第35回関西館資料展示関連講演会「中世瀬戸内海東部の海運・水運とその拠点―兵庫・尼崎・淀―」
第35回の関西館資料展示は「お届けものです!―モノと情報の輸送史」と題し、近世から現在にかけて進歩してきた印刷技術に関する本、実際にその技術を使って印刷された本など、約80点を紹介します。この関連イベントとして、綿貫友子氏(神戸大学大学院経済学研究科経済学専攻教授)をお招きし、講演会「中世瀬戸内海東部の海運・水運とその拠点―兵庫・尼崎・淀―」を開催します。
※講演終了後、職員による資料展示の説明を行います。
講師の紹介
綿貫友子氏 (神戸大学大学院経済学研究科経済学専攻教授)
東北大学大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。大阪教育大学教育学部助教授、同教授を経て現職。主な著書に『中世東国の太平洋海運』(東京大学出版会,1998)、『中世日本海の流通と港町』(共編,清文堂出版,2015)、「中世の交易」『岩波講座日本経済の歴史. 1』(岩波書店,2017)がある。
~講師から~
古代以来、瀬戸内海は旧淀川・旧大和川水系を介して国内最大の消費都市でもある都と連絡する物流の基幹航路として重要な役割を果たしてきました。その中継地として主要な兵庫・尼崎・淀にも注目しながら、中世の瀬戸内海東部の物流について紹介したいと思います。