国立国会図書館憲政資料室 日記の世界

水野直:大正5(1916)年6月11日の日記より

水野直

大正5(1916)年6月11日

戦いについて  第一次世界大戦

今日の戦は兵器の戦にて、人の戦に非[あら]ず。兵器中に魂入り、魂によりて刀を作るに非ず。独帝はウヅメの命[みこと]の弟少彦命[すくなひこのみこと]の連なる故、日本には利益なり。露英は日本に害あり。支那伏羲[ふっき]はイザナミ命、神農は佐田彦[さたひこ]、黄帝は素サノウの命なり。龍に上る三名土をいぢる故に、尭[ぎょう]を代表者として天下を渡せり。人君にして神君に非ず。

水野が第一次大戦中に記した日記です。水野はドイツが日本に利益で、ロシア、イギリスは日本に害があると書いています。