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びぶろす-Biblos

平成20年4月号(電子化40号)

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  • 発行/国立国会図書館総務部


国立国会図書館平成19年度行政・司法各部門支部図書館職員司書業務研修の感想と特別科目:見学会 ドイツ大使館

根本 佳奈

 国立国会図書館平成19年度行政・司法各部門支部図書館職員司書業務研修に参加させていただく機会を得ましたこと、大変嬉しく、感謝いたしております。社会人になり学生とは違った意味合いで何かを学習し、取得することができましたことは、恵まれていると思いました。私は、聴覚障害者です。ですが、国立国会図書館という日本で唯一の国立図書館の研修に参加できたのは、国立国会図書館の方々のご配慮のおかげです。ありがとうございます。
 この司書業務研修には、図書館司書として身につけるべきものが網羅されていましたので、業務を行うにあたり、必要なことをすべて学ばせていただきました。
 ここに、国立国会図書館平成19年度行政・司法各部門支部図書館職員司書業務研修一覧を 掲載させていただきます。

司書業務研修 「オリエンテーション」「図書館学入門」
司書業務研修 「分類法入門」
司書業務研修 「レファレンス入門−人文分野」「レファレンス入門−経済社会分野」
司書業務研修 「国会分館(議事堂内図書館)について」
司書業務研修 「目録法入門」
司書業務研修 「雑誌記事索引について」「交流会」
司書業務研修 「著作権制度の概要について」「複写サービスと著作権」
司書業務研修 「資料保存研修」(実習を含む)
司書業務研修 特別科目「見学会:ドイツ大使館」
司書業務研修 「議会官庁資料室のレファレンスについて」
司書業務研修 「新聞資料について」「電子資料室について」
司書業務研修 「国会レファレンスについて」「研修に関する懇談会」「修了式」

 私は、独立行政法人物質・材料研究機構科学情報室(図書)で、現在業務をしていますが、それまでは、実際、図書館を利用する機会が少なかったのでとても勉強になりましたし、新鮮でした。

 初日には慶応義塾大学の文学部教授の三浦先生の講演をも拝聴させて頂きました。
現在、E-bookやE-Journalを導入している大学研究機関がほとんどだと思います。
どのように利用頻度数カウントをすればいいのか、またそれはなぜ必要か?アクセス数ではなくアクセス時間を重視することで正確な利用頻度がわかります。例えば、日常生活でインターネットを使用したときに、興味のないコンテンツにアクセスしてしまっても長居はしませんよね?それと同じ感覚で、目的の情報ではないコンテンツに間違ってアクセスしてしまったときのアクセス数がカウントされては正しい利用頻度とは言いがたいとご教示頂きました。まさに目からウロコでした。
 また、利用頻度にあわせて契約を継続するか否かの決定がしやすくなります。レファレンスをする際の1つの目安にもなるのではないかと感じました。利用者が検索をしやすい環境を整えることができると思いました。
 今後の図書館のあり方について、たくさんのことを考えなくてはいけないと知ることのできた講義でした。利用者がなにを求めているか察知しなくてはいけないと思いますし、そのためには情報機器を使いこなしていかなくてはいけません。しかしながら、図書館員が図書館内だけで活動していてはとてももったいないと感じています。インターネットを通して図書館として外部にアピールしていくことが出来る時代になってきたのだと感じました。例えば、国立国会図書館の「近代デジタルライブラリー」のように自館のコレクションを電子化し、外部にアピールすることも可能です。また、自館のホームページから設備の紹介、講習会や展示会のお知らせ、また、新着図書のご案内などなどアピールできることが無限大だと思います。

 次に国立国会図書館のレファレンス業務の講義を受講して、利用者の拡大を促すことができるのではないかと考えさせられました。例えば、研究者だけではなくサポートしている事務職の資料管理や情報提供などです。経済分野のレファレンスでは、利用頻度の高いレファレンスブックを紹介していただきました。どのような利用者がどのように利用しているか教えていただき視野が広まりました。

 資料の保存では普段教えてもらえない資料の復元の現場を覗かせていただきました。
その際に貴重な資料を後世に伝えていくことも図書館としての役割だということをあらためて痛感致しました。普段なんの変哲もなく当たり前のように貸出をしている資料も後世に情報を伝える大切な手段だということを改めて認識させていただきました。

 国立国会図書館平成19年度行政・司法各部門支部図書館職員司書業務研修の特別科目として「見学会:ドイツ大使館」がありました。普段立ち入る機会がほとんどないドイツ大使館へ研修として見学することができて大変興味深く感じました。

ドイツ大使館大使公邸のお庭にて
(ドイツ大使館大使公邸のお庭にて)クリックすると大きくなります。

 ドイツ大使館は南麻布という大変セレブリティーな土地にあります。あのような土地を入手なさったところにも手腕を感じました。
まず入り口には厳重な門が二つございました。そして、ドイツ大使館第一書記官のトークラー氏が迎え入れてくださり、ドイツ大使館の設備などをご案内頂きました。とてもユーモア溢れるお話でしたので、楽しくわかりやすく見学することができたと思います。
 大使館前の駐車スペースにはベンツ、フォルクスワーゲンなどの高級車が並んでいます。さすがドイツ大使館と感嘆しました。というのも、ドイツには世界的に水準の高い自動車企業があります。

ドイツ大使館
(ドイツ大使館)(クリックすると大きくなります。)

 つぎに、ドイツ大使公邸の庭園も見学させていただきました。
予想外にもベースは日本庭園の造りになっていました。芝生とも、とてもマッチしていました。感じたままを表現致しますと、森の中の日本庭園です。森の中には日本風の小屋とお寺にある鐘があり、池があり、ドイツと日本の親交の歴史が感じられる庭園でした。

ドイツ大使館公邸と庭園
(ドイツ大使館公邸と庭園)(クリックすると大きくなります。)

 大使館内はとても近代的な建築となっていて、玄関ホールは1階から天井まで吹き抜けです。展示されている美術品も近代的な感じがしました。とにかく天井が高くすっきりとしたデザインになっていました。
 また、ドイツ外務省のデータベースについてのご説明をしていただきました。図書館や資料室などの保管施設はスクラップされてしまいましたが、外務省のデータベースを駆使しレファレンス等を行っている点につきましては、スクラップのあとのビルドが、デジタルライブラリーを構築すべく動いておりますので大変参考になりました。
 普段大使館と聞きましてもピンときません。はじめは、アメリカ大使館、オーストラリア大使館、ドイツ大使館等の中に、図書館があったことに驚きました。諸般の事情で図書館をスクラップし、デジタルライブラリーに移行したとお聞きしたときに、さらに驚いてしまったくらいです。
 図書館の最低限の役割としては情報提供や情報検索、情報の蓄積だと考えています。図書館としての機能を外務省のデータベースを活用しているとのお話は大変興味深く感じました。
 情報は多すぎると目的の情報へと繋がることができません。しかしながら、そうした情報が溢れている状況の中で図書館という仲介者がいなくとも目的の情報へとたどり着けることは検索エンジンがとても充実しているからだと思いました。蓄積している情報が鮮度の高いものであることが伺えました。

 ドイツ大使館は、開かれた大使館です。ドイツが身近に感じることのできるイベントとして、ドイツで活躍している日本人の画家の展覧会やドイツ語コンテストを実施しているようです。文化水準の高さを感じます。さすがグリム童話発祥の国ドイツです。
 また、日本はドイツと姉妹都市を締結している都市が多いようです。その中でもベルツ博士が草津温泉の効能や高原地帯のすばらしさを世界に紹介したことがきっかけで姉妹都市を提携したビーティヒハイム・ビッシンゲン市と草津温泉は有名だと思います。
 ドイツと日本は文化も似ているとのことです。ドイツ大使館への見学に参加させていただいてドイツという国に興味がわき一度は訪れてみたいと思いました。
 現在ではナノテクノロジー先進国として今後もドイツとの交流は続いていくと感じました。

{独立行政法人 物質・材料研究機構科学情報室(図書)}

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