国立国会図書館憲政資料室 日記の世界

水野直:大正11(1922)年5月8日の日記より

水野直

大正11(1922)年5月8日

憲政会との提携

一、浜口雄幸氏邸を訪問、先日来訪挨拶なり。憲政会が内閣を組織したる場合、研究会は現在の政策を捨て協同し得るや否やの問。答(一)何人か余以外にこの件に干[関]し答弁者を見出す事。(二)議員となりてこの精神を遂行する決心をする事。(三)決心出来ざれば全く政界より引退する事。(四)数日間考慮して武士的に解決する事。

立憲政友会の高橋是清首相が内閣改造問題で求心力を失うなか、次の政権がどうなるかは大きな関心事でした。水野は貴族院議員ではなかったが研究会の重鎮であり、当時野党第一党の憲政会の総務の職にあった浜口雄幸から、その政治姿勢を問われて回答しています。