ホーム > 採用情報 > 先輩からのメッセージ > 利用者サービス部科学技術・経済課 旗手 優(平成22年度入館)(令和元年度職員採用説明会(令和2年2月~3月開催))

国立国会図書館職員 先輩からのメッセージ

利用者サービス部科学技術・経済課  旗手 優

  • 平成22年 4月 入館(Ⅱ種)、資料提供部図書課
    (平成23年10月 利用者サービス部図書館資料整備課 に組織再編)
  • 平成24年 1月 利用者サービス部サービス運営課
  • 平成27年10月 利用者サービス部科学技術・経済課(平成29年7月~ 係長)

はじめに

私は大学時代、経済学を専攻していました。大学2年目までは当館の存在を全く知りませんでしたが、大学の友人がきっかけでその存在を知り、一般的な図書館業務に加え、電子図書館事業や調査部門など幅広い業務内容に興味を持ち、受験しました。

これまでの業務経験

最初に配属された図書課では、来館利用者及び公共図書館・大学図書館等への資料提供業務や書庫内の図書資料の管理業務などを担当しました。

次に配属されたサービス運営課は、平成24年1月の大規模なサービス・システムの改編時に、利用案内業務に特化した部署として設置されました。ここでは来館利用者への案内業務のほか、案内パンフレットや掲示物の作成、来館利用者向けガイダンスなどを担当しました。改編により、利用者用端末1台で資料の検索・申込みだけでなくデジタル化資料の閲覧やデータベースの利用など様々な機能が利用可能になったため、スムーズに案内できるよう、これまで以上に図書館内外の幅広い知識の蓄積に努めました。当時は色々と苦労もありましたが、この時に得たものは現在の私のベースとなっており、とても良い経験になりました。

また同時期に、展示委員として電子展示「本の万華鏡」のコンテンツ作成にも携わりました。資料選定や説明文作成などで悪戦苦闘する日々でしたが、完成したコンテンツやアクセス数など成果が目に見え、今後もずっと残っていくものであるので、とてもやりがいが感じられる仕事でした。電子展示で取り扱う資料はデジタル化資料が中心で、普段接することの少ない古い書庫資料の調査・選定も行い、得難い経験となりました。

現在担当している業務及び担当業務のやりがい・魅力

現在所属している科学技術・経済課では、科学技術・経済情報室という専門室で、科学、経済、社会、教育、スポーツといった分野の文献や情報の調査方法などに関する専門的な質問に対応するほか、経済社会分野の洋書の選書、公共図書館・大学図書館等からの質問への回答、図書館員向けの研修の講師、当館作成データベース「リサーチ・ナビ」での情報発信等を担当しています。専門外である科学系の質問などで苦労することもありますが、これまで触れてこなかった分野の様々な知識を得ることができ、大変貴重な経験となっています。「リサーチ・ナビ」では、経済社会分野の情報の調べ方やその際に役に立つ資料などを紹介しています。情報過多や情報の信頼性の問題が顕在化する昨今において、正確な情報の効率的な入手に役立つ二次情報の外部発信は重要な業務の一つであり、やりがいを感じています。

対人業務は難しそうと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、利用者からお礼を言われることも多く、探しあぐねていた文献を何とか探し出して感謝された時などは、良い案内ができてよかった、と大変満たされた気持ちになります。これもまた、利用者サービス部門ならではの魅力でしょう。

当館職員を目指す方へ

今後は、社会が目まぐるしく変化していく時代の中で、高い専門性を持ちつつ幅広い視野を持った人材がより一層求められていくことでしょう。当館を目指す皆さんも、より広い視野を持てるよう、自身の守備範囲外のことも含め色んなことに積極的にチャレンジし、経験していただければ幸いです。皆さんと一緒に仕事ができる日を心待ちにしております。