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トップ > 刊行物 > びぶろす > 平成20年1月号(電子化39号)

びぶろす-Biblos

平成20年1月号(電子化39号)

  • NATIONAL DIET LIBRARY
  • 発行/国立国会図書館総務部


はじめに

『びぶろす』は、昭和25年4月に創刊し、以後行政・司法各部門の支部図書館と専門図書館の連絡情報誌として今日に至っております。より広い範囲への提供を考え、平成10年8月号で冊子体を停止し、10月から国立国会図書館ホームページで公開しています。刊行形態は異なりましたが、今後も当館、支部図書館および専門図書館の折々の状況を掲載して行きます。

本誌に掲載された記事を全文または長文にわたり抜粋して掲載される場合は、サイトポリシーをご覧いただき、事前にご連絡ください。

支部図書館制度60周年に寄せて−図書館間連携の大切さ−

長尾 真

長尾館長写真
[国立国会図書館東京本館新館の
池田満寿夫作タぺストリー・コラージュ
を背景に 長尾館長]
(クリックすると大きくなります。) 

 平成20年を迎えて、『びぶろす-Biblos』の読者の皆様には今年も良い年でありますようお祈り致します。
 国立国会図書館は昨年も国会および国民に対するより充実したサービスを展開してまいりました。特に国会議員の方々に対しましては電子的に種々の情報を流し、また調査等の依頼を受ける「調査の窓」にニュース的な記事も出し、より魅力のあるものとする努力をしております。また国会議員からの質問、調査要求に対しては即応するとともに、自主調査報告もタイムリーなものを出してまいりました。特に『新編 靖国神社問題資料集』は新聞でもとりあげられ、社会の話題にもなって、高く評価されたものと考えております。ほかにも拡大され強力な政治・経済活動を展開しているEUの内容についても分かりやすい報告を出すなどしております。こういった報告はすべて国立国会図書館のホームページで見ていただくことができます。
 このような多様な調査活動において大切な役割りをするのは国立国会図書館の持つ資料であり、また支部図書館の資料であります。国の諸活動を支える情報は、立法府はもちろんのこと、行政府にぼう大なものがあり、これを収集・保存・活用する要にある支部図書館の役割りは非常に重要であります。
 政府各府省庁においては国の内外の情報を集め、種々の委員会等の検討を経て新しい計画・施策を立てるなど、常に新しい情報を創造しておられますが、こういった活動に関する報告書等の資料は各支部図書館で収集され、長期保存されております。26ある支部図書館と中央館が集める資料類ができるだけ網羅的なものであり、これが霞が関WANを通じてより一層横断的に自由に検索・活用されることが望まれます。
 しかし、資料、情報を集めることには際限がありませんし、1ヶ所だけの力では出来ることではありません。国立国会図書館は納本制度に支えられて、大方の本、資料が入ってくるとはいえ、日本全国の公的機関、出版者、あるいは私的な形で出される資料をくまなく集めることには困難を伴います。また各種の専門図書館や大学図書館が集めている情報やデータベースなどを全て国立国会図書館が持つことができないということも事実であります。したがって私どもは、支部図書館はもちろんのこと、各地の専門図書館や公共図書館、大学図書館などともより良い連携をして行く必要があるわけです。
 これからはネットワーク世界がますます充実していき、便利になっていきますので、各種図書館の連携によって全体が総合的な日本の知的インフラとして、国政、地方行政、また広く国民の皆様に役立つ図書館活動を実現していくことが可能であり、その方向に進んでいきたいものであります。『びぶろす-Biblos』読者の方々にもよろしくお願い申し上げます。

(国立国会図書館長)

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