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書誌データ作成ツール:その他の取り扱い基準:読みについて

分かち書き基準(2008年4月以降)

目的

この基準は、国立国会図書館(以下「当館」)が作成および提供する書誌データ(以下「書誌データ」)の各種標目(タイトル、団体著者名等)の読みに用いる分かち書きを対象とする。
また、書誌データの検索語の付与・選定を行う際の判断の目安とし、書誌データの安定的かつ効率的な検索を確保することを目的とする。

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総則

  1. 分かち書きは、検索語となる自立語を対象とする。日本語の場合は、日本語として不自然でない意味のまとまりで分かち書きを行う。外来語の場合は、当該言語の単語分割により分かち書きを行う。
  2. 自立語のうち、名詞、接続詞、感動詞は分かち書きを行う。
  3. 名詞のうち、複合名詞は意味のまとまりの単位で分かち書きを行う。
  4. 自立語のうち、連体詞、副詞は原則として分かち書きを行うが、他の品詞と接続して慣用されることが多い語は、原則として他の品詞と接続した形で分かち書きを行う。
  5. 自立語のうち、活用のある動詞、形容詞、形容動詞は、原則として付属語とともに分かち書きを行う。
  6. 非自立語のうち、名詞に続く助詞、助動詞は分かち書きを行う。
  7. 非自立語の複合形の分かち書きは統制しない。

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分かち書きの例

以下に分かち書きの例を示す。

凡例

  1. この基準では品詞単位での分かち書きは採用しないが、以下の例では便宜上品詞順に構成し、解説する。
  2. 分かち書きを行うべき語は、「分割する」「複合形をもって1語とする」の表現で規定する。
  3. 書誌データの分かち書きは各種標目の読みでのみ行われているが、以下の例では主として漢字で実例を示し、分かち書きを行う箇所に△印を記す。

非活用語

1. 名詞(外来語も含む)・代名詞
  • 単一の名詞は分割する。外来語は、原則として当該言語の単語分割により分かち書きを行う。
    案内 ; 私 ; ガイドライン
  • 複合名詞のうち、分割しても意味を損なわないものは分割する。
    情報△処理 ; 内閣△総理△大臣
  • 分割すると意味のまとまりを損なう複合名詞は、複合形をもって一語とする。
    教え子 ; 虎の巻 ; 息の根 ; 早分かり ; 湯豆腐 ;
    作曲者名 ; 海水浴場 ; 小中学校長 ; 都道府県立
  • 種を示す語、動植物名等は一語とする。
    タツノオトシゴ ; ツキノワグマ
  • 対語、並立語は漢字2字の場合は一語とし、3字以上の場合はそれぞれの語で分割する。
    また、畳語(副詞的表現を含む)は一語とする。
    父母 ; 英米 ; 海△山△川 ; 英△米△独△仏
    国々 ; 寒々 ; ますます
  • 熟語として慣用されている語、略語、略称、省略形は一語とする。
    市町村 ; 労組 ; 経団連 ; 原水爆
  • 接頭語、接尾語は分割すると意味のまとまりを損ねる場合は一語とする。
    真犯人 ; 無政府 ; 反体制 ; 軽自動車 ; 有資格者 ; 文学史 ; 絵画展 ; 
    基準案 ; 唯物論
  • 接頭語のうち分割しても意味のまとまりを損ねない場合および意味上の関係が後続語以降の名詞にも及ぶ場合は分割する。
    各△議員 ; 当△施設 ; 元△ボクサー
    大△国語△辞典 ; 反△帝国△主義
  • 固有名に付く接尾語のうち、分割しても意味のまとまりを損ねない場合は分割する。
    大江△健三郎△論 ; ターナー△展 ; ソニー△株式△会社△史 ;
    江戸城△考 ; 上野△発 ; 源氏△物語△論
  • 地名に付属する「史」「誌」は地名との複合形をもって一語とする。また、地名に行政単位等を示す語が付属する場合は、行政単位等を示す語と「史」「誌」との複合形をもって一語とし、地名を分割する。
    日本史 ; ローマ誌 ; 仙台誌
    愛知△県史 ; 世田谷△区史 ; 大阪△府誌
  • 固有名以外に付く接尾語で、分かち書する熟語に付く場合は後尾の単語との複合形をもって一語とする。
    現代△の△子ども展 ; 政治△経済史 ; 文化△人類学考
  • 小数、分数は分割しない。接尾語である助数詞は、数詞との複合形をもって一語とする。
    3.14 ; 100% ; 12回
  • 序数詞「第」は、接尾語のあるなしに関わらず一語とする。
    第三△帝国  第三次△産業
  • 人名は姓と名で分割する。姓名形の人名につく敬称・呼称等の接尾語は分割する。ただし、愛称、姓名のいずれかのみにつく場合、一族を表す場合は一語とする。
    山田△太郎△様 ; 鈴木△花子△さん ; ドナルド△キーン△氏
    Qちゃん ; 鈴木さんち ; 五郎君 ; 冷泉家
  • 人名以外につく接尾語は、分割しない。
    おしゃかさま ; ぞうさん
2. 副詞・連体詞・接続詞・感動詞
  • それぞれの単位で分割する。
    晴れ△または ; さらば△夏 ; たった△ひとり△の ; もっと△遠く ;
    あらゆる△国△で
  • 連体詞のうち代名詞的機能を持つ語や熟語として使用される語は複合形を持って一語とする。
    我が家 ; 我が国 ; 彼女 ; その他 ; その上
    ただし、分割しても意味を損ねない場合は分割する。
    わが△人生 ; ある△時代

活用語

1. 動詞
  • 名詞が後続する場合は分割する。
    走る△人 ; 動く△石像
  • 活用語尾を含めて一語とする。
    魅せられた
  • 複合動詞は複合形をもって一語とする。
    歩き続ける ; 立ち上がる
  • 動詞同士が接合している場合は、それぞれの語で分割する。
    泣いて△綴った ; 食べて△育つ
2. 形容詞
  • 意味を損ねない範囲で分割する。
    強い△のが△勝つ ; かわいい△子 ; 遠く△聞こえる
  • 複合形容詞は複合形をもって一語とする。
    名高い
  • 形容詞の「ない」は分割するが、打ち消しを表す補助的な形容詞の場合は一語とする。
    勇気△が△ない
    関係ない ; 若くない
    (注)助動詞の「ない」は分割しない。(4.助動詞を参照)
3. 形容動詞
  • 活用語尾、後続する付属語との複合形をもって一語とする。名詞+助動詞の「だ」や連体詞との区別がつきにくい場合は、日本語として不自然でなければ分割してもよい。
    大いなる△遺産 ; 平和△に△生きる ; 健康△ならば ; あまりに△人間的な
4. 助動詞
  • 名詞等の非活用語に続く助動詞は分割する。
    灯△だ ; 大雨△らしい
  • 助動詞が活用語の活用語尾に続く場合は、活用語との複合形をもって一語とする。
    失われた△時 ; 死せる△魂
    明けない△夜 ; 解けない△謎 (2.形容詞を参照)
  • 「ようだ」およびその活用形は以下のとおりとする。
    太陽△の△ような ; 天使△の△ように ; あんなようで
5. 助詞
  • 名詞等の非活用語に続く助詞は分割する。
    荒野△の△狼 ; 辺境△から
  • 助詞が活用語の活用語尾に続く場合は、活用語との複合形をもって一語とする。
    雨△が△やんでも ; 誰△に△住みよいか
  • 指示代名詞に続く助詞は分割するが、意味のまとまりによっては一語としてもよい。
    これ△が△パリ ; そこ△は ; それから ; これも

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