国立国会図書館で所蔵する和算資料

当館で所蔵する和算資料には、江戸時代の原本だけでなく、その翻刻版や復刻版、現代的な解説書など様々な資料があり、いずれもNDL-OPACで検索できます。

和古書・漢籍

原本はNDL-OPACで「和古書・漢籍」を対象に、「件名」=和算 として検索すると、主に江戸期の和算書約300件がヒットします。半数は写本です。「件名」=測量 として検索すると測量書約50件がヒットします。

数学を扱う漢籍も所蔵しています。こちらは「件名」=算法 または 算書 として検索すると約200件の中国数学書がヒットします。

天文・暦書については「件名」=天文 または 暦 として検索すると和古書・漢籍がヒットします。

翻刻版

翻刻版とは原本と同じ内容の版を別に作成したもののことで、木版本や写本を活字化した版のことをいいます。写真複製が今日ほど簡単でなかった戦前期には翻刻版が多数作成されました。NDL-OPACでは、「図書」として検索できます。

和算書が日本の古典として翻刻されたものとしては、正宗敦夫(1881-1958)が日本古典籍刊行会を設立して大正14年(1925)から刊行を始めた「日本古典全集」に『古代数学集 上・下』(1927)として「割算書」「塵劫記」「諸勘分物」「堅亥録」「因帰算歌」が採録されたのが古い例です。昭和に入ると、和算書を系統的に読む研究者も増え、沢村寛は昭和8-13年(1933-38)に沢村写本堂あるいは古典数学書院の名で200件を超す和算書を謄写版印刷して需要に応えました。

戦後では、講談社から「和算選集」全8巻の刊行が予定されていたそうですが、実現にはいたりませんでした。代って研成社が平成2年(1990)から「江戸初期和算選書」を刊行しており、これまで(2011年現在)11巻33冊が刊行されています。

復刻版

復刻版とは原本を写真などで忠実に複製したファクシミリ版のことをいいます。

戦後、マイクロフィルムの撮影技術が進み、原本をそのまま複製することが容易になりました。この画像を使って復刻版を作ることも容易になり、ファクシミリ版が多数刊行されています。和算書は科学書院が平成13年(2001)から刊行している『日本科学技術古典籍資料 数学篇』に、日本学士院蔵のものを中心に、多数復刻されています。(NDL-OPACでは「図書」扱い)

また、電子媒体で復刻された『CD-ROM和算書集成:中曽根宗邡コレクション』(岩波書店 2001)は約300件の和算書を収録しています。

明治期の和算書

和算書は明治になっても刊行されました。これらはインターネットでご覧いただけるものもあります。「近代デジタルライブラリー」で「NDC分類」=419 で検索するとヒットします。

数学史、和算史

NDL-OPACで「図書」を対象に、「件名」=和算 として検索すると約300件の図書がヒットします。これらのなかには上記で説明した図書も含まれますが、多くは戦後に刊行された和算研究資料です。

ページ先頭へ