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コラム:書誌データ利活用(16)―2021年1月からの書誌データ提供サービス

NDL書誌情報ニュースレター

NDL書誌情報ニュースレター2021年1号(通号56号)

【はじめに】

国立国会図書館は2021年1月に書誌データ提供サービスをリニューアルしました。本稿では、現在の書誌データ提供サービス[1]の全体像を紹介し、そのうち国立国会図書館サーチについては新しいサービスを中心に詳しく案内します。

1. 書誌データ提供サービスの全体像

2021年1月時点での国立国会図書館の書誌データ提供サービスの概要は以下のとおりです。★の項目が新しいサービスです。

サービス名 取得方法 データ形式 1回あたりの取得件数または提供形態
国立国会図書館サーチ 書誌詳細画面からダウンロード ★MARC(ISO 2709)[2]
★MARCタグ
DC-NDL(RDF)
JSON
1件
★NDL作成MARC取得ツール MARC(ISO 2709)
MARCタグ
「検索版」は500件
「ISBN版」は上限なし
検索用API
(SRU、OpenSearch)
SRU:DC-NDL(RDF)など[3]
OpenSearch:RSS2.0
500件
ハーベスト用API DC-NDL(RDF)[3]
DC-NDL(Simple)
SimpleDC(OAI-DC)
リクエスト1回あたり200件
RSS RSS2.0 最新分、最新7日分、最新15日分を提供
全件データ提供 DC-NDL(RDF) 依頼に応じて全件ファイルを提供
国立国会図書館オンライン 検索結果一覧、書誌詳細画面からダウンロード TSV
BibTex
100件
※書誌詳細画面からは1件
JAPAN/MARCデータ(毎週更新) 提供ページからダウンロード MARC(ISO 2709)
MARCタグ
1週間分の更新データを1ファイルで提供
全国書誌(電子書籍・電子雑誌編)[4] 提供ページからダウンロード TSV 受理日ごとのデータを1ファイルで提供

表1 書誌データ提供サービスの概要

※国立国会図書館書誌提供サービス(NDL-Bib)は、2020年12月28日をもって終了しました。

各サービスで取得できる書誌データの範囲は以下のとおりです[5]

国立国会図書館サーチ 国立国会図書館作成書誌(全国書誌[6]を含む)
新着書誌情報[7]
全国書誌(電子書籍・電子雑誌編)
国立国会図書館オンライン 国立国会図書館作成書誌(全国書誌を含む[8]
JAPAN/MARCデータ(毎週更新) 全国書誌
全国書誌(電子書籍・電子雑誌編) 全国書誌(電子書籍・電子雑誌編)

表2 各サービスで取得できる書誌データ

2. 国立国会図書館サーチからの書誌データ提供

これまでは、NDL-BibがMARCなどの形式の書誌データをダウンロードにより提供し、国立国会図書館サーチがDC-NDLなどの形式の書誌データについてAPIを通じて提供してきましたが、2021年1月からは国立国会図書館サーチが双方の書誌データ提供機能を担います。

(1)MARC形式およびMARCタグ形式データのダウンロード(書誌詳細画面から)

書誌詳細画面の右下、「検索結果を出力」の欄に、MARC形式(ISO 2709)およびMARCタグ形式で出力するリンクが追加されました(図1)。「MARCタグ形式」とは、MARC形式のデータを1フィールドが1行となるよう変換し、フィールドと記録された値の対応関係がわかりやすい形式です。目録作成時のデータ確認などに利用することができます(図2)。


図1 国立国会図書館サーチ 書誌詳細画面


図2 MARCタグ形式データの例

このサービスは国立国会図書館サーチで提供するデータのうち、国立国会図書館が作成した書誌データ(新着書誌情報を含む)および雑誌記事索引データのみを対象としています。国立国会図書館以外の各種図書館や学術研究機関などが提供するデータ、国立国会図書館デジタルコレクションのメタデータをMARC形式またはMARCタグ形式でダウンロードすることはできません[9]。ダウンロード可能なデータのみ、リンクが表示されます。

また、MARC形式またはMARCタグ形式でのダウンロード機能は書誌詳細画面のみで提供しており、検索結果一覧画面などからダウンロードすることはできません。

(2)国立国会図書館作成MARC取得ツール(ご希望に応じて提供)

(1)で紹介した国立国会図書館サーチの書誌データダウンロード機能は、1件単位でのダウンロードとなり、検索結果から複数のデータを一括してダウンロードすることはできません。このため、一括ダウンロードもできるよう、「国立国会図書館作成MARC取得ツール」を作成しました。MARC取得ツールでダウンロードすることができるデータの対象は、(1)で挙げたものと同一です。

MARC取得ツールは、Excelのマクロにより国立国会図書館サーチのAPIを通じて書誌データを検索し、検索結果をMARC形式またはMARCタグ形式でダウンロードすることができます。このツールには、「検索版」と「ISBN版」の2種類があり、「検索版」ではキーワード、NDC、NDLCから、「ISBN版」ではISBNから検索することができます。

「検索版」では上部にある検索項目や表示件数(最大500件)など(図3①)を入力してから、「ISBN版」では「ISBN」の列(図4①)にISBNを入力してから、左側の「検索する」ボタン(図3、4②)をクリックすると検索結果がExcelのシート上に表示されます。このExcelに表示された検索結果のデータをブックリストや簡易な蔵書目録などに利用することも可能です。

検索結果の左側にあるダウンロードボタン(図3、4③)をクリックすると、各形式の書誌データを一括でダウンロードし、一つのファイルに統合して保存します。検索結果のうち不要な書誌データについては、シートからその行を削除すればダウンロード対象から除外することができます。

MARC取得ツールの利用を希望される方は、「全国書誌データ > 全国書誌データ提供サービス > 国立国会図書館サーチ > 書誌データのダウンロード」のページの案内をご覧ください[10]


図3 国立国会図書館作成MARC取得ツール 検索版


図4 国立国会図書館作成MARC取得ツール ISBN版

(3)APIを通じた取得

国立国会図書館サーチでは外部提供インタフェース(API)を提供しており、対応したシステムやツールから、書誌データを検索したり、取得したりすることができます。APIの詳細な仕様については「API仕様の概要」で、各APIで取得できるデータのサンプルは「全国書誌データ > 全国書誌データ提供サービス > 国立国会図書館サーチ」)で提供しています。

検索用API(SRU、OpenSearch、OpenURLに対応)

APIを通じて国立国会図書館サーチ内のメタデータを検索し、ヒットしたデータをDC-NDL(RDF)などの形式で取得することができます。国立国会図書館が作成した書誌データに限定して検索することも可能です[11]

ハーベストAPI(OAI-PMHに対応)

国立国会図書館サーチ内のメタデータについて、データが登録・更新された日付などの条件を指定してまとめてダウンロードすることができます。こちらも国立国会図書館が作成した書誌データに限定して取得することが可能です。ハーベストAPI(OAI-PMH)の仕様については、「国立国会図書館サーチが提供するOAI-PMH」および「API仕様の概要」をご覧ください。

また、国立国会図書館サーチのAPIを利用して、データを取得するツール類が公開されています。「書誌データ利用のためのクイックガイド > 国立国会図書館の書誌データに関する便利な情報、具体的な利活用事例を知りたい」をご覧ください。

(4)全件データの提供

国立国会図書館が作成した書誌データまたは雑誌記事索引データの全件を、依頼に応じてDC-NDL(RDF)形式で提供します。技術的仕様については「国立国会図書館サーチが提供するOAI-PMH」ページ内「5. 国立国会図書館作成書誌の全件ファイル提供について」をご覧ください。

提供を希望される方は、「書誌データの提供 > オンラインサービスの概要」ページの案内をご覧ください。

3. ホームページ「書誌データの作成および提供」の改訂について

2021年1月の書誌データ提供サービスの変更や『日本目録規則2018年版』の適用開始に伴い、国立国会図書館ホームページ「書誌データの作成および提供」のページを大幅に改訂しました。

各種の書誌データ提供サービスの概要や利用方法について「書誌データの提供」で説明しています。また、書誌データ利用のヒントとなる情報を記載した「書誌データ利用のためのクイックガイド」や、国立国会図書館が提供する書誌データに対応した図書館システムを紹介した「国立国会図書館書誌データ対応システム一覧」なども掲載しています。国立国会図書館の書誌データをすでに利用されている方も、利用についてご関心がある方も、ぜひご覧ください。

【おわりに】

書誌情報ニュースレターの終刊に伴い、「コラム:書誌データ利活用」も今回が最終回となります。これまでご覧いただき、ありがとうございました。今後もホームページなどから書誌データの利活用に役立つ情報を発信していきます。これからも、国立国会図書館の書誌データをさまざまな場面でご活用いただければ幸甚です。

(収集・書誌調整課 書誌サービス係)

[1] 本稿では、国立国会図書館が作成した書誌データ(典拠データ、雑誌記事索引データを除く)を対象とした提供サービスを紹介します。
典拠データの提供サービスも2021年1月にリニューアルしました。次の記事をご覧ください。
西村葉純. 2021年1月からWeb NDL Authoritiesが変わります. NDL書誌情報ニュースレター. 2020年4号(通号55号),
https://www.ndl.go.jp/jp/data/bib_newsletter/2020_4/article_01.html, (参照 2021-01-29).
また、雑誌記事索引データの提供に関してはホームページ「雑誌記事索引について」をご覧ください。

[2] JAPAN/MARC MARC21フォーマットで提供しています。フォーマットの詳細は「JAPAN/MARCマニュアル・フォーマット」のページをご覧ください。

[3] APIでは、DC-NDLなどの形式で提供します。DC-NDL形式のデータは、タイトルのローマ字よみを持たないなど、MARC形式とは若干の違いがあります。「MARC21とDC-NDL(RDF)の書誌データの主な違い」(PDF: 100KB)をご覧ください。

[4] 国立国会図書館が2013年7月から収集・保存しているオンライン資料(インターネットなどで出版(公開)される電子情報で、図書または逐次刊行物に相当するもの)の書誌データ。

[5] 典拠データおよび雑誌記事索引データについては、この表には記載していません。各サービスの全体像については、「書誌データの提供 > オンラインサービスの概要」をご覧ください。

[6] 国立国会図書館が納本制度に基づき収集した国内出版物と、寄贈、購入などの方法により収集した国内出版物および外国で刊行された日本語出版物の標準的な書誌データ。

[7] 作成中の全国書誌データ(地図資料、アジア言語資料を除く)を、速報データとして提供しています。

[8] タイトルよみ、日本全国書誌番号などの項目がないなど、MARC形式やDC-NDL形式のデータよりもシンプルな内容です。

[9] DC-NDL(RDF)形式、JSON形式では、すべてのデータがダウンロード対象となります。

[10] マイクロソフト社のMicrosoft Excel(バージョン2010以上)およびインターネットを利用できる環境が必要です。また、このツールにはマクロ付きのExcelファイルとWindowsのバッチファイルが含まれています。セキュリティ上の問題がないことをご確認ください。

[11] 検索条件で対応するデータプロバイダを指定してください。データプロバイダの詳細については「API提供対象データプロバイダ一覧」をご覧ください。


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NDL書誌情報ニュースレター(年4回刊)

ISSN 1882-0468/ISSN-L 1882-0468
2021年1号(通号56号) 2021年3月26日発行

編集 国立国会図書館収集書誌部
発行 国立国会図書館

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