史料にみる日本の近代 -開国から戦後政治までの軌跡-

[議事運営に関する要求書]

[議事運営に関する要求書]



【封筒表】
事務総長 鈴木隆夫殿

【封筒裏】
東京都千代田区永田町一丁目四番地
日本社会党本部
電話霞ヶ関(58)0461~8番
昭和 年 月 日

【本文】
要求書
本日の衆議院の議事運営は法令と慣例を全く無視したものであって自民党のいう会期延長の決議は左記理由により存在しなかったものでありそれは当然無効である。
よって事務総長は、その職責に鑑み、この会期延長の決議なるものが無効なりと宣言することを要求する。

一、正式の議事協議会及び議院運営委員会を何等の理由なくして開会しなかった。
一、本会議開会のベルは事務総長自ら認める如く、正式の手続きによってなされなかった。
一、椎熊議員は議長席にもつかず議事進行係の席で内容不明の発言をしたが、議員にこの発言内容は聴取できなかったことは勿論議事録にも何ら記載されていない。
一、このとき本会議議場にあった議員は僅々四、五十名に過ぎずこれは本会議成立要件たる衆議院規則第百六条の総議員の三分の一に明らかに達していなかった。
右要求する。
昭和三十三年十一月四日
日本社会党
衆議院事務総長
鈴木隆夫殿
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