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NDL Gallery時計と暦 堀田両平コレクション

時計と暦 堀田両平コレクション

令和7年9月18日(木)~11月18日(火)に開催するギャラリー展示では、国立国会図書館が所蔵する堀田両平コレクションの中から、時計や暦に関する資料を展示します。図書だけでなく、図書館で扱われることが少ないパンフレットやカタログ、カレンダーなどを含むコレクションです。堀田両平コレクションについては、目次の下の解説をご覧ください。

  • このページでは、コレクション資料の一部を画像で紹介していますが、実際の出展資料は、「ギャラリー展示出展資料」をご覧ください。
  • 今回の展示では、「暦」を、時の流れを年月日で区切る体系としての意味と、1年の月・日・祝祭日などを示す印刷物等としての意味の、ふたつの文脈で用いています。

時計・時間に関する資料

時計関連の出版物

堀田両平コレクションの中心は時計関連の出版物です。美術品コレクターだったモルガン財閥の創始者ジョン・モルガンのコレクション・カタログ、16世紀イタリアで活躍した画家ストラダヌスによる時計の版画の復刻版(1953年出版)といった歴史的な資料だけではなく、明治時代の宝石や時計に関する図書、ブランド時計のカタログ、機械式時計の小さなパーツごとの価格表などの資料もあります。

Catalogue of the collection of watches, the property of J. Pierpont Morgan; compiled at his request by G. C. Williamson, LITT. D.

「時」展覧会

大正9(1920)年に、東京教育博物館(後の国立科学博物館)で「時」展覧会が開催されました。生活の洋式化や合理化を推進することを目的とした展覧会は大盛況で、会期中には6月10日が「時の記念日」に定められました。展覧会の記録として、また地方の人のために作られたのが、この「誌上時展覧会」です。

『誌上時展覧会 最新変動教材集録9(10)臨時号』 南光社 1920 【VF6-177】

『誌上時展覧会 最新変動教材集録9(10)臨時号』 南光社 1920 【VF6-177】

『誌上時展覧会 最新変動教材集録9(10)臨時号』 南光社 1920 【VF6-177】

暦・カレンダー

引札暦

日本では古くから月の満ち欠けを基準とした暦を用いており、明治5(1872)年までは、1か月が30日の「大の月」と29日の「小の月」を組み合わせ、およそ3年に1度「うるう月」を設ける旧暦(太陰太陽暦)を用いていました。

明治6(1873)年からは「新暦(太陽暦)」が使われるようになりましたが、しばらくは新暦と旧暦が併記された暦が多く見られます。また、明治中期以降は、広告(引札)と暦が一緒になった引札暦が多数作られるようになりました。引札暦では、干支や縁起物の図柄が好まれたようです。

明治三十七年甲辰年略暦 【VF6-F8-17】

明治三十八年巳年略暦 【VF6-F9-48】

明治時代のカレンダー

小林清親による色鮮やかな錦絵を用いた英語のカレンダーです。輸出用の絹織物を製造していた川俣絹布整練株式会社が、商品に添えて海外の顧客へ送ったものです。

錦絵

堀田両平コレクションには錦絵等も含まれています。その多くは、十二支や十二月、季節に関する錦絵など、暦・時間に関するものです。

  • NDLイメージバンク「暦にまつわる錦絵」で、堀田コレクションの錦絵を50点以上まとめてご覧になれます。

ギャラリー展示出展資料 

  • 明治四年辛未略暦 【VF6-F5-79】
  • 明治五年壬申略暦 【VF6-F5-75】
  • 明治七年甲戌略暦 【VF6-F5-74】
  • 明治十九年略暦 【VF6-F5-23】
  • 明治二〇年略暦 【VF6-F5-17】
  • 明治二五年[略暦] 【VF6-F6-43】
  • 明治三三年略暦 【VF6-F7-3】
  • 明治三六年新略暦・旧略暦 【VF6-F8-38】
  • 明治三七年略暦 【VF6-F9-41】
  • 明治三七年略暦 【VF6-F7-47】
  • 金刀比羅全景図 【VF6-F15-3】
  • 明治四五年子年略暦 【VF6-F9-44】
  • 大正二年休暇表 【VF6-F10-64】
  • 大正三年甲寅略暦 【VF6-F10-47】
  • セコンド時計図 得祥舘一仙 1870 【VF6-F22-31】
  • スミット著 神田孟恪訳『星學圖説』上 紀伊国屋源兵衛 [187-] 【VF6-W56】
    『星學圖彙』[星學図説別冊] 【VF6-W55】
  • 伊良子光信編『金石圖解』 村上勘兵衛 1882 【VF6-W51】
  • 山鹿芳弼編述『時針儀便覧』 永田芳次郎 1885 【VF6-F22-21】
  • 『誌上時展覧会 最新変動教材集録9(10)臨時号』 南光社 1920 【VF6-177】
  • 『工芸(86)』 日本民芸協会 1938 【VF6-271】
  • 特許証3317号 時計 1899 【VF6-F23-12】
  • Clocks Niwatori Shrushi Tokeiseizoshio 【VF6-F25-9】
  • SANBUGUMI KAZUSA JAPAN 【VF6-F25-11】
  • 『犯罪手口票取扱規定』 [192-] 【VF6-732】
  • 国産腕時計九形セイコー 普及宣伝抽選付特売 精工舎 1928 【VF6-F25-5】
  • 昭和5年国勢調査10月1日(しおり) 群馬県 1930 【VF6-F26-25】
  • ツルゲネーフ作 菊池武英訳『時計』一誠社 1937 【VF6-655】
  • 武井武雄『十二時之書』 武井武雄 1942 【VF6-M28】
  • 『二十世紀 197回 時・生活がつくるもの』日本テレビ企画局特別制作部 1962 【VF6-P399】
  • 峯村幸造『明治の時計 少雨荘句集』書痴往来社 1965 【VF6-M27】
  • 『販売員マニュアル』 シチズン商事 【VF6-P5】
  • 『時間学入門 新入社員のためのフレッシュマン手帳』 富士銀行 [1970] 【VF6-P1】

※期間中の展示替え等により、出展していない場合があります。