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第2章 明治国家の展開

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b. 帝国議会の開設

2-14 「和協の詔勅」

樺山資紀海軍大臣 軍艦費を削除した民党側を批判する演説を行った。『近世名士写真』其2所収
樺山資紀海軍大臣 軍艦費を削除した民党側を批判する演説を行った。『近世名士写真』其2所収(国立国会図書館デジタルコレクションへ

第4議会において、建艦費の支出をめぐって政府と民党は正面から衝突した。衆議院の内閣弾劾上奏案に対し、内閣は明治26(1893)年2月9日、閣員全員の署名を付した上奏文を天皇に奉呈し、勅答による和協か、衆議院解散か、天皇の裁断を仰いだ。その翌日天皇が内廷費を節約した費用から建艦費を捻出するとの詔勅を出すことで一応の決着をみ、以後藩閥政府と政党の提携は本格化していく。本史料はその詔勅の草案であり、当時の首相伊藤博文旧蔵のものである。

[「和協の詔勅」案]

[「和協の詔勅」案]
  • [明治26年2月]
  • 伊藤博文関係文書 書翰の部 571
  • 国立国会図書館
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