国立国会図書館憲政資料室 日記の世界

龍野周一郎:大正12(1923)年9月1日の日記より

龍野周一郎

大正12(1923)年9月1日

関東大震災、消防間に合わず 

午前十一時五十五分大地震。…火災盛んなりしをもって、築地一角を救はんとして蒸汽ポンプを尋ねしが、一台も来らず。工兵無能驚くべし。午后八時過、別宅及事務所全焼す。

逗子で静養していた龍野は、ちょうど東京築地の別宅に戻ったところで関東大震災に遭遇します。消防用の蒸気ポンプが間に合わず、別宅と事務所は全焼してしまいました。龍野は工兵が無能だと記しています。