﻿2020年12月16日　
令和2年度障害者サービス担当職員向け講座
「聴覚障害者へのサービス」
目黒区立八雲中央図書館　椎原綾子

1　聴覚障害者にとって図書館利用の障害とは？
「目が見えるなら、読むことに困らないだろう」
「コミュニケーションは困るかもしれないから・・・
窓口では筆談をすればいい
メールでの問い合わせができればいい
図書館での配慮はあまりないだろう。」
このように考えていないでしょうか？
　
2　聴覚障害といっても様々
ろう者：音声言語を獲得する前に重度に聞こえなくなった人。
音声言語を獲得する前に聞こえなくなると、読み書きの能力が身に付きにくい。そのため、単語は書けても文章の読み書きが難しい人がいる。
（教育や環境により読み書きの能力が高い人もいる）
コミュニケーション方法は手話がメインの人が多い。

中途失聴者：音声言語を獲得してから聞こえなくなった人。
読み書きの能力はあるので、筆談が可能。
手話がわからない人も多い。

難聴者：聴覚障害の程度は軽度だが聞こえにくい人。
読み書きの能力がある人が比較的多い。
手話がわからない人も多い。

伝音性難聴：音が小さく聞こえてしまう聴覚障害
感音性難聴：音が歪んで聞こえてしまう聴覚障害

３　聴覚障害の特徴とは
見た目でわからない障害
補聴器を付けない人もいる
最近の補聴器は小型化しており、わかりづらい
コミュニケーションに障害がある

４　コミュニケーションに障害があると
自分から話すことが困難。そのため、自分から要望や相談を話しにくい。
聴覚障害者は窓口で何か言われても気付けないことが多い。
→カウンターに相談に行くのを避ける

５　読み書きに困難な人がいる
先天性、乳幼児期など音声言語を獲得する前に重度に聞こえなくなると、音声言語の獲得が困難。

６　わかりやすい筆談
（1）一つの文は短く簡潔に。
（2）回りくどい・比喩的・曖昧・抽象的な表現は避け、具体的な表現で。
（3）二重否定は肯定にする。
例　×できないことはない　○できます

（4）専門用語は使わない。　（わかりやすい言葉で書いて下さい）
（5）日常的によく使う漢字を使って書く。ひらがなばかりでは理解しにくい。
聞こえれば読み方が耳に入るが、聞こえないと読みを知る機会が少ない。
例：渋滞　しぶたい？　丸紅　まるこう？

（6）視覚的に図式化された表現は伝わりやすい。
例：× リサイクル市は8日の10時から始まりますが、整理券の配布は9時30分から始まります。
○ リサイクル市　8日　10時～
入場整理券の配布　8日　9時30分～

（7）聴覚障害者の文章は、表現が不十分な場合もある。
言葉遣いの誤りにとらわれず、書かれた内容を汲み取るように心がける。

７　手話
手話が第一言語であるろう者は、手話がわかりやすい。
中途失聴の人も、簡単な手話なら使う人もいる。
借りる、貸す、本、新聞、探す、予約、など図書館でよく使う手話を覚える。

８　コミュニケーションを取るための工夫
（1）複数の方法もあわせて伝える
聞きにくい言葉は、何回繰り返しても聞こえにくい。
①手がかりになる言葉を入れる
手がかりになる言葉を入れると内容を推測しやすい。
例　「田端」？「蒲田」？→「大田区の蒲田」　
②身振りや筆談、手話を併用する。
例「1月」「7月」手で数字を示しながら話す。　

（2）顔の見える位置で、注意をうながしてから話す。
会話の時は、マスクを外す。（感染症防止のため、透明な衝立やビニール越しで話す。）
口元の形や表情は、言葉を聞き取るための大切な情報。隠されると会話がわかりづらい。
 話しかけていることに気がつかないと、読み取ることはできない。
＊表情が分からない電話、館内放送、機械音は、聞きとりにくい。

（3）ゆっくりと、言葉のまとまりで区切って話す。
×　お・な・ま・え・は・な・ん・で・す・か
○　おなまえは／なんですか？

（4）同時に複数人で話しかけない。できるだけ一対一で話す。
複数人の声は聞き取りにくい。複数人の口話は読み取れない。

（5）補聴器を使っている方には、普通の大きさの声で話す。
大声で話しかけられると不快な音になる。
ビニールのガサガサとした音、鉛筆が転がるような硬質な音も不快に聞こえる。

（6）静かな所だと、聞き取りやすい。(雑音を少なくする。)
（7）コミュニケーション方法について希望を出された場合は、希望に添った方法で会話をする。（ゆっくり話す、筆談、手話通訳など）

(8）筆談用メモは利用者が手に取れるところに用意する。
声を出せない人が「筆談をしたいので、紙と書くものを貸してください」と職員に声をかけることは困難。
（大事な内容を伝えるときは、書いて渡したり、復唱する。）

（9）本人に対して話す。
（通訳者や介護者、家族がいても、本人に話す。）

（10）分かろうという姿勢で接する。利用者がいつでも聞き直せる雰囲気を作る。

９　図書館への問い合わせ方法（FAXや電話）
FAX
ファクシミリ番号は、利用案内に掲載する。

メール
メールは入力しにくい人もいる。→なぜか？
パソコンなどで文字入力をするためには、読みを入れて漢字変換をする。
漢字が書け、文字の意味がわかっていても、読み方がわからないと文字入力はスムーズにできない。
例：渋滞「じゅうたい」を「しぶたい」と思っていたら、文字変換はできない。
　メール入力ができなくても、紙に書いてFAXで送ることはできる人がいる。

電話
低めの声で、ややゆっくりと話す。
高齢になると高音域から聞こえなくなるため、女性の声より、男性の声が聞き取りやすい。
聴覚障害のため代理人を通しての電話は、本人からの電話として取り扱う。本人確認は通常の電話と同様に行って下さい。

10　利用案内
LL版利用案内
近畿視覚障害者情報サービス研究協議会では、わかりやすい図書館案内
「ＬＬ版図書館利用案内『ようこそ 図書館へ』」のひな形を作成している。
http://www.lnetk.jp/ll_guide201903-2.htm

手話の利用案内
八王子市図書館（図書館HPに掲載されている）
枚方市立図書館　

11　聴覚障害者が読みやすい本・資料
LLブック
マンガ
児童書で大人が読んでもわかりやすい本
手話・字幕付きの映像資料
聴力障害者情報文化センターにて、手話・字幕付き映像資料の販売を行っている
http://www.jyoubun-center.or.jp/video/cost/

12　手話のおはなし会
聴覚障害児にとって理解しやすい「手話」で読んでもらうことで、絵本の楽しさを知ることができる。

13　さいごに
「情報」を得ることが難しい人、気軽に聞くことができない人にとって、図書館でどのようなサービスをしているかを知ることは困難です。
関係機関とも連携を持ち、図書館の外に向かって図書館の障害者サービスを発信してください。
