国立国会図書館憲政資料室 日記の世界

寺光忠:昭和20(1945)年3月10日の日記より

寺光忠

昭和20(1945)年3月10日

東京大空襲 第二次世界大戦

警務課で話す。八時官長より電話にて、明日の議事順序を各派へ通報。九時司法省政府委員室にて就寝。警視庁報告に依れば、驚くべし――。絨壇[ママ](じゅうたん)爆撃。被害二十四万戸、九十一万人。死者一万四千人と情報あり。

東京大空襲の記事です。翌日の日程を各派に知らせた後、院内の司法省政府委員室に泊まり込んだことが分かります。官長は貴族院書記官長の小林次郎のこと。翌日は貴族院本会議で首相、陸海相の演説が行われました。