ホーム > 採用情報 > 先輩からのメッセージ > 関西館図書館協力課 福嶋 聖淳(平成21年度入館)(令和4年度職員採用説明会(令和5年2~3月開催))

国立国会図書館職員 先輩からのメッセージ

関西館図書館協力課 福嶋 聖淳

主な経歴

  • 平成21年4月 入館(II種)、関西館収集整理課
  • 平成24年4月 関西館電子図書館課(平成28年7月~副主査、平成29年7月~係長)
  • 令和2年4月 総務部総務課(係長)
  • 令和3年10月 関西館図書館協力課(令和3年10月~副主査、令和4年4月~係長、令和4年7月~主査兼係長)
  • ※平成25年7月~8月 育児休業

はじめに

「図書館」のイメージから連想する以上に、当館には幅広い業務があります。私自身、本や情報にまつわるいろいろな経験ができそうなところに興味を持ち、当館を受験しました。もちろん、学生時代に専攻した社会学が試験科目にあったという、現実的な理由もありましたが。

皆さんにとってこの経験談が、当館への就職を検討するにあたっての、ささやかな材料となれば幸いです。

現在担当している業務

現在は関西館図書館協力課で、図書館員を対象とした研修の企画・運営を担当しています。研修などを通じて、国内の図書館を支援しサービス向上に貢献することも、当館の重要な役割の一つです。集合研修の実施、当館職員の講師としての派遣、YouTubeでの研修動画の公開等、全国の図書館員が様々な環境で研修を受けられるよう、プログラムを提供しています。

担当業務のやりがい・魅力

コロナ禍により、それまで対面で行っていた研修を中止せざるを得ず、ここ数年はそのほとんどを、オンラインで実施してきました。今後もオンラインでの実施を続けていくのか、それとも対面研修に戻すのか、戻すとしても以前と同じやり方でよいのか、考える時期に来ています。

例えば令和4年11月に実施した研修の受講者アンケートでは、「大人数のリモート研修は参加しやすい」などオンラインに好意的な声が多数ありました。受講定員を数百人規模に増やせること、出張が不要になることは、オンラインの大きなメリットです。一方、「説明についていくのが大変だった」「演習の時間が足りなかった」といった感想も見受けられました。講師から受講者の様子が見えにくく、講義のペース配分や、演習にてこずる人へのケアが難しいといったオンラインの課題も見えてきました。

当館の研修に期待を寄せている図書館員は多く、そういった方々から感謝の言葉をいただくと、大変うれしいものです。オンラインか対面かというのは一つの要素に過ぎませんが、期待に応えられるよう、より効果的な研修のあり方について、検討を重ねていきたいと思います。

関西館という選択肢

暮らしの観点から、「関西館のいいところ」にも触れておきます。

関西館に勤務していると、職住近接の暮らしが可能です。満員の通勤電車に乗るストレスと無縁というだけでなく、私生活でいろいろな用事が発生しがちな子育て時期においては特に大きなメリットだと、2人の子どもがいる私は実感しています。

子育てのためだけでなく、長く働いていると、生活環境を変えたいと思うことがあるかもしれません。さまざまなライフステージにおいて、関西館という選択肢があることが、職場としての国立国会図書館の魅力の一つとも言えるのではないでしょうか。

当館職員を目指す方へ

当館で働いていると、実にさまざまなバックグラウンドを持った職員がいることに驚かされます。そして、そうした職員の多様性が、国立国会図書館の幅広い活動を下支えしているように思います。この組織に、皆さんがさらなる彩りを加えてくれることを、楽しみにしています。