史料にみる日本の近代 -開国から戦後政治までの軌跡-

新党促進準備会

新党促進準備会

※3コマ~6コマめの「経過報告」のみテキスト化しました。



経過報告  石橋代表委員

本月十五日午後三時半、グランド・ホテルに於て新党創立委員総会を開催、
参会者三〇〇名余、
代表委員の選任は詮衡委員の合議を以て鳩山、重光、三木、芦田、岸、松村、大麻 苫米地、大村、三好の諸氏及び不肖石橋の十一名を推挙、満場一致之れを承認。
代表委員の互選を以て鳩山創立委員長を決定、
代表委の下に之れを補佐する幹事会と総務、資格審査、大会運営、党則起草、政策、宣言綱領、宣伝情報、組織、党名の九委員会を設け、幹事及各委員会委員長、理事を委嘱して二十二日を目途として結党準備体制を整へる事にした。
十六日此等役員を招集して連絡協議会を開き、結党諸般の準備進行について打合はせを行い、爾後連日に亘り代表委員会、幹事会各委員会を続開して夫々所管の作業を進め来った。
党名については党の表象的重要性に鑑み、務めて広く多数同志の創意、希望を徴する事にした。
招請の範囲についても特に中央、地方を通じ同志多数の参加、入党を求めるため創立委員の外、前、元議員、自、改両党支部長、創立委員の推薦する県議、六大都市々議、各界有志等、約三、〇〇〇名に招請状を発送。
諸般の結党準備を経て本日の大会を迎えた。
以上簡単でありますが之を以て創立委員会発足以来の経過報告と致します。
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