国立国会図書館憲政資料室 日記の世界

鈴木隆夫:昭和28(1953)年10月30日の日記より

鈴木隆夫

昭和28(1953)年10月30日

議院運営委員会開会の経緯 国会

本日の本会議は午前十時開会になっていたが実際としては、午前十時十分前迄には、登院数は六十五名ばかりであったので、開会することはできず。そうこうしている中に、参議院では開会のベルを鳴らすに至ったので直ちに、当方としては、理事会を開いた。而[しか]してその結果は、参議院の終了するをまってせよということになった。その為めに、議運を開く段階となった。

第17回国会で、会期問題をめぐる不一致から、衆参において開会日時の調整が不首尾に終わります。日記の10月30日、両院とも午前10時の本会議開会を主張して譲らず当日を迎えます。この事態に菅家喜六(かんけきろく)衆議院議院運営委員会委員長が草葉隆圓(くさばりゅうえん)参議院議院運営委員会委員長に掛け合いますが、参議院本会議終了まで待つよう回答されます。衆議院本会議は定足数を満たさず10時の開会に至らなかったことから議運理事会に諮った上で参議院本会議終了後に本会議を開催することになった事情を、菅家委員長が議運で説明しました。この日の衆議院本会議は、午後2時14分に開会されました。