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インキュナブラ小辞典

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手引き印刷機 (hand press, Druckpresse)

ルイケン「職人図集」より印刷工の図 アスケンシウスのプリンターズ・マーク

アスケンシウスのプリンターズ・マーク
は手引き印刷機の図柄を使っています

グーテンベルクの印刷機がぶどう搾り機を改良したものであるとは良く言われることです。グーテンベルクが実際に使った印刷機は残っていないのですが、アントワープのプランタン・モレトゥス博物館に残っている印刷機と構造的にはほとんど変わらないと考えられています。日本でキリシタン版が印刷されたのもこの型の印刷機によってであると思われますが、こちらも1614年にマカオへ移されたことが分かっているだけで、当時の印刷機は失われてしまいました。

この印刷機は、手でレバーを水平に引くとねじにより垂直方向の力が版面にかかるという仕掛けで、ハンド・プレスと呼ばれます。ハンド・プレスの詳細については第一章をご覧下さい。ハンド・プレスで印刷された本はhand press bookと呼ばれ、インキュナブラ時代から大体1830年頃まではこの印刷機が使われたといわれます。ヨーロッパの学術図書館は、共同してConsortium of European Research Libraries (CERL) を作り、この団体がHand Press Book Databaseというデータベースを作成しています。現在100万件を超えるhand press bookが入力され、その中にはインキュナブラのデータベースIncunabla Short-Title Catalogue (ISTC) のデータも含まれています。

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