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使命・役割

使命

国立国会図書館の使命は、国立国会図書館法に定められています。

「真理がわれらを自由にするという確信に立つて、
憲法の誓約する日本の民主化と世界平和とに寄与することを使命として、
ここに設立される。」

(国立国会図書館法 前文)

役割

国会活動の補佐

(1)国立国会図書館は、専門的知見に基づく調査や豊富な情報資源の提供によって国会の活動をサポートするという重要な役割を担っています。

  • 依頼に基づく調査:国会議員からの依頼を受け、所蔵する資料・情報などを活用し調査を行っています。調査内容は、政治、経済、社会、科学技術など多岐にわたります。
  • 国政課題に関する調査研究:国政課題に関する調査研究の成果を刊行物にとりまとめ、国会(議員)に提供するほか、国立国会図書館ホームページでも公表しています。
  • 調査に加えて、図書館資料の閲覧、貸出し、複写などの図書館サービスも行っています。

(2)国会会議録や法令索引情報のデータベースを作成しています。インターネットを通じて提供することで、国会と国民をつないでいます。

参考

資料・情報の収集・整理・保存

(1)資料の収集

国内の出版物―納本制度

国立国会図書館法によって、日本国内で発行されたすべての出版物(CD、DVD、地図、マイクロフィルムなどを含む)を国立国会図書館に納入することが、出版者に義務付けられています。この制度により、国内の出版物を広く収集しています。

外国の出版物

購入や国際交換・寄贈により、国会活動の補佐や、学術的な調査・研究に役立つ資料、日本関係資料などを選択して収集しています。

ウェブサイト(インターネット資料)

国内の公的機関のウェブサイトのほか、許諾に基づき、公益法人、私立大学、政党など、民間のウェブサイトの収集を行っています。

電子書籍・電子雑誌(オンライン資料)

民間で出版された電子書籍・電子雑誌なども収集しています。

参考

(2)書誌データの作成と提供

収集した資料の書誌データを作成して(年間約48万件)、国立国会図書館サーチ等で提供しています。
「全国書誌データ」(国内出版物の標準的な書誌データ)等を、どなたでも申請なしに無償で取得できます。
書誌データの提供は、国立国会図書館サーチを通じて行っています。

(3)資料の保存・デジタル化

収集した資料を永く保存し、国民共有の文化的資産として後世に伝えるために、資料のデジタル化、破損資料の補修、保存環境の整備などに取り組んでいます。

情報資源の利用提供

(1)さまざまな利用方法

インターネットから
  • 国立国会図書館サーチ
    当館の所蔵資料とデジタルコンテンツを検索できます。利用者登録をすると来館せずに複写サービスを利用できます。連携している他機関の所蔵資料やデジタルコンテンツも検索可能です。
  • 国立国会図書館デジタルコレクション
    デジタルコンテンツを、パソコン、スマートフォン等で検索、利用できます。
  • リサーチ・ナビ
    調査のポイント、参考になる資料やウェブサイトなど、調べものに役立つ情報を案内しています。
  • Webサービス一覧
    その他インターネットからご利用いただけるサービスを紹介しています。
お近くの図書館から

公共図書館や大学図書館を通じて、国立国会図書館の所蔵資料の取寄せ、複写の申込み、資料に関する問い合わせ(レファレンスの申込み)を行うことができます。「図書館向けデジタル化資料送信サービス」の参加館内で絶版等入手困難資料を利用できます。

来館して利用

所蔵資料、デジタル化資料、電子書籍・電子雑誌(オンライン資料)、ウェブサイト(インターネット資料)の閲覧や複写、国内外のデータベースの提供、レファレンスなどの各種サービスを行っています。

(2)さまざまな対象へのサービス

行政・司法

各府省庁および最高裁判所の支部図書館に対して、資料の貸出し、複写、レファレンスなどのサービスを行っています。

障害のある方

障害者向け資料を収録したデータベースを統合的に検索できるほか、公共図書館などが製作したDAISYデータ、テキストデータなどをダウンロードできる「国立国会図書館障害者用資料検索(愛称:みなサーチ)」を運営しています。
また、所蔵する学術文献の録音図書を製作し、全国の図書館を通じて貸し出しています。

子ども・子どもの読書に関わる方

国際子ども図書館において、国内外の児童書による図書館サービスを提供しています。子どもの読書に関わる活動の支援や、児童書の魅力の発信を行うとともに、子ども向けのサービスを通じて、子どもが読書や図書館に親しむきっかけを提供しています。

各種機関との連携協力

(1)国内の図書館等の支援・協力

国立国会図書館の情報資源やサービス、図書館業務に関する知識及び経験が国内の各種図書館の業務やサービスの向上に役立つよう、研修や情報発信を通じて、その活動や人材育成を支援しています。

(2)海外の図書館・関係機関等との協力

国際図書館連盟(IFLA)等の国際的な活動への参加等を通じて、海外の国立図書館や関係機関と交流し、図書館に関わる普遍的な課題の解決に取り組むとともに、共通の目的を持つ機関との協力・連携事業を進めています。

(3)情報資源への総合的なアクセスの提供

インターネットを通じて様々なデータ連携プラットフォームを提供し、我が国の情報資源への総合的なアクセスや利活用の利便性向上を図っています。

コラム「真理がわれらを自由にする」

東京本館のホールには、国立国会図書館法前文の一部である「真理がわれらを自由にする」という言葉が、刻まれています。日本国憲法制定時の憲法担当国務大臣でもあった初代館長金森徳次郎の筆跡によるものです。

真理がわれらを自由にする

国立国会図書館法案が議決された昭和23年2月4日の衆・参両議院本会議での説明を見ると、「国立国会図書館は、知識の泉、立法のブレーンになる。あらゆる材料をここに集め...文化の促進をはかり、産業の高揚をはかる仕組である」(中村嘉寿衆議院図書館運営委員長)、「従来の政治が真理に基づかなかった結果悲惨な状況に至った。日本国憲法の下で国会が国民の安全と幸福のため任務を果たしていくためには調査機関を完備しなければならない」(羽仁五郎参議院図書館運営委員長)という趣旨のことが述べられています。

むろん、民主主義は、ひとり国会議員が情報を持つことにより実現するわけではありません。国民が情報を持つこともまた民主主義の不可欠の要素です。このため、国立国会図書館は、「真理がわれらを自由にする」の理念の下、国会に奉仕するとともに、国民の情報ニーズにも応える機関として位置づけられています。

なお、この言葉は、法案の起草に参画した羽仁議員がドイツ留学中に見た大学の銘文を基に創出したもので、その銘文は、新約聖書の「真理はあなたたちを自由にする」(ギリシア語で Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑΣ ヘー アレーテイア エレウテローセイ ヒュマース ヨハネによる福音書8:32)に由来するといわれています。

参考文献:稲村徹元・高木浩子「「真理がわれらを自由にする」文献考」『参考書誌研究』35号 1989年2月 P1~7