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資料の国際交換

国立国会図書館は、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の2つの条約(「出版物の国際交換に関する条約(昭和59年条約第6号)」及び「国家間における公の出版物及び政府の文書の交換に関する条約(昭和59年条約第7号)」)が定める「国の交換機関」として、出版物の国際交換を行っています。
現在、当館は世界のほとんどの国と地域の900以上の機関及び国際機関を交換の相手先として登録しています。

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官庁出版物の交換

国立国会図書館法に基づき当館に納入される官庁出版物、すなわち中央官庁出版物、地方公共団体出版物、独立行政法人出版物、当館刊行物及び国立大学法人等の出版物は、当館の国際交換用資源として最も多くの量を占めています。これらを外国機関に送り、かわりに交換資料として入手する外国官庁出版物の多くは、一般の流通ルートに乗らないものです。

当館の官庁出版物の国際交換は、その目的と方法によって、包括交換、特定交換及び選択交換に大別されます。

1. 包括交換

我が国と相手国とが締結した政府間取決め、又は当館と相手機関との取決めに基づき、官庁出版物の主要なものを包括的に交換する方法です。現在の包括交換相手機関は、次の3機関です。

  • 米国:議会図書館
  • ドイツ:プロイセン文化財団ベルリン国立図書館
  • 台湾(地域):国家図書館

2. 特定交換

我が国と相手国とが締結した政府間取決め、又は当館と相手機関との取決めに基づき、基本的な官庁出版物のうち特定のものを交換する方法です。現在の特定交換相手機関は次の5機関です。

  • 国際機関:国際連合図書館(ジュネーブ)
  • 英国:英国図書館
  • ロシア:ロシア国立図書館
  • フランス:国立図書館
  • ベルギー:王立図書館

3. 選択交換

海外の図書館、大学、研究機関等と希望資料その他について個別に交渉し、相互の合意に基づき資料を選択的に交換し合うものです。この交換において当館が提供する資料は、当館刊行物、中央官庁出版物、独立行政法人出版物、国立大学法人の出版物等です。

近年、官庁出版物の電子化が進展し、インターネットを通じてオンライン資料に直接アクセスすることが可能となっています。

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一般出版物の交換

当館は、海外の相手機関と個別に交渉し、相互の合意に基づいて、一般出版物を交換しています。
この交換は、特に中国、ロシア、韓国との間で活発に行われており、機関別では中国国家図書館、ロシア科学アカデミー図書館(サンクト・ペテルブルク)、韓国国会図書館等が主な交換機関です。
また、当館は国の中央図書館として、国際交換を通して日本関係資料の収集に努めています。チェコ、ポーランド、韓国等の国立図書館に対して、日本で出版されたそれぞれの国に関する出版物を購入して送付し、先方からはそれぞれの国で出版された日本関係図書の送付を受けています。

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寄託資料の受理

当館は、国際連合、同専門機関、その他から寄託図書館(デポジトリー・ライブラリー)の指定を受けており、それぞれの機関の刊行資料を寄託資料として受理しています。
当館が指定を受けている機関は、国際連合(UN)、国際労働機関(ILO)、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)、世界保健機関(WHO)、国際連合食糧農業機関(FAO)、国際民間航空機関(ICAO)、世界貿易機関(WTO/GATT)、欧州連合(EU)、経済協力開発機構(OECD)等です。

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