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びぶろす-Biblos

平成20年4月号(電子化40号)

  • NATIONAL DIET LIBRARY
  • 発行/国立国会図書館総務部


法律図書館連絡会第50回総会の報告

岡村志嘉子

 法律図書館連絡会(法図連)は、法律専門あるいは法律資料を多く所蔵する図書館の相互連携の強化、法律分野の図書館技術の向上、それによる法律図書館としての機能の充実発展を目的として1955年に創設され、50年以上にわたって活動を続けている。総会が年1回開催されるほか、研修や関連施設見学会なども定期的に行われている。
 2007年10月12日(金)、法政大学ボアソナード・タワー26階スカイホールで開催された法律図書館連絡会第50回総会には、27機関から55名が参加した。会場の名は、明治初年、政府の法律顧問として我が国に招かれ、民法典の起草に力を尽くすとともに、法政大学の前身である東京法学校の教頭に就任したG.E.ボアソナード博士(1825〜1910)に因むものである。ホールの一角には博士の胸像が据えられ、総会の進行を見守っていた。

記念講演

 午前中は開会挨拶に引き続き、法政大学の浜村彰・法学部長による「労働法教育と情報支援サービスの活用」と題する記念講演が行われた。講演内容は、専門とする労働法分野における教育・研究の経験に基づき、法情報環境が激変する近年の状況を踏まえながら、今後の法情報支援サービスのあり方について考察するものであった。
 労働法分野は、各主題法の中でも最も新しい情報が必要とされる分野であり、法情報支援サービスの果たす役割が大きいと考えられている。講演では、法政大学法学部で行われている「ゼミ・サポート制」による情報リテラシー教育の取り組みも紹介された。これは、図書館員がゼミごとに、個別の情報支援サービスメニューを開発・提供するというものである。ただ、現状では概して、情報環境の充実に比べて、学生や教育・研究の側がそれをまだ有効に活用しきれていないという。今後、学部と図書館の連携を一層強化し、研究分野ごとのニーズに応じたきめ細かな情報提供サービスを望みたいとして、講演は締め括られた。
 講演後、教員や学生のリテラシー能力、教員のIT機器活用の現状などについて、活発な質疑応答が行われた。

法学施設見学会・展示会

 昼休み時間帯には、法政大学の法学部資料室と法科大学院棟の見学会が行われ、希望者が参加した。法科大学院棟では模擬法廷の見学も行われた。また、総会会場では法律関係の書店、データベース業者7社の参加を得て、法律関係資料・データベース等の展示やデモンストレーションが行われ、こちらにも昼休み時間帯を中心に総会参加者が大勢訪れた。

総会議事

 午後の総会議事では、幹事会報告、会計報告、各委員会報告(「法図連通信」等編集委員会、定例研究会運営委員会、ビデオ制作委員会、50年誌編集委員会)に続き、加盟館・賛助員の新規入会、規約改正、会計監査担当者の選出、幹事館の交代、次回総会開催館(西日本地区)などについて協議が行われた。

『わかりやすい法情報の調べ方(DVD)』制作経過報告とディスカッション

 総会議事終了後、ビデオ制作委員会が企画・監修・制作した『わかりやすい法情報の調べ方(DVD)』について、制作経過報告とディスカッションが行われた。同委員会が1997年に『法学文献の調べ方―判例編(法図連ビデオ1)』を制作してから10年、情報のデジタル化、法情報へのアプローチ方法の変化などを踏まえ、DVDで改訂版を制作することが決定された。初版は判例編であったが、改訂版では法令の調べ方も加え、法学部生、ロースクールの大学院生から一般市民までを対象として、インターネット情報など現在の法情報環境の中での適切かつ効率的な法情報の調べ方をわかりやすく紹介している。
 制作経過報告は試写を交えて行われた。DVDの内容は、自宅周辺で鉄道建設計画が持ち上がり、騒音問題などを危惧した学生が、行政の認可が下りた事業を止めさせることができるかどうか調べてみようと思い立ち、図書館司書や先生に助けられながら調べ方のコツを学習していく過程を43分間にまとめたものである。リサーチと結論をステップ1〜3の3段階(計30分)にまとめ、ステップ4を補足編とする構成で、ガイダンス内容によって使い分けが可能である。また、利用ガイドとして、調査の流れと要点をまとめた冊子も添付されている。
 試写の後、会場からは絶賛の声と共に、販路拡大と積極的な普及活動を望む声が多く寄せられた。ビデオ制作委員会側からも、このDVDを利用して次につながる活動を新たに展開していきたいので、是非参加してほしいとの呼びかけがあった。

『わかりやすい法情報の調べ方(DVD)』(43分)
ISBN 978-4-7857-9004-2
価格 4,935円(消費税・送料込)
取扱いは(株)商事法務(Fax 03-3664-8844)

市ヶ谷図書館見学会および交流会

 第50回総会の最後の日程は、法政大学市ヶ谷図書館の見学会であり、希望者が参加した。図書館見学会終了後、夕刻からは交流会が行われ、盛況のうちに全日程を終了した。

総会前日企画「横浜刑務所見学会」

 総会開催に合わせた定例研究会運営委員会の企画として、総会前日の10月11日(木)午後、横浜刑務所の見学会が行われ、16名が参加した。横浜刑務所には、刑期が8年未満の26歳以上の男子と外国人が収容されている。見学会は、刑務所の紹介ビデオ上映、受刑者の作業する工場や居室の見学、質疑応答など約2時間であった。見学する機会の少ない施設でもあり、参加者には極めて好評であった。

(国立国会図書館主題情報部主任司書)
(本稿は、筆者が調査及び立法考査局議会官庁資料課在職中に執筆したものである。)

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