視覚障害者等用データ送信サービス説明会 事例報告(大阪府立中央図書館) 令和3年7月8日 大阪府立中央図書館 読書支援課 障がい者支援室 小笠原 弘之 1.大阪府立中央図書館の紹介 ・「生涯学習時代の大型図書館」 平成8(1996)年開館、蔵書数約285万冊 ・バリアフリー設備 点字ブロック、廊下・階段の手すり(点字標示付き)、障がい者用トイレ、誘導鈴、触知案内板、ヒヤリングループ、障がい者用駐車スペースなど ・障がい者サービス 対面朗読、音声デイジー図書・テキストデータの製作、点字・録音資料の郵送貸出、パソコン利用サービス、一般図書資料の郵送貸出、手話通訳者の配置など ・障がい者サービス担当職員 常勤4名、非常勤2名 2.対面朗読、音訳図書製作について ・朗読協力者 45名 ・コロナ禍において、Zoomで対面朗読を実施 ・音声デイジーの製作 年間およそ40タイトルを国立国会図書館に登録(この他に登録を行わないプライベート録音も製作) 3.国立国会図書館「視覚障害者等用データ送信サービス」の活用について ①利用者へのデータ提供 ②「学術文献の視覚障害者等用資料の製作」 ・録音図書製作、テキストデータ製作ともに利用者からの希望あり ・国立国会図書館へ製作を依頼、「視覚障害者等用データ送信サービス」を介して提供 ・これからますますテキストデータ製作の希望が増えていくのでは(当館も「学術文献以外の資料の製作」を期待されていくことに) ③音声デイジーの登録 ・登録を機に利用が大幅に増加(「参考表:年度別 録音資料利用統計」参照) ・国立国会図書館から年2回送付される統計が参考になる(どういったタイトルがどれだけ利用されているのか) ④テキストファイルの登録 ・サピエ図書館には登録できないファイル(プレーンテキスト、EPUB、PDF等)が登録できる 参考表:年度別 国立国会図書館への音声デイジー登録数(2013年12月より登録を開始) 2013年度 108 2014年度 162 2015年度 42 2016年度 35 2017年度 43 2018年度 34 2019年度 42 2020年度 44 合計 510 参考表:年度別 録音資料利用統計 年度 媒体での貸出 国立国会図書館からのDL 合計 2008 1,814 なし 1,814 2009 1,972 なし 1,972 2010 1,832 なし 1,832 2011 2,368 なし 2,368 2012 2,608 なし 2,608 2013 3,651 なし 3,651 2014 3,290 4,786 8,076 2015 3,680 6,123 9,803 2016 3,358 7,559 10,917 2017 3,021 8,442 11,463 2018 3,228 9,512 12,740 2019 3,209 11,247 14,456 2020 2,798 10,381 13,179 〔表終わり〕 参考グラフ:年度別 録音資料利用統計 〔グラフ説明 棒グラフ。横軸は年度で2008から2020まで1年刻み。縦軸は「媒体での貸出」と「国立国会図書館からのDL」を合計した利用数で0から16,000まで2000刻み。数値は上述の「参考表:年度別録音資料利用統計」のとおり。 説明終わり〕