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ホーム電子図書館事業電子情報に関する標準国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL)

国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL)

国立国会図書館では、インターネット上に存在する情報資源等の組織化・利用提供のため、メタデータ記述要素および記述規則を定めています。

国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL2020年12月版)

概要および趣旨については、「国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述」の「はじめに」をご覧ください。
語彙の意味定義は「第一部 NDL Metadata Terms」、語彙の用法についての規定は「第二部 Application Profile」、RDFによる語彙の定義は「第三部 RDFスキーマ」をそれぞれご参照ください。

※当該標準を採用している当館システムのフォーマット仕様については、以下をそれぞれご覧ください。

国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述に関する解説・実例集

国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL)に関する解説・実例集を掲載しています。(DC-NDL2020年12月版の内容に基づいています。)

各サービスにおける適用

国立国会図書館の各サービスで採用しているメタデータ記述規則は以下のとおりです。

サービス名メタデータ記述規則メタデータフォーマット(エンコード方式)
国立国会図書館サーチDC-NDL 2020年12月版RDF/XML等
国立国会図書館東日本大震災アーカイブDC-NDL 2020年12月版
(DC-NDLを基に国立国会図書館東日本大震災アーカイブメタデータスキーマとして拡張)
RDF/XML
国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)DC-NDL 2020年12月版XML
国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)DC-NDL2020年12月版
(NDL Metadata Termsを一部適用)
RDF/XML等

DC-NDL2020年12月改訂における主な変更点

2018年12月に刊行された『日本目録規則2018年版外部サイト』が、2021年1月からNDLが作成する書誌データへ適用されることと、同じく2021年1月に「国立国会図書館ジャンル・形式用語表」(NDLGFT)が新設され、NDLが作成する書誌データへの適用が開始されることから、これらの書誌データを収集する国立国会図書館サーチでも語彙の新設、変更されたメタデータ構造に応じた変換処理の再定義及び出力形式の見直しを行いました。
DC-NDL2020年12月版は、これらの国立国会図書館サーチにおける仕様変更に対応するために、DC-NDL2011年12月版から新規語彙の追加やRDFによる表現方法の改訂を行ったものです。基本的な方針・構成は、DC-NDL2011年12月版から変更せず、(1)語彙の新規追加(2)語彙の使用法の変更を実施しています。

(1)語彙の新規追加

「第一部 NDL Metadata Terms」に新規追加した語彙には、以下のものがあります。

Genre

ジャンル・形式用語を記述する場合に使用するプロパティです。国立国会図書館作成書誌データへのジャンル・形式用語適用開始に伴い新規追加しました。

記述例(1)値と読みをセットで(構造化して)記述する
<dcndl:genre>
  <rdf:Description>
    <rdf:value>漫画</rdf:value>
    <dcndl:transcription>マンガ</dcndl:transcription>
  </rdf:Description>
</dcndl:genre>
記述例(2)値と読みに加えて、URIをセットで(構造化して)記述する
<dcndl:genre>
  <rdf:Description rdf:about="http://id.ndl.go.jp/auth/ndlgft/001347325">
    <rdf:value>漫画</rdf:value>
    <dcndl:transcription>マンガ</dcndl:transcription>
  </rdf:Description>
</dcndl:genre>

※2021年9月29日にジャンル・形式用語の名前空間の一部が「ndlsh」から「ndlgft」に変更されました。この変更はDC-NDL2020年12月版には反映されていませんが、記述例(2)では新しい名前空間のURIを記載しています。

(2)語彙の使用法の変更

「第二部 Application Profile」で規定する語彙の使用法のうち、主な変更は以下の2点です。

著作の優先タイトルの記述方法の追加

dcndl:uniformTitleを、無著者名古典等のタイトルの情報に用いる統一タイトルのほか、『日本目録規則2018年版外部サイト』で新たに記録される著作の優先タイトルを記述するための語彙として設定しました。また、タイトル、読みに加えてURI をセットで表現するための語彙として設定しました。

表現例
<dcndl:uniformTitle>
  <rdf:Description rdf:about="http://id.ndl.go.jp/auth/entity/00634715">
    <rdf:value>今昔物語集</rdf:value>
    <dcndl:transcription>コンジャク モノガタリシュウ</dcndl:transcription>
  </rdf:Description>
</dcndl:uniformTitle>
識別子の記述方法の追加

情報資源の作成者の情報を構造化して表現するための語彙であるdcterms:creatorに、ORCID(Open Research and Contributor Identifier)等の識別子を参照値として記述するための語彙として、rdfs:seeAlsoを設定しました。

表現例
<dcterms:creator>
  <foaf:Agent>
    <foaf:name>山田, 一郎</foaf:name>
    <dcndl:transcription>ヤマダ, イチロウ</dcndl:transcription>
    <rdfs:seeAlso rdf:resource="https://orcid.org/0000-0001-0002-0003"/>
  </foaf:Agent>
</dcterms:creator>

国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述の次回改訂について

「国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL)」は、メタデータ標準として安定的な運用を図るとともに、国内外の動向に対応するため、3~5年程度の間隔で定期的に見直しを行い、語彙の新規追加等、必要に応じて改訂することを予定しています。
次回改訂時(時期未定)に変更を予定する事項は以下のとおりです。

第二部 Application Profile 4.1.20 その他の語彙 Genre[dcndl :genre]

(注)変更の内容や適用サービスの反映時期により、改訂に先立って変更後のメタデータが提供される場合があります。

過去の国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述

過去に国立国会図書館で採用していたメタデータ標準を掲載しています。詳細は、リンク先(国立国会図書館デジタルコレクション)をご覧ください。

DC-NDL等のメタデータ標準に関する問い合わせ先

国立国会図書館 電子情報部 電子情報流通課 標準化推進係
ホームページの「お問い合わせフォーム」の「その他」を選択して、本文冒頭に「国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL)について」と記入のうえ、お問い合わせ内容をご入力ください。