国立国会図書館憲政資料室 日記の世界

大平正芳

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大平正芳の肖像写真

大平正芳

おおひらまさよし
1910年~1980年

大平正芳の日記について

この電子展示会で見られる日記の概要

  • VIENNE-Am Holf Nach einer Radierung von Karl Tucek, Wienと記載された絵葉書を表紙にあしらった茶色の革製ノートに記された日記。
  • 1978年11月28日、大平が第9代自民党総裁となることが確定した翌日から、1979年2月12日まで、加えて3月初め、4月30日~5月7日までの日記1冊。

大平正芳の日記より

昭和53(1978)年11月28日

私の出番 
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六時頃起床、新聞に目を通す。昨夜の福田総理の退陣表明を堺にして、事態は急速に収拾に進み、静かに私の出番を迎えてくれる空気ができつつあるようである。
昭和53(1978)年12月2日

鈍牛宰相としての抱負
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午前中の共同とのインタビューで、東大の京極氏より、政治には <金で買う政治><力で抑える政治><尊敬で治める政治>の三つがあるが、貴方はどこに力点をおくかと問われた。
昭和53(1978)年12月23日

予算編成後のアメリカ対応  国会経済
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各界の予算に関する注文を聞く。消ヒ者団体は一番にが手。しかし傾聴すべき意見多し。アメリカのわが国の成長率公約に対する公約違反を難詰する報道に与野党もマスコミも神経質。まづ実相をアメリカに説明し、予算編成後誰かを派米して、念入りに説明させることにしたい。来年度に対する決意も含めて説明させたい。
昭和54(1979)年1月4日

仕事始め、問題山積み  国会経済
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ダグラスとグラマン問題がやかましくなる。カンボチアの状況がいよいよ危機的になる。金太中問題も不燃焼のまゝ残つている。インフレは回避しなければならず、失業者の増加も抑えなければならない。そうした中で新春の仕事が始った。4日の伊勢参拝は無事であった。沿道の歓迎に感謝した。
昭和54(1979)年1月25日

政府演説  国会
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政治姿勢と時代認識をまづ出すことにし、それに勝負をかけた。文化の時代は、経済至上主義を排除するが、経済を軽視するものではないばかりか、経済そのものが成り立つ条件をつくり上げる文化の、目に見えない力を評価するものだ。

大平正芳の日記一覧 (国立国会図書館デジタルコレクション収録分のみ)

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