はじめに

千代田大奥 御花見

江戸城大奥での花見の様子を描いた錦絵です。楊洲周延は幕末~明治時代の浮世絵師で、この絵は明治になってからの作ですが、江戸時代には描けなかった江戸城内部の風俗を描いています。

桜が咲く季節になると、どこか浮き立つような気持ちになりませんか?ニュースでは桜の開花が春のたよりとして報じられ、花見にはたくさんの人々が繰り出します。花にはいろいろとあるのに、花見といえばまず桜が思い浮かびます。
花見の風習が庶民にまで広まったのは、江戸時代になってからだといわれています。現代の私たちと同じように、江戸の人々も花見を楽しんでいましたが、現代とは違った面も多くありました。現代にはない花見の名所があり、目にする桜の品種も異なっていました。また、江戸の庶民にとって花見は、前の晩から支度をして1日がかりで出かける、一大イベントでした。
今回の展示では、江戸時代の桜と花見について取り上げます。第1章では、江戸やその近郊の華やかな桜の名所を、錦絵などからご紹介します。第2章では、園芸書や画譜により、様々な品種の桜をご覧いただきます。第3章では、花見の場での風俗や花見の楽しみ方を取り上げます。

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  • 「本の万華鏡」第9回は2012年2月に公開しました。内容は公開当時の情報に基づきます。

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第1章 花見の名所



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