
おわりに
明治時代に海外から来た新しい飲み物をきっかけに、それを飲むだけではなく、集まる人々が交流し、新しい場所として花開いた、昭和の初め頃までの喫茶店の様子を見てきました。この後、戦争の影響が大きくなり、喫茶店に対する規制がますます厳しくなったり、空襲で店舗がなくなったりといった苦難が続きます。しかし戦後には多数の店ができ、新しいスタイルのチェーン店やカフェが生まれるなど、喫茶店は姿を変えながら、今でも私たちにとって身近な存在であり続けています。癒しやくつろぎ、語らいの場を人々に与える喫茶店の土壌は、そのはじまりからしっかりと受け継がれているのです。
参考文献
全体
- 斎藤光 著『幻の「カフェー」時代 : 夜の京都のモダニズム』(淡交社 2020)
- 全日本コーヒー商工組合連合会日本コーヒー史編集委員会 編『日本コーヒー史 上巻』(全日本コーヒー商工組合連合会 1980)
- 野口孝一 著『銀座カフェー興亡史』(平凡社 2018)
- 林哲夫 著『喫茶店の時代 : あのときこんな店があった』(筑摩書房 2020)
第1章
- 朝倉治彦 [ほか]共編『事物起源辞典 : 衣食住編』(東京堂出版 1993)
- 石井研堂 著『独立自営営業開始案内 第3編』(博文館 1914)
- 入間市博物館 編『お茶と浮世絵 : 描かれた江戸のお茶事情 : 入間市博物館アリットフェスタ'97展覧会展示図録』(入間市博物館 1997)
- 奥山儀八郎「解說可否茶館廣告」『書物展望 11(1)(115)』(書物展望社 1941)
- 奥山儀八郎 著『珈琲遍歴』(四季社 1957)
- 奥山儀八郎 著『コーヒーの歴史』(紀伊国屋書店 1965)
- 樺島彩波 著「銀座の台湾喫茶店 : 日常に滲み出た博覧会」『奈良女子大学社会学論集 30』(奈良女子大学社会学研究会 2023)
- 佐藤要人 著『江戸水茶屋風俗考』(三樹書房 1993)
- 『資生堂社史 : 資生堂と銀座のあゆみ八十五年』(資生堂 1957)
- 『資生堂百年史』(資生堂 1972)
- 清水哲男 編『日本の名随筆 別巻 3』(作品社 1993)
- 泰坊 著「帝國生命保險會社長福原有信氏の平生」『実業世界太平洋 4(2)』(博文館 1905)
- 竹内誠, 白坂蕃, 新井博 編集『観光・娯楽・スポーツ』(朝倉書店 2021)
- 田中一貞 編『万延元年遣米使節図録』(田中一貞 1920)
- 寺下辰夫 著『珈琲 : ものがたり』(ドリーム出版 1967)
- 鳥越一朗 著『おもしろ文明開化百一話 : 教科書に載っていない明治風俗逸話集』(ユニプラン 2018)
- 中江利孝 著『牛乳・乳製品 : 生産、加工、衛生、流通の科学』(養賢堂 1974)
- 『明治・大正庶民生活史』(日本図書センター 2014)
- 星田宏司 著『日本最初の珈琲店 : 『可否茶館』の歴史』(いなほ書房 1988)
第2章
- 明石利代 著『関西文壇の形成 : 明治・大正期の歌誌を中心に』(前田書店出版部 1975)
- 奥田万里 著『大正文士のサロンを作った男 : 奥田駒蔵とメイゾン鴻乃巣』(幻戯書房 2015)
- 鹿島茂「「カフェ=珈琲を飲ませる場所」こと始め」『東京人 15(5)(153)』(都市出版 2000)
- 佐藤春夫 著『詩文半世紀』(読売新聞社 1963)
- 春えい「夏の夜のメイゾン・コオノス」『新文学』,6(12), 博文館, 1911.11 (マイクロフィルム)
- 白波瀨季一「アレヤ・コレヤ[一答一問]京都篇」 『製菓実験 7(4月特輯號)(4)』(製菓実験社 1936)
- 新修大阪市史編纂委員会 編『新修大阪市史 第6巻』(大阪市 1994)
- 知久桟雲峡雨生「カフエーライオンの給仕となるの記」知久桟雲峡雨生 著『変装探訪世態の様々』(一誠堂書店 1914)
- 寺川信「大阪カフエ源流考」『上方 (27)』(上方郷土研究会 1933)
- 新居格ほか「銀座漫談会」『平凡 1(1)』(平凡社 1928)
- 長谷川泰三 著『日本で最初の喫茶店「ブラジル移民の父」がはじめた : カフエーパウリスタ物語』(文園社 2008)
- 美留町義雄 著『軍服を脱いだ鷗外 : 青年森林太郎のミュンヘン』(大修館書店 2018)
- 松崎天民 [著]ほか『松崎天民選集 第2巻 (人生探訪)』(クレス出版 2013)
- 松崎天民 著『淪落の女』(磯部甲陽堂 1912)
- 松山省三「プランタン今昔」『文芸春秋 6(9)』(文芸春秋 1928)
- 吉野臥城 編『日和下駄 : 諸国拝見』(日本評論社出版部 1920)
第3章
- 池田弥三郎 著『銀座十二章』(朝日新聞社 1965)
- 井上誠 著『珈琲物語』(井上書房 1961)
- 岩下俊作ほか「九州文学を回顧する」九州文学編集部 編『九州文学 2(8)(150)』(九州文学社 1956)
- 枝川公一「路地裏の喫茶店巡礼。」『東京人 13(6)(129)』(都市出版 1998)
- 小門勝二 著『散人 : 一名荷風歓楽』(河出書房新社 1962)
- 加太こうじ 著『サボテンの花』(晩声社 1983)
- 加太こうじ 著『東京の原像』(講談社 1980)
- 警視庁史編さん委員会 編『警視庁史 [第3] (昭和前編)』(警視庁史編さん委員会 1962)
- 紅野敏郎 [ほか]編『芥川竜之介全集 第14巻』(岩波書店 1996)
- 新宿歴史博物館 編『琥珀色の記憶-新宿の喫茶店 : 回想の"茶房青蛾"とあの頃の新宿と : 新宿歴史博物館特別展図録』(新宿区生涯学習財団 2000)
- 丹下キヨ子「銀座に童話調コーヒー店―きゅうぺる―」読売新聞社会部 編『味なもの』(現代思潮社 1953)
- 幡谷東吾「茶房“きゃんどる”梁山泊」本阿弥書店 [編]『俳壇 2(11)(18)』(本阿弥書店 1985)
- 初田亨 著ほか『カフェーと喫茶店 : モダン都市のたまり場』(INAX 1993)
- 原田種夫 著ほか『九州文壇日記』(叢文社 1991)
- 深町準之助「日溜りの歌 4」共済組合連盟 [編]『共済新報 31(4)』(共済組合連盟 1990)
- 福岡市総合図書館文学・文書課 編『カフェと文学 : レイロで会いましょう : 「福岡市文学館」開設記念展』(福岡市総合図書館 2002)
- 細川周平 著『近代日本の音楽百年 : 黒船から終戦まで 第4巻』(岩波書店 2020)
- 松坂比呂「日本のジャズ創始期から第二次大戦まで 四章 ジャズの大衆化・ジャズ喫茶のあゆみ」『ジャズ批評 (12)』(ジャズ批評社 1972)
- 美作良子ほか「証言 日本レコード史(27)」『レコード芸術 41(3)(498)』(音楽之友社 1992)
- 湯川説子「永井荷風と銀座」東京都江戸東京博物館都市歴史研究室 編『東京都江戸東京博物館紀要 13号 2023年』(東京都江戸東京博物館 2023)
- 吉田衛 著『横浜ジャズ物語 : 「ちぐさ」の50年』(神奈川新聞社 1985)
- 劉寒吉「盛り場文壇盛衰記―北九州の面々―」『小説新潮 11(5)』(新潮社 1957)
