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第4章 立憲政治の危機

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c. 政党の解消と翼賛政治

4-16 小磯内閣(政務官の復活)

新内閣成立 参内の小磯国昭大将と米内光政大将 『国際写真情報』第23巻第8号所収
新内閣成立 参内の小磯国昭大将と米内光政大将 『国際写真情報』第23巻第8号所収

戦局の悪化にともない、岡田啓介、近衛文麿、木戸幸一らの重臣グループや、議会内の反東条派による東条内閣倒閣の動きが活発となった。内閣改造に失敗した東条内閣は、昭和19(1944)年7月18日ついに総辞職し、朝鮮総督の小磯国昭に組閣の大命が下った。「民意暢達」を掲げ、議会内の勢力との提携を重視した小磯内閣は、第2次近衛内閣によって廃止された政務官制度の復活を図り、衆議院、貴族院合わせて24名が、政務次官・参与官の任に就いた。翼賛政治会の安藤(旧同交会)は日記の中で、人事をめぐる猟官運動による議会内の混乱を痛烈に批判している。

昭和十九年日誌 九月 十月

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