全文テキストデータの入手方法と利用方法 (スクリーンリーダーでのキーボード操作を中心に) 令和5年7月13日(木曜日) 国立国会図書館 関西館 図書館協力課 杉田正幸 1.みなサーチの動作環境 みなサーチβ版は以下の環境で動作を確認していますが、確認済の環境でもうまく使えないこともあります。また、確認済の環境以外でもお使いいただけますが、使用できる機能が制限される場合があります。 1−1 一般的な環境 使用機器:パソコン OSのバージョン:Windows11 ブラウザ:Google Chrome、Firefox、Edge 使用機器:iPad OSのバージョン:iPad OS16.3以上 ブラウザ:Safari 使用機器:iPhone OSのバージョン:iOS16.3以上 ブラウザ:Safari 使用機器:Androidのスマートフォン OSのバージョン:Androidバージョン13以上 ブラウザ:Google Chrome 1−2 スクリーンリーダー 使用機器:パソコン OSのバージョン:Windows11 スクリーンリーダー:高知システム製PC-Talker Neo相当のスクリーンリーダー ブラウザ:Google Chrome、NetReader Neo(ネオモード<chromiumベース>) 2.今回の説明会で使用するスクリーンリーダーとブラウザの組み合わせ @パソコン及びスクリーンリーダー「PC-Talker Neo」と音声ブラウザ「NetReader Neo」の組み合わせ https://www.aok-net.com/screenreader/ Aパソコン及びスクリーンリーダー「NVDA日本語版」とブラウザ「Google Chrome」の組み合わせ https://www.nvda.jp/ BiPhone及びスクリーンリーダー「VoiceOver」、ブラウザ「Safari」の組み合わせ https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph3e2e415f/ios https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iphe4ee74be8/ios CAndroid OS10搭載 点字入出力方式の32マスの音声・点字携帯情報端末「ブレイルセンスシックス」 https://www.extra.co.jp/sense/bs6.html 3.スクリーンリーダーでの利用方法1 (簡易検索、詳細検索、絞り込み検索) 3−1 簡易検索 @みなサーチ:国立国会図書館障害者用資料検索のトップページを開く。 https://mina.ndl.go.jp/ A簡易検索の文字入力のエディットボックスにキーワードを入力する。 ※キーワードにはタイトル、著者、原本の出版者、製作者などを入れる。 例:タイトル「点字発達史」や著者「芥川龍之介」など。 B「未校正のテキストデータを含める」にチェック、「ダウンロードできるデータに絞る」にチェックする。 C「検索」を押して検索を開始する。 3−2 簡易検索からの絞り込み及び詳細検索 簡易検索からの絞り込み:簡易検索の検索結果画面で「詳細検索」を押す。 詳細検索:みなサーチトップページの「詳細検索」を押す。 @資料形態では「テキストデータ」を選ぶ。 Aデータベースでは「国立国会図書館デジタルコレクション」を選ぶ。 B検索対象の指定では「ダウンロードできる」にチェック、「未校正のデータも含む」にチェックを入れる。 Cキーワード、タイトル、著者・編者、原本の出版者、原本の出版年、製作者、製作年、NDC分類などを入れる。 D「検索」を押して検索を開始する。 3−3 全文テキストデータのダウンロード @検索結果画面のタイトルの次に読み上げられる「ダウンロード」リンクを押す。 A詳細画面の「この本を読むには」エリアにある「テキストデータのダウンロード」リンクを押す。 ※「この本を読むには」エリアに移動するには見出しジャンプの「H」キーを2回押す。 4.スクリーンリーダーでの利用方法2 (全文検索) 4−1 全文の簡易検索 @みなサーチ:国立国会図書館障害者用資料検索のトップページを開く。 https://mina.ndl.go.jp/ A「全文検索」リンクを開く。 https://mina.ndl.go.jp/search/fulltext B全文の簡易検索の文字入力のエディットボックスにキーワードを入力する。 ※タイトル、著者・編者、目次、出版者、要約、本文などを入れる。 例:「太平洋戦争」や「石川倉次」など。 C「検索」を押して検索を開始する。 4−2 全文の簡易検索からの絞り込み @タイトル、著者・編者、原本の出版者、原本の出版年、NDC分類のいずれかを入れる。 A「検索」を押して検索を開始する。 4−3 全文テキストデータのダウンロード @検索結果画面のタイトルの次に読み上げられる「ダウンロード」リンクを押す。 A詳細画面の「この本を読むには」エリアにある「テキストデータのダウンロード」リンクを押す。 ※「この本を読むには」エリアに移動するには見出しジャンプの「H」キーを2回押す。 5.スクリーンリーダーでの利用方法3 全文検索以外のおすすめ:ジャンル検索 @ダウンロードの多い資料(100件) 利用の多い資料(2022年1月〜12月) https://mina.ndl.go.jp/genre/popular A国立国会図書館デジタルコレクションテキストデータ(2465934 件) 全文テキストデータのあるデータのみキーワード検索できる。 https://mina.ndl.go.jp/genre/ndldc?cs=genre-ndldc&sort=title%3Aasc B今すぐ聴ける"歴史的音源"(6001 件) 「歴史的音源」の中でご自宅でも利用可能なデータを検索できる。詳細画面の「この本を読むには」エリアの「国立国会図書館デジタルコレクションで聴く」を押すとSpaceキーを押して該当の音源を視聴することができる。 https://mina.ndl.go.jp/genre/rekion-internet?cs=genre-rekion-internet&sort=title%3Aasc 6.正式版及びその後に向けて (視覚障害者等の利用を中心に) @視覚障害当事者等からの評価と検討 Aスクリーンリーダーでの操作性改善 Bブラウザ以外のアクセスの検討 C支援技術側の問題 D視覚障害者の要望が多い新しく出版された図書や雑誌の全文テキストデータが利用できない (参考)みなサーチを使うときに便利な各種アプリ・機器のショートカット (参考1)スクリーンリーダー「PC-Talker Neo」と音声ブラウザ「NetReader Neo」(Neoモード) ※( )内は点字入力をしたときのキー操作 (操作:ショートカット(点字キー)の順) ページ名読み上げ:Alt + F1(Space + な(1-2-3の点)) ページの先頭へ:Ctrl + Home(Space + と(2-3-4-5の点)) ページの末尾へ:Ctrl + End(Space + ら(1-5の点)) カーソル位置から全文読み:Alt + F10(Space + お(2-4の点)) 次のリンクへ:Tab 前のリンクへ:Shift + Tab 次のエディット:フルキー E(Space + え(1-2-4の点)) 前のエディット:Shift + E(無変換 + え(1-2-4の点)) 次のプッシュボタン:フルキー B(Space + し(1-2-5-6の点)) 前のプッシュボタン:Shift + B(無変換 + し(1-2-5-6の点)) 次のラジオボタン:フルキー R(Space + ら下がり(2-6の点)) 前のラジオボタン:Shift + R(無変換 + ら下がり(2-6の点)) 次のチェックボックス:フルキー X(Space + ち(1-2-3-5の点)) 前のチェックボックス:Shift + X(無変換 + ち(1-2-3-5の点)) 次の選択コントロール:フルキー C(Space + う(1-4の点)) 前の選択コントロール:Shift + C(無変換 + う(1-4の点)) 次の見出し:フルキー H(Space + み(1-2-3-5-6の点)) 前の見出し:Shift + H(無変換 + み(1-2-3-5-6の点)) (参考2)スクリーンリーダー「NVDA日本語版」とブラウザ「Google Chrome」 ※NVDAキーは、デスクトップ用ではInsert、ラップトップ用では無変換 (操作:ショートカットの順) ページ名読み上げ:NVDA+T ページの先頭へ:Ctrl + Home ページの末尾へ:Ctrl + End すべて読み上げ:デスクトップ用キー NVDA+下矢印、ラップトップ用キー NVDA+A 次のリンクへ:Tab または フルキー K 前のリンクへ:Shift + Tab または Shift + フルキー K 次のエディット:フルキー E 前のエディット:Shift + E 次のプッシュボタン:フルキー B 前のプッシュボタン:Shift + B 次のラジオボタン:フルキー R 前のラジオボタン:Shift + R 次のチェックボックス:フルキー X 前のチェックボックス:Shift + X 次のコンボボックス:フルキー C 前のコンボボックス:Shift + C 次の見出し:フルキー H 前の見出し:Shift + H (参考3)スクリーンリーダー「VoiceOver」とブラウザ「Safari」 iOSのショートカット設定:「設定」をタップ→「アクセシビリティ」をタップ→「ショートカット」をタップ→「VoiceOver」を選択。 「VoiceOver」の読み上げ設定:「設定」をタップ→「アクセシビリティ」をタップ→「VoiceOver」をタップ→「オン」。 「VoiceOver」の「ローター設定」:「設定」をタップ→「アクセシビリティ」をタップ→「VoiceOver」をタップ→「ローター」をタップ→必要なもののみ「オン」にする。 「ローター」を使う:ダイヤルを回すように画面上で二本指を回転させると、VoiceOverがホームページや文書内で読み上げる項目の種類を変更できる。特にみなサーチを使用する場合は、文字、行、見出し、リンク、ボタン、フォームコントロールを「オン」にしておくと便利です。 ローターで項目を選択した後、画面上で指を上または下にフリックするとそのオプションが使われます。たとえば、みなサーチで「リンク」を選択した場合、下または上にフリックするとVoiceOverが次または前のリンクに移動します。 みなサーチで使うVoiceOverの主なジェスチャー タッチ(画面に指を付ける):項目を選択し読み上げ。 1本指でダブルタップ2回(画面を軽くたたく):項目の実行。 フリック(指で画面についた埃を跳ね飛ばすようにする):1本指で右フリック・左フリックは前・次の項目へ移動、3本指で右フリック・左フリックは前・次のページへ移動。 (参考4)音声・点字携帯情報端末「ブレイルセンスシックス」の「クイックブラウザ」 ※テキストデータダウンロード後に拡張子の変更が必要。 (操作:ショートカットの順) カーソル位置から全文読み:Enter-G(1-2-4-5の点) 次のリンクへ:5の点 前のリンクへ:2の点 次のフォームコントロール:Space-4-5の点またはF3 前のフォームコントロール:Space-B(1-2の点)またはSpace-F3 次の見出し:4の点またはBackspace-F(1-2-4の点) 前の見出し:1の点またはBackspace-B(1-2の点) 次のテキスト:6の点またはSpace-1-2-4-5-6の点 前のテキスト:3の点またはSpace-2-4-6の点 次のテキスト・見出し・リンク:5-6の点 前のテキスト・見出し・リンク:2-3の点