国立国会図書館憲政資料室 日記の世界

阪谷芳郎:大正12(1923)年9月1日の日記より

阪谷芳郎

大正12(1923)年9月1日

日本倶楽部で遭遇した関東大震災

晴天。東京大地震。余日本クラブにあり。食堂に赴かんとする為、階段を昇る中途よりふらふら、殆んど転倒せんばかりにて、玄関より道路に走り出て、直[ただち]に自働[動]車にて西片母上を訪ひ、原町宅に帰る。それより昼夜震動絶へず。東京大半焼失の由。

関東大震災当日の日記です。この日、阪谷は丸の内にある日本倶楽部にいました。昼食のため食堂に行く途中で激震に襲われます。その後も余震が続き東京の大半が焼失したと記しています。