国立国会図書館憲政資料室 日記の世界

石坂泰三:昭和20(1945)年10月2日の日記より

石坂泰三

昭和20(1945)年10月2日

戦争を振り返って 

余り馬鹿々々敷[しく]もあり、悲凄でもあったので日記をつける気にもならない間に、凡そ天地は転倒してしまって、大日本帝国は崩壊に突入して仕舞った。振り返って考へれば、我々も申訳のない相済まぬ態度をとって来たものである。それには生命の犠牲が百パーセントあった許[ばか]りにこんな事になったのである。それでもよいか、犬死といふ事も見通しがついてゐたのだ。我は草莽の一野人である。日本の要人は悉く責任がある!!!

終戦後、石坂は戦争を振り返って感想を書いています。