コラム

人びとの交流

異文化を体験するとは、どのようなことであろうか。言語を学び、異郷の地を踏み、異なる習慣の中で生活する。日々新たな発見があり、物の見方や考え方も変わる。そして、自国の文化についても、新たな面が見えてくる。近代日本とフランスの交流は、両国の間を行き来した多くの人々の経験の積み重ねである。単に制度や文物が往来しただけでなく、フランス(日本)を体験することで新たな日本(フランス)観をもたらした人びと、あるいは渡航したまま異国に骨を埋めた人びと、相手国の文化に大きな影響を与えた人びとがいた。本コラムでは、日仏文化交流史において、重要な足跡を残した人びとを取り上げる。