国立国会図書館憲政資料室 日記の世界

浜口雄幸:昭和5(1930)年1月21日の日記より

浜口雄幸

昭和5(1930)年1月21日

衆議院解散  帝国議会 選挙

〇議会再開。〇午前十時貴族院にて施政方針演説一時間に渉[わた]る。これに対し小久保喜七[こくぼきしち]氏の質問あり。これに答ふ。〇午後一時半、衆議院開議、自分、外相、蔵相三人演説の後、政友会犬養総裁の質問あり。自分これに答弁す。犬養氏の再質問あり。自分またこれに答ふ。第二陣として山本(悌)氏演壇に上り将[まさ]に口を開かむとする時、解散の詔勅下る(時に午後四時四十二分)。

浜口内閣のもとで行われた解散の様子です。解散後の総選挙では、金解禁に代表される浜口の経済政策や満洲某重大事件など外交課題の処理に対する評価、軍縮問題、義務教育の国庫負担の是非などが争点となりました。