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トップ > よくあるご質問 > 資料の保存・デジタル化 > 電子情報の保存

よくあるご質問:電子情報の保存

質問一覧

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Q
電子情報の長期保存とは何ですか?
A
近年、コンピュータや情報通信技術の発達により、世界中でさまざまな情報が電子情報の形で生産され流通しています。これらの電子情報は増加の一途をたどり、中には見られなくなったウェブサイト等のように、既に失われたものもあります。
紙媒体の資料なら、100年前、200年前のものでも、当時の姿のまま内容を読むことができます。しかし、電子情報について、100年後、同じように読むことができるでしょうか。電子情報を読むには、
  • (1)電子情報を記録している媒体に劣化や破損等がなく、記録されている情報を読み出せる状態であること
  • (2)その情報を表示・再生するための環境(再生機器、パソコン・OS・アプリケーションプログラム)があること
が必要です。
記録媒体は一定期間を過ぎると劣化して読み取りができなくなります。また、再生機器は新しい規格の登場や、規格間の競争によって、いずれ市場から消えてしまうかもしれません。このどちらかが起こってしまうと、電子情報を利用することができなくなってしまいます。私たちの身の周りでも、このような問題が起こり得るのです。
こうした事態を防ぎ、電子情報を長く利用できるようにするための一連の取り組みが、電子情報の長期保存と呼ばれています。

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Q
どうして国立国会図書館が、電子情報の長期保存に取り組んでいるのですか?
A
日本においては国立国会図書館が唯一の納本図書館・保存図書館として、図書及びその他の図書館資料を広く収集し、貴重な文化遺産として保存し、後世に遺していく役割を担っています。現在は紙媒体の資料だけでなく、フロッピーディスクやCD-ROM等の「パッケージ系電子出版物」と呼ばれる電子資料、レコードや音楽CD、ビデオテープといった録音・映像資料も、重要な文化財として保存しています。さらにインターネット上で流通する情報も、収集・保存しています。
2003年のユネスコ第32回総会で採択された「デジタル遺産の保存に関する憲章」(PDF: 92KB)では、今や欠かせない社会基盤としての役割を果たしている電子情報の長期保存に各国で取り組むことの必要性が示されています。国立国会図書館も国の唯一の納本図書館・保存図書館として、電子情報を長期保存していくとともに、この課題について先導的な役割を果たしていく必要があるのです。
電子情報の長期保存には、まず実情を把握した上で原因を分析し、対策を立てる必要があります。そのために国立国会図書館は、電子資料や録音・映像資料の長期的な保存と利用に関する調査を進めているのです。

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Q
CDやDVDなどはどのような状態で保存したらいいですか?
A
「IFLA図書館資料の予防的保存対策の原則」(PDF: 374KB)によると、CDやDVDなどの記録媒体については、以下のような条件が保存に適した環境とされています。
  • オーディオディスク(レコード) 温度:18℃ 湿度:40%
  • 録音テープ 温度:15±3℃ 湿度:30~40%
  • 光ディスク(CDやDVD) 温度:20℃以下 湿度:40%
高温多湿や温湿度の急激な変化は媒体材質の化学特性に影響を与えるため、安定して涼しく乾燥した場所が保存に適しているということです。
また、CDやDVDはレーザー光を用いてデータを記録する仕組みになっているということもあり、紫外線を含む太陽光など強い光に反応して媒体が劣化することもあります。
しかし上記のような好適な環境で保存したとしても、光ディスクや磁気ディスクの予測寿命は20年、録音テープのような磁気テープは30年といわれています。一方で紙は700年といわれています。詳しくは「平成14年度の調査研究の内容」をご覧ください。

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Q
ベータビデオはいつまでも再生できますか?
A
記録媒体を再生するためには、再生機器が必要です。
技術の進歩により新しい記録媒体が登場すれば、次第に古い記録媒体は使われなくなります。例えば、ベータビデオやレーザーディスクといった記録媒体は、以前ほど使われなくなってきています。このように規格が古くなり、記録媒体自体が使われなくなれば、その再生機器もいずれ生産されなくなる可能性があります。
国立国会図書館は、平成18年度に録音・映像資料の再生機器について、それらが現在の市場で入手可能かどうかを調査(国立国会図書館での利用を考慮し、業務用機器について調査)しました。
その結果、次に挙げる記録媒体の業務用再生機器は既に生産が終了し中古製品としてしか入手できなくなっていることがわかりました。これらの記録媒体は今後再生することが難しくなる可能性があります。
  • ベータビデオ
    1/2インチ幅のテープを156mm×96mm×25mmサイズのカセットに収めたビデオテープ。平成14年にビデオデッキの生産が終了。
  • U規格ビデオ
    3/4インチ幅のテープを221mm×140mm×32mmサイズのカセットに収めたビデオテープ。平成12年にビデオデッキの生産が終了。
  • LD(Laser Disc)
    盤面に水平解像度約400本で記録した映像信号を、レーザーを用いて非接触で読み取る方式のビデオディスク。直径30cmまたは20cm。平成21年に再生機器の生産が終了。
  • VHD(Video High Density Disk)
    盤面に記録された信号を接触式センサで読み取る溝なし静電容量方式のビデオディスク。直径26cm。
詳しくは「平成18年度の調査研究の内容」をご覧ください。
上に挙げたものは、アナログ映像資料の場合ですが、電子資料の場合の「利用するための環境」は、パソコン本体だけでなくOS、アプリケーションプログラムを組み合わせたものになります。平成15年度に国立国会図書館がサンプル調査を実施したところ、約15年の間にパソコン用ソフトウェアの約7割が使用できなくなっていることがわかりました。近年めざましい技術の進歩とIT環境の変化の裏側で、過去のパソコン用ソフトウェアや、それらを用いて利用する電子資料の多くが、二度と利用できなくなる危機に瀕しているのです。
詳しくは「平成15年度の調査研究」をご覧ください。

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Q
お気に入りのウェブサイトが突然見られなくなりました。
A
インターネットが普及し、誰でも自分のウェブサイトを作り、簡単に情報を発信できるようになりました。インターネット上の情報は、削除や更新が簡単に行えて便利な反面、一度削除や更新が行われると以前掲載されていた情報にはアクセスできなくなるという問題があります。
紙などの媒体に情報を固定して刊行する従来の出版物であれば、以前どこかで見た情報は遡って探し出すことができますが、消えてしまったウェブサイトは、もう見ることができません。例えば、平成14年に開催された日韓共催の「ワールドカップ」、小泉元首相の時代の「首相官邸」、平成の大合併で消えてしまった市町村のサイトなどは、今では見ることができません。

日々失われて行くインターネット情報を文化遺産として後世に残していくため、国立国会図書館はインターネット上のウェブサイトや電子著作を貴重な記録として保存するプロジェクト「インターネット資料収集保存事業(Web Archiving Project)」を進めています。公的機関のウェブサイトについては、平成22年4月より国立国会図書館法に基づく収集を行っています。詳しくは「インターネット資料の収集」をご覧ください。

※このような取り組みの先行事例として、次のようなものがあります。また、このような取り組みを行っている機関が連携して技術開発等を行うための組織として、国際インターネット保存コンソーシアム(International Internet Preservation Consortium ; IIPC)があります。

  • WaybackMachine
    民間の非営利団体"Internet Archive" が運営するサイトで、1996年からインターネット上のWebサイトのその時々の姿をスナップショットとして収集し、保存・提供している。
  • PANDORA(Preserving and Accessing Networked Documentary Resources of Australia
    オーストラリア国立図書館と関係機関が1996年から共同で行っているインターネット情報を選択的に保存するプロジェクト。

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Q
PC98のゲームが動きません。
A
PC-9800シリーズは、日本電気が開発・販売し、1980~1990年代前半に日本国内で普及していたパーソナルコンピュータです。
  • PC-9801(コンピュータ博物館(情報処理学会))
当時、PC-9800シリーズ対応のソフトウェアが多数販売され、国立国会図書館でもそれらを貴重な資料として多数所蔵・保存しています。
しかし、現在の主流といえるWindowsやMacintoshのパソコンでは、PC-9800シリーズ対応ソフトウェアをそのまま動かすことはできません。パソコンの仕組みが違い、理解できる命令が異なるためです。
また、PC-9800シリーズが普及していた時代の記録媒体はフロッピーディスクが中心でした。特に5インチフロッピーディスクは、現在では対応するドライブが市販されていません。もちろん、まだ動作するPC-9800シリーズの本体があればよいのですが、現状では入手が困難です。また、入手できたとしても、今後いつ故障して利用できなくなってしまうかわかりません。
PC98のゲームを、現在も、そしてこれからも楽しむにはどうしたらよいのでしょうか。そのための方法として、マイグレーションとエミュレーションが考えられます。
マイグレーションとは、記録媒体の寿命が来て読めなくなってしまう前に同じ種類の新しい記録媒体か、違う種類の記録媒体にデータをコピーすることです。例えば、5インチフロッピーディスクに入っているデータをハードディスクに移す方法があります。
エミュレーションとは、あるハードウェア環境を、異なるハードウェア環境の上で擬似的に(ソフトウェアのように)再現することです。例えば、PC-9800シリーズのハードウェア環境を、最新のWindowsパソコン上で再現すること等が考えられます。そのためのアプリケーションをエミュレータといいます。
詳しくは「マイグレーション」「エミュレーション」とは何ですか?をご覧ください。
この2つの方法を組み合わせることで、PC-9800シリーズのゲームを、最新パソコンで動かすことができます。
ただし、エミュレータの開発やゲームのマイグレーションには知的財産権が問題となる場合があります。こうした問題を解決するためには、ソフトウェア、ハードウェアの各メーカーや業界団体と協力していくことが必要です。

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Q
「マイグレーション」「エミュレーション」とは何ですか?
A
マイグレーションとは、データ移行・データ変換のことです。デジタル記録媒体の寿命は短く、規格としての寿命も短い上、対応するハードウェアの寿命も長くありません。そのため、電子情報を継続的に新しい記録媒体へ移行する必要があります(イメージ図上段:同種の新しい記録媒体へ移行、中段:異種の新しい媒体へ移行)。また、技術的に時代遅れとなって、利用されなくなった記録フォーマットの資料に対してはデータ変換を行い、その時点で広く利用されている記録フォーマットに変換することで、利用の可能性を確保することが出来ます(イメージ図下段:新しい記録フォーマットへ変換)。
  • マイグレーションのイメージ図
エミュレーションとは、電子情報の利用に必要な技術的環境を擬似的に再現することです。パソコン用ソフトウェア等の電子情報の利用には、ハードウェア・OS・アプリケーション等、特定の再生環境が必要です。しかし、その寿命は短く、電子情報はすぐに利用できなくなってしまいます。エミュレーションは、最新の技術環境の上で、古い技術環境を擬似的に再現することで電子情報の利用を図ります。エミュレーションを行うためのアプリケーションをエミュレータといいます。現在では、様々なエミュレータが開発され頒布されています。
  • エミュレーションのイメージ図
    (Microsoft Windowsの場合)

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Q
デジタルカメラの画像を孫の代まで保存するにはどうしたらいいですか?
A
画像をデジタルデータとして保存し、孫の代まで長期にわたって見ることを可能とするには、そのファイル形式が将来にわたって使用できることが必要です。現在、一般的なデジタルカメラの画像の保存形式は、規格化された標準的なファイル形式であるJPEGやTIFFに準拠しており、将来性は比較的有望であるといえるでしょう。ただし、いつ時代遅れのファイル形式になるともしれません。そのファイル形式が利用可能かどうか、将来にわたって注意し続ける必要があります。また、画像ファイルを記録する記録媒体の問題もあります。記録媒体が寿命により読めなくなってしまう前に画像ファイルを新しい記録媒体へコピーしなければなりません。また、時代が変わり記録媒体の規格が古くなってしまった場合はその都度新しい種類の記録媒体へコピーすることも必要でしょう。このように、デジタル画像の保存には継続したコストと手間がかかってしまいます。
他に考えられる方法として、デジタルカメラの画像を写真店等で銀塩写真用の印画紙にプリントして保管する方法があります。銀塩写真とは、フィルムに記録する旧来からのカメラ写真のことをさします。銀塩写真用の印画紙の寿命は、適切に保管すれば100~150年ともいわれています。また、適切な保管場所さえ確保できれば特別な措置が不要というのも利点です。ただ、この方法ではどうしても物理的な劣化はさけられません。
まだまだ、個人レベルでデジタルカメラの画像を保存するための最良の方法は確立していないといえます。

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Q
昔ワープロで書いてフロッピーディスクに保存した原稿を読むにはどうしたらいいですか?
A
現在ではパソコンの普及により、文書作成機能のみを持ったワープロ専用機は見かけなくなりましたが、主に1980~1990年代前半頃までは、国内各社がワープロ専用機を開発・販売していました。その仕様は各社独自のものが多く、文書を保存するフロッピーディスクのフォーマット形式や、文書データそのものの構造がそれぞれ違っています。当然、記録したフロッピーディスクが現在のパソコンでは認識できない場合もあり、認識できたとしてもほとんどの場合、広く使われているMicrosoftのWordやJust Systemsの一太郎等ではこれらの文書データを開くことができません。
ワープロ専用機がなくともこれらの文書データを開く一つの方法として、ファイル形式変換プログラムやマルチファイルビューワといった市販のアプリケーションを使う方法があります。これらを使えば、昔のワープロ専用機の文書データを、例えばMicrosoftのWord形式に変換したり、現在のパソコンの画面上で閲覧したりすることができます。これらのアプリケーションは、過去の情報資産を有効に活用したいという、まさに問いのようなニーズから生まれたツールであるといえます。

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Q
電子メールやパソコンで作った文書を永久に保存するには、どんなファイル形式で、どんな媒体に保存したらいいですか?
A
紙に書かれたものの場合、何百年も昔の人が書いた書、手紙等が、今に至るまで保存されていたりします。しかし、紙なら当たり前だったこのような長期保存が、電子情報では大きな課題となっています。ここではファイル形式と記録媒体について、簡単に見ていきます。
パソコンで作った文章は、最も単純なテキストデータで保存しても、文字コードの違いにより文字化けしてしまって読めなくなることがあります。現在広く使われているWord文書やPDFファイルのような特定のアプリケーションに依存しているファイル形式についても、百年後も同じように読める環境があるかどうか、誰も保証できません。
また、電子情報の記録媒体の寿命はまだまだ短く、永久に保存できるというレベルではありません。
一方で、マイグレーションやエミュレーションのような対策を、個人で行ない続けることは大きな手間とコストを伴います。
現在の段階でどんなファイル形式と記録媒体が最も保存に適しているかという答えは出せませんが、このような問題の解決を目指して、国立国会図書館は調査を進めているのです。

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Q
光ディスク、ハードディスク、フラッシュメモリーは何年くらい使い続けられますか?
A
CD、DVDなどの光ディスク、ハードディスク、USBメモリー、メモリーカードなどのフラッシュメモリーは、時間の経過や使用にともなって劣化するため、適切な環境で保管したとしても媒体としての寿命があります。これらの電子情報の記録媒体は歴史が浅く、その寿命に関して確かなところはわかっていませんが、加速劣化試験(製品を過酷な条件下に置き、意図的に劣化を進めて製品寿命を検証する試験)の結果などをもとにして、一般的には以下のような寿命が推定されています。
  • 光ディスク(CD、DVDなど)
    10年以上。保管環境やディスク品質によって左右されますが、条件が良ければ20~30年は使えるとされています。
  • ハードディスク
    5年程度。精密機械なので、故障により使えなくなることもあります。衝撃や振動を避け、適切な温度管理をすることが必要です。
  • フラッシュメモリー(USBメモリー、メモリーカードなど)
    データ保持期間は10年程度、データの書き換え可能な回数は1~10万回程度。
参考:大島茂樹. 光/磁気ディスク、フラッシュメモリの劣化と寿命. カレントアウェアネス. 2009, (299), p.7-10.

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Q
電子情報の保存に関して、先進的な取り組みを教えてください。
A
海外、特に欧米では、各国の図書館や公文書館、学術機関等が連携している先進的なプロジェクトが多くあります。たとえば、米国議会図書館(LC)が主導する全米デジタル情報基盤整備・保存プログラム(National Digital Information Infrastructure and Preservation Program; NDIIPP)や英国のデジタル保存連合(Digital Preservation Coalition; DPC)等が、電子情報の長期的な保存に関する調査研究や課題解決等に活発に取り組んでいます。
また、こうした取り組みや研究成果の最新動向を知ることのできる国際会議として、電子情報保存に関する国際学術会議(International Conference on Preservation of Digital Objects; iPRES)が毎年開催されています。

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