国立国会図書館憲政資料室 日記の世界

芦田均:昭和22(1947)年10月1日の日記より

芦田均

昭和22(1947)年10月1日

海外同胞の引揚

午前十時衆義院[衆議院]の一室で同胞引揚委員の数名と懇談。事情を詳述した。参義院[参議院]の桜内氏と話す。外務省‐ロータリー‐午餐外務省、午後四時関屋氏来訪。ロシア幽閉中の話をした。

戦後の海外同胞の引揚は、連合軍の指導により軍人・軍属から開始され、ソ連軍管区地域に抑留された軍人を除いて昭和23(1948)年までにほぼ完了しました。また一般人の引揚についても厚生省が開設した引揚港から昭和24(1949)年までにほぼ完了しました。日記では衆議院の海外同胞引揚に関する特別委員会の委員と懇談したことが記されています。参議院の桜内辰郎とも話をしたようです。