国内博士論文の収集
当館における国内博士論文の収集は、学位授与機関を通じて行っています。個人の方からの送付は受け付けておりませんので、予めご了承ください。
このページは、学位授与大学等が国立国会図書館に博士論文を送付される際の方法や、その際に知っておいていただきたいことについて、ご案内するページです。
このページの内容は、文部科学省から各大学等に周知された「学位規則の一部を改正する省令の施行等について(通知)」(平成25年3月11日 24文科高第937号)等(文部科学省ウェブサイトへリンク)、また、国公私立大学図書館協力委員会から各大学図書館等に周知された「学位規則改正に対する留意事項」(平成25年3月12日 国公私第24-68 号)(PDF file: 305KB)をふまえて作成しています。
- 1. 博士論文収集の概要と趣旨
- 2. 学位授与大学等の担当者のみなさまへお願いしたいこと
- 3. 国立国会図書館における利用
- (1)閲覧
- (2)複写
- (3)インターネット公開
- 4. 電子データがない博士論文の取扱い
- 5. お問い合わせ
- (1)国立国会図書館への博士論文送付に関すること
- (2)学位規則に関すること(学位授与報告書の様式に関することを含む)
- (3)機関リポジトリに関すること
1. 博士論文収集の概要と趣旨
当館は、学術研究成果の公開・利用の促進に資するため、博士論文を重要なコレクションと位置付け、網羅的に収集しています。
国内博士論文の受入は昭和10年、前身の一つである帝国図書館に対し、文部省(当時)が保管していた博士論文が移管されたことに端を発します。帝国図書館が当館に引き継がれてからも同様に、文部省に送付された博士論文の移管を受ける形で収集し、昭和50年の文部省大学局長通知「博士の学位授与に関する報告等について」(昭和50年文大大第150号)以後は、学位授与大学等から直接、博士論文の送付を受けてきました。
平成25年3月11日に学位規則(昭和28年文部省令第9号)(e-Govへリンク)が改正され、同年4月1日から施行されたことに伴い、博士論文は印刷によるのではなく、インターネットの利用により公表されることになりました。
今後も当館は、博士論文の網羅的な収集を図り、各学位授与大学等による分散的な保存・提供を補完し、長期的な保存機能を担っていきます。
2. 学位授与大学等の担当者のみなさまへお願いしたいこと
(1)学位授与報告書の写しの送付
学位規則第12条の規定により文部科学大臣に提出する学位授与報告書の写しを、当館博士論文担当のメールアドレス宛に電子メールで送付してください。博士論文を「2.(2) 博士論文の送付」 の(ア)~(ウ)のいずれの方法で送付する場合も同様です。宛先がご不明の場合は、お問い合わせフォームにてご連絡ください。お問い合わせフォームでは、問い合わせ内容は「その他」を選択の上、問い合わせ内容本文中に、学位授与報告書写しを送付希望の旨をご記入ください。
なお、送付に当たっては以下の点にご留意ください。
- メールの件名を「学位授与報告書の写しの送付(○○大学)」とすること。
- 送付するファイルはExcelブック形式とすること。
- 個人情報保護のため、パスワード設定、暗号化等の対策をとること。
学位授与報告書の様式については、文部科学省高等教育局大学振興課大学院係に照会してください。
(2)博士論文の送付
公表方法に応じて、次の(ア)~(ウ)の方法で、博士論文全文をご送付ください。(ア)の条件を満たす場合は、個別の送付は不要です。必要がある場合は、当館における利用条件についても併せてお申し出ください(「3. 国立国会図書館における利用」参照)。
ただし、平成25年3月31日以前の授与に係る博士論文については、「4. 電子データがない博士論文の取扱い」にしたがって送付してください。
博士論文の電子データ形式は、PDF(PDF/A(ISO 19005)が望ましい)を推奨します。また、長期的な保存及びアクセシビリティ確保のため、外部情報源(外部フォント等)を参照していないこと(フォントを埋め込んだファイルとすること)、暗号化、パスワードの設定、印刷制限等を行わないこと(文書を開くパスワードの設定及び印刷を制限するパスワードの設定は行わないこと)をお願いします。
※利用提供または長期保存のため、当館にてフォーマット等を変換する可能性があります。
(ア)国立情報学研究所がメタデータを自動収集する機関リポジトリで公表する場合
当館は国立情報学研究所と連携し、以下のような仕組みで博士論文を自動収集します。
①国立情報学研究所のIRDBが、各機関リポジトリから博士論文のメタデータを収集する。
②当館が、IRDBから収集対象の博士論文のメタデータを収集する。
③当館が、②で収集したメタデータに基づき各機関リポジトリから博士論文全文の電子データ(電子ファイル)を収集する。
この仕組みによる収集は、以下の条件を全て満たしている博士論文が対象となります。
- 国立情報学研究所の「学術機関リポジトリデータベース(IRDB)」にメタデータを提供する機関リポジトリで公表されていること。
- 機関リポジトリが、国立情報学研究所が策定したメタデータフォーマット「junii2」の改訂版(バージョン3.0以降)又はオープンアクセスリポジトリ推進協会が策定したメタデータフォーマット「JPCOARスキーマ」に対応していること。
「junii2」の場合
- メタデータ項目の「著者版フラグ(textversion)」に「ETD」と記入されていること等。
※当館による自動収集のためには、「junii2」の入力ルールを厳守していただく必要があります。詳細については、IRDBのウェブサイトをご確認ください。
※要旨、要約、審査報告書のみを登録し、全文を登録しない博士論文については、メタデータ項目の「著者版フラグ(textversion)」に「ETD」と記入しないでください。
「JPCOARスキーマ」の場合
- メタデータ項目の「本文URL(jpcoar:URI)」に博士論文全文ファイルのURLが記入され、「objectType(属性)」に「fulltext」と記入されていること等。
※当館による自動収集のためには、「JPCOARスキーマ」の入力ルールを厳守していただく必要があります。詳細については、IRDBのウェブサイト又はオープンアクセスリポジトリ推進協会のウェブサイトをご確認ください。
※要旨、要約、審査報告書については、「objectType」に「fulltext」と記入しないでください。
上記の条件を満たす博士論文は、学位授与大学等による論文の当館への送付作業が不要となりますので、可能な限りこの方法で公表することを推奨します(ただし、学位授与報告書の写しは当館へ電子メールで送付いただきますよう、お願いします。「2.(1) 学位授与報告書の写しの送付」参照)。
現時点では上記の条件を満たしていない場合でも、今後対応する予定があれば、対応が完了した後に当館が自動収集します。当館に対応予定のご連絡をいただくことをもって、後述の(イ)による送付は不要とします。
なお、以下の点につきまして、ご了承ください。
- 当館による収集後に、各機関リポジトリにおいて全文の電子データが差し替えられた場合、当館は差し替え後の電子データも自動的に収集します。特に大学等から連絡いただく必要はありません。ただし、差し替え前の論文も、差し替え後の論文と併せて当館内で公開します。
- 当館による収集後に、各機関リポジトリにおいて全文の電子データやメタデータが削除された場合でも、当館は収集済のデータを削除せず、引き続き当館内で公開します。何らかの対応を希望される場合は、当館博士論文担当にご相談ください。
- 機関リポジトリでの公表から当館による収集・公開までは、多少日数がかかります。
(イ)(ア)以外の機関リポジトリやホームページ等で公表する場合
国立情報学研究所のメタデータ自動収集に対応していない機関リポジトリや、学位授与大学等のホームページなど、(ア)以外の方法で博士論文全文をインターネットに公表する場合は、当館が提供する送信システムを利用して、学位授与大学等からメタデータ及び全文の電子データ(電子ファイル)を送信してください。
送信システムへは以下のボタンをクリックしてお進みください。
送信システムのご利用には、ID及びパスワードが必要となります。ID、パスワードの発行を希望される場合は、お問い合わせフォームにてご連絡ください。お問い合わせフォームでは、問い合わせ内容は「その他」を選択の上、問い合わせ内容本文中に、電子版博士論文の送信用ID・パスワードの発行を希望の旨、ご記入ください。(「デジタルデポジットシステムの使用に係る博士論文の送信用IDに関する規定」(PDF: 134KB)もご一読ください)。
(ウ)インターネットを利用して論文の全文を公表しない場合
「やむを得ない事由」(学位規則第9条第2項)により、インターネットに博士論文全文を公表しない場合、(イ)同様、送信システムを利用して、電子データを送信してください。
※電子データがない場合:「4. 電子データがない博士論文の取扱い」をご覧ください。
3. 国立国会図書館における利用
当館で収集した博士論文は、以下のとおり、利用に供します。
利用に関して特段の事情がある場合は、お問い合わせフォームから個別にご相談ください。送信システム(2.(2)(イ)(ウ)参照)を利用して博士論文を送付する場合は、「連絡事項」欄に記入してください。
(1)閲覧
自動収集及び送信システムで収集した電子形態の博士論文は、印刷物の博士論文同様、当館施設内において閲覧に供します。
電子形態の博士論文は、「国立国会図書館デジタルコレクション(博士論文)」でご利用いただけます。
(2)複写
電子形態、印刷物いずれについても、著作権法において定められている範囲において、複写物の提供を行います。
(3)インターネット公開
送信システムで収集した博士論文のうち、学位授与大学等の許諾が得られたものについては、インターネットでも公開します。自動収集で収集した博士論文は、当館施設内においてのみ閲覧に供します。インターネット公開は行いません。
4. 電子データがない博士論文の取扱い
学位規則が改正された平成25年3月31日以前の授与に係る博士論文は印刷物を送付してください。平成25年4月1日以降の授与に係る博士論文は、電子データがない場合のみ、例外的に、印刷物を送付してください。2(2)(ウ)にありますとおり、「やむを得ない事由」(学位規則第9条第2項)により、インターネットに博士論文全文を公表しない場合でも、電子データがある場合は、送信システムを利用して、電子データを送信してください。印刷物の送付は次のようにお願いします。
- 論文の散逸を防ぐため、論文は綴じるか、製本してください。その際、できるだけ劣化しない素材を使用してください。
- 論文ごとに中性紙封筒に入れ、封筒の表に報告番号、学位の種類、氏名、大学名等を記入してください。
- 当該論文が記載された学位授与報告書の写しを一緒に送付してください。その際、どの論文を送付しているのか、当館が判別できるようにしてください。学位授与報告書の写しは、当館博士論文担当のメールアドレス宛にも電子メールで送付してください「2.(1) 学位授与報告書の写しの送付」参照)。
- 送付する小包には「学位論文在中」と朱書きしてください。
宛先
〒619-0287 京都府相楽郡精華町精華台8-1-3
国立国会図書館関西館 収集整理課収集第一係
5. お問い合わせ
(1)国立国会図書館への博士論文送付に関すること
国立国会図書館関西館 博士論文担当
当館への博士論文の送付等に関する照会につきましては、お問い合わせフォームにてご連絡ください。お問い合わせフォームでは、問い合わせ内容は「その他」を選択の上、問い合わせ内容本文中に、「博士論文に関すること」とご記入ください。また、よくあるご質問:博士論文の納入等もご参照ください。
(2)学位規則に関すること(学位授与報告書の様式に関することを含む)
文部科学省高等教育局大学振興課大学院係
(3)機関リポジトリに関すること
国立情報学研究所学術基盤推進部学術コンテンツ課
図書館連携チーム 機関リポジトリ担当
(2)(3)の照会先については、(別添2)学位規則の一部を改正する省令の施行等について(通知)(文部科学省ウェブサイトへリンク)をご参照ください。