国立国会図書館憲政資料室 日記の世界

石坂泰三:昭和23(1948)年12月9日の日記より

石坂泰三

昭和23(1948)年12月9日

東芝取締役就任  経済

今日東芝の総会で、私は取締役に選任された。この話は本年七月始めからの事であった。その後半年に亘[わた]って色々曲折はあったが、結局今日の様になった。

帝国銀行頭取の佐藤喜一郎(さとうきいちろう)は、東芝の経営が行き詰まり、労使問題もこじれてこう着状態になっているため、これを打開してほしいと石坂に東芝入りを要請してきました。第一生命時代から外部取締役を務めたよしみや息子の勧めなどもあり、引き受けることになります。昭和23(1948)年末に取締役として東芝入りしました。このあと、昭和24(1949)年4月に再建を断行するため、取締役会での互選で社長に就任しました。