国立国会図書館憲政資料室 日記の世界

大鳥圭介:明治2年6月9日(1869年7月17日)の日記より

大鳥圭介

明治2年6月9日(1869年7月17日)

峠の悪路に苦しむ 

昨夜大雨。今日道路甚悪し。 峠上秋田領と新庄領の境あり。院内峠越、及位村昼食。金山宿この間大峠二あり。すこぶる険岨なり。終日大雨にて歩行の人難渋す。

院内から雄勝峠(おがちとうげ、かつての院内峠)を越えて、及位村(のぞきむら)で昼食をとり、そこから主寝坂峠(しゅねざかとうげ)、森合峠(もりあいとうげ)の2つの峠を越え金山(かねやま)に行くのに、大雨で難渋したことが記されています。