国立国会図書館憲政資料室 日記の世界

大鳥圭介:明治2年5月22日(1869年7月1日)の日記より

大鳥圭介

明治2年5月22日(1869年7月1日)

青森からの護送を前に

野稿 青森旗亭記感 自捨身世呈飄零 怏々孤愁眠易醒 夜半下瞼時決眥 光寒一點北辰星。[自ら身を捨てて世に飄零[ひょうれい]を呈し、怏々[おうおう]として孤愁し眠り醒め易し。夜半瞼[まぶた]を下し、時に眥[まなじり]を決す、光寒くして一点の北辰の星]。

五稜郭で降伏した幕臣大鳥は、東京への護送の途中で青森に宿泊しました。これはその時の漢詩です。