ホーム > 図書館員の方へ > 図書館へのお知らせ > 令和7年度国立国会図書館長と都道府県立及び政令指定都市立図書館長との懇談会を開催しました

令和7年度国立国会図書館長と都道府県立及び政令指定都市立図書館長との懇談会を開催しました

6月26日、標記懇談会が開催されました。この懇談会は、国立国会図書館と公共図書館との協力の推進を図ることを目的として開催され、今年で60回目となります。今回は、都道府県立および政令指定都市立図書館65館が参加しました。

はじめに、髙田行紀文部科学省総合教育政策局地域学習推進課長が、最近の図書館行政の動向について報告しました。続いて、今年度の懇談会のテーマ「読書バリアフリーの推進」の下、国立国会図書館の渡邉斉志総務部司書監兼関西館図書館協力課長が障害者サービス実施計画、国立国会図書館障害者用資料検索(みなサーチ)を通じた視覚障害者等用データ送信サービス等の取組について報告し、公共図書館からは、鳥取県立図書館の西尾麻都子館長および新潟市立中央図書館の高橋江里子館長補佐が、読書バリアフリー施策、図書館の提供するサービス、現在の課題について報告しました。

後半は、各館での読書バリアフリーの推進に関する取組状況や課題をテーマに、8つのグループに分かれて意見を交換し、各グループの代表者が内容を報告しました。

施設の環境整備については多くの館で進展が見られる一方、読書バリアフリー関連サービスを担う人材の育成・研修や、関係団体や支援学校等への広報等は不足があり、サービスを必要とする人に情報を届ける取組の重要性が指摘されました。また、視覚障害者以外にもサービスの対象を拡大する必要がある認識がある一方で、利用者の固定化や高齢化が進んでいることへの指摘がありました。また、ニーズの把握が難しいことは課題であることの言及や、特定の障害がある方のみを対象としたサービスという形ではなく、やさしい利用案内の作成といった一層広い対象に向けたバリアフリーの取組についての紹介もありました。

(国立国会図書館 総務部 支部図書館・協力課)

このページの先頭へ