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白井文庫

白井光太郎肖像

東京帝国大学農科大学の教授を務めた白井光太郎 (1863-1932) の旧蔵書。本草学関係の和漢洋の古書など約6,000冊。昭和15年から17年にかけて帝国図書館が購入した。

白井光太郎は、東京帝国大学などで教鞭をとり、植物病理学の発展に大きく寄与した。その一方で、白井は明治24年 (1898) 、わが国の博物学発展の経緯を日本で初めて系統的にまとめた『日本博物学年表』を上梓した。この著作は、その後2回、増補改訂して大著となったが、使用された資料のほとんどが、当館の白井文庫に含まれている。

そのなかには、李時珍の『本草綱目』和刻本を多数収集したり (本展示会では、4点を展示) 、江戸時代の植物図鑑ともいうべき岩崎灌園による『本草図譜』や、その関連記録である『本草図譜記』、また同じく岩崎灌園の手になる『シーボルト肖像』など、本草学史に欠くことのできない資料や、特徴ある資料が残されている。こうしたなかには『植村政勝薬草御用書留』『諸州採薬記』など、白井自ら手写した資料もみられる。また、『七福神草』『八翁草』など園芸書、そして動・植・鉱物の考証書や医薬関係書にいたるまで収集されており、きわめて幅広く網羅的なコレクションといえる。

見出し「蔵書印の世界」 (白井光太郎)

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