国立国会図書館憲政資料室 日記の世界

水野直:大正7(1918)年4月22日の日記より

水野直

大正7(1918)年4月22日

常務委員重任 

常務委員重任決す。協同会幹事神田男如何。土曜会の人数多し。真田男を減ずるも可。

研究会(子爵議員を中心とする貴族院内の会派)の常務委員である水野の再任が決まった時の日記です。研究会は代表者を置かず、常務委員と呼ばれる複数の議員による合議制をとっていました。この時期常務委員は9名で、水野は研究会の中で大きな力を持っていました。協同会は、男爵議員を選出する団体で、その幹事に研究会所属の神田乃武(かんだないぶ)男爵をどうかと記し、貴族院内の会派である土曜会所属の幹事の人数が多いとして、真田幸世(さなだゆきよ)男爵を「減ずる」対象に挙げているようです。