国立国会図書館憲政資料室 日記の世界

浜口雄幸:昭和5(1930)年11月14日の日記より

浜口雄幸

昭和5(1930)年11月14日

ライオン宰相の遭難  事件

午前九時発「燕」号にて出発の間際[まぎわ]、八時五十七分東京駅プラットフオ-ムにおいて、佐郷屋留雄[さごうやとめお]なる一青年の為、モーゼル式拳銃をもって狙撃せられ、弾丸下腹部に命中、重傷を負ふ。

難航していた次年度の予算概算額が決定し、岡山へ陸軍大演習視察に出かけようとした浜口首相が、東京駅で暴漢に襲われた日の日記です。当日に重傷を負っているので、後日、その様子を浜口がつづったものと思われます。