ホーム > 採用情報 > 先輩からのメッセージ > 関西館文献提供課 安松 沙保(平成25年度入館)(令和2年4月掲載分)

国立国会図書館職員 先輩からのメッセージ

関西館文献提供課  安松 沙保

  • 平成25年4月 入館(総合職)、利用者サービス部サービス企画課
  • 平成26年4月 総務部企画課
  • 平成28年4月 電子情報部電子情報流通課(平成30年7月~ 副主査)
  • 平成31年4月 関西館文献提供課(副主査)

はじめに

国立国会図書館に入館するまで、図書館はあまり馴染みのない場所でした。本を読むのは好きだけれど図書館に通う習慣はないし、西洋史学を専攻していた大学時代も資料を閲覧するのに大学図書館を使う程度。就職を考えるに当たって、仕事を通じて多くの人に貢献でき、長く働けそうな公務員になることを決めて調べるうちに、国立国会図書館を知りました。本を扱う公務員なら興味を持って働くことができそうだ、ということで志望し、今に至ります。

図書館のイメージと言えば、本がたくさんあって読めるところ、という図書館初心者が感じた、入館前に想像していたことと実際の業務の違いや、魅力についてお話したいと思います。

これまでの業務経験

入館後最初に配属されたサービス企画課では、一般利用者からのレファレンスの窓口担当として問合せの振分け業務を行いました。想像していたよりも利用者サービスの規模が大きく、利用者が希望の資料にたどり着くまでのサポートを多くの部署が協力して行っていることが印象的でした。

その後、企画課に配属された時には当館全体の事業計画を立てる業務に、電子情報流通課では当館が提供しているデータや情報を従来の図書館利用者以外の人々にも利活用してもらいやすくするための取組に携わりました。これらの部署で驚いたのは、業務上、所蔵資料に触れる機会がほとんどなくなったことです。ただ、業務で所蔵資料を直接取り扱うか否かに関わらず、情報をいかに人々に利用してもらうか考えることが当館の事業に通底するテーマであると気付くことができました。また、国内外を問わず、他の図書館などの動きに目を向けたり、当館外の方と協力したりする機会も多かったのも、入館前には想像していなかったことでした。

現在担当している業務及び担当業務のやりがい・魅力

現在は、東京本館から関西館に異動し、再び一般利用者へのサービスに携わっています。閲覧室での仕事が主で、レファレンスだけでなく、閲覧室に並べる本の選定、テーマに沿った資料を集めた展示、近隣の研究所や学校に向けた関西館の使いこなし方を紹介するガイダンスなど、業務内容は多岐にわたります。関西館という場をどのように演出して、関西館が提供するリソース(資料だけでなく施設も含めて)をどのように使ってもらうのか、ということを考えるのが業務の面白いところです。また、業務内容によって求められる資料や資料の利用され方は千差万別で、当館が扱う情報の多様性を感じることができます。

当館職員を目指す方へ

これまでに経験した業務を通して、国立国会図書館とは、情報を収集・保存して多くの人に提供する場であるとともに、情報を国内外に流通させる、あるいは流通を促進させる役割を持った機関の一つであると思うようになりました。

収集・保存された情報が提供され、それが利用されることで昨日までとは違う考えが生み出される。そうして生み出されたものがまた収集・保存・提供され、それを基に更に別の考えが生み出され…という人々の知的営みに参加できることが、当館の仕事のやりがいではないかと考えます。

また、このように人々が様々な情報を様々に利用し、多様なものを生み出す営みに参加するには、当館も多様な考え方を持つ必要があるとも考えます。その際、皆さんがこれまでに考え、積み重ねてこられたことは意味を持つと思います。皆さんが将来携わる仕事の選択肢の一つに、国立国会図書館を含めていただけると幸いです。