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びぶろす-Biblos

83・84合併号(平成31年4月)

びぶろす

  • 発行:国立国会図書館総務部
    (National Diet Library)
  • ISSN:1344-8412

6. 平成30年度国立国会図書館長と行政・司法各部門支部図書館長との懇談会

国立国会図書館総務部支部図書館・協力課

平成30年11月19日、国立国会図書館(東京本館)において、標記懇談会が実施された。羽入国立国会図書館長の挨拶の後、中央館から1件、支部図書館から2件の報告を行い、休憩を挟んで特別講演、その後懇談を行った。


中央館からは、「支部図書館機能の強化に向けたデジタルアーカイブ活用の可能性」と題して、田中総務部長から、中央館が運用する様々なデジタルアーカイブの支部図書館による活用の可能性について、支部図書館が発信するデジタルアーカイブとの連携の事例1等を含めて報告した。


支部総務省統計図書館からは、「総務省統計図書館の概要」と題して、奥積支部総務省統計図書館長から、同館の概要と明治百五十年記念展示サイト「統計の黎明とその歴史」の構築等の直近の取組についての報告がなされた。統計に関するレファレンスは、専ら外部の一般利用者からで、件数は3,300件(平成29年度)に達するが、統計がインターネットで公開されるに従って、単純な統計数値に係るレファレンスが減少していったということが注目された。


支部経済産業省図書館からは、「支部経済産業省図書館の概要と取組」と題して、山内支部経済産業省図書館長から、同館の概要とデジタル化や利用促進の課題について報告された。利用促進の具体例として、特設図書コーナーで、毎月テーマを決めて選書・排架し、ポスターやメールで職員に広報していることや、(イントラネットの)書評リレーのコーナーにおいて、職員に気に入った本や紹介したい本の書評を執筆してもらっている取組が関心を集めた。


特別講演では、福井健策氏(骨董通り法律事務所代表パートナー)から、「デジタルアーカイブ構築の意義と課題 ~デジタル資産の覇者となれ」と題して、

  • アーカイブをめぐる世界の状況
  • 日本において、「ヒト、カネ、権利」の三つの壁がデジタルアーカイブの前にどのように立ちはだかっているか
  • この壁を乗り越えるために、これまで利用裁定制度をはじめとする法規改正や運用改善がどのように行われてきたのか
  • 今後どのような課題があるのか

について講演が行われた。


著作権保護期間延長は避けられず、作品を提供する上で困難な課題は多いが、デジタルアーカイブを振興し、古い作品が歴史に埋没することを食い止め、次の世代に伝え、世界に発信していく責務が我々にはあるという御意見が強く印象に残った。

(しぶとしょかん・きょうりょくか)

  1. 国立国会図書館サーチで支部農林水産省図書館、農林水産技術会議事務局つくば分館等と連携。本懇談会開催後の12月25日から支部最高裁判所図書館とも連携を開始した。

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