国立国会図書館憲政資料室 日記の世界

大山巌:明治3年9月17日(1870年10月11日)の日記より

大山巌

明治3年9月17日(1870年10月11日)

渡仏の洋上での想い  海外

揚碇後、殆んど二十日になれども一島又は一舟を見ず。時に因て鷗[かもめ]の如きなる鳥の飛ぶあり。往昔「コロンヒス」(西班牙人[スペイン人]初て米利堅[アメリカ]を発見せし人)が米利堅を発見せしも、かくやあらんと思ひしられたり。

大山はフランスに向かう船上で、島も見えない大洋を飛ぶ鳥を発見し、コロンブス(Cristoforo Colombo)の航海に思いを馳せました。