びぶろす-Biblos
平成19年10月号(電子化38号)
- NATIONAL DIET LIBRARY
- 発行/国立国会図書館総務部
- ISSN 1344-8412
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最高裁判所図書館の見学記
竹澤 俊之
7月13日、最高裁判所図書館の見学に同行させていただきました。
庁舎に入ると、外観からの印象よりも、明るく、モダンな雰囲気がありました。
最高裁判所についての説明をしていただいた後、大法廷を見学させていただきました。大法廷の天井は円筒形で高く、照明を消すと、上から外の光が差しこみ、厳粛な空気に包まれ、その場所の権威が伝わってくるようでした。
大ホールは吹き抜けになっており、自然の光が多く採り入れられていて、明るく、とても広い場所でした。ここでは、発足50周年を記念して演奏会を行ったこともあるそうです。また、左右にブロンズ像があり、「正義」という作品は、ギリシャ神話の法の女神テミスをモデルとして、右手には剣を、左手には秤を持ち、法の厳格さを表しているそうです。「椿咲く丘」という作品は、少年と少女がベンチで鳩と戯れる姿が表現されており、平和を表しているそうです。
図書館に入ると、広いラウンジがありました。壁には聖徳太子の智仁勇を表す絵画が掛かり、その下の、増島六一郎博士とボアソナード博士の胸像に凛とした趣を感じます。
また、法関係の貴重書の展示もあり、静かで、とても雰囲気のある空間でした。法令集や判例集など、法律専門書を中心に、和図書約16万冊、洋図書約10万冊、合計約26万冊を所蔵し、洋書については、英米の判例集が特に整備されているそうです。また、資料の分類については、法律専門の図書館らしく、法律分野に重点を置いていました。特殊なコレクションとして、幕末から大正初期刊行の法律書を保存した「明治文庫」、増島六一郎博士の英米法関係コレクションである「正求堂文庫」があるそうです。
資料の貸出から返却までをシステムで管理し、検索用の端末も多く、利用しやすい環境が整っていました。また、全国の裁判所をサービスの対象としているため、多数のレファレンスが寄せられるそうです。
一般の方でも、学術研究を目的とする18歳以上の方であれば、事前に予約をすることで、図書館を利用することができるそうです。インターネット上には、蔵書検索システムを公開しているので、来館せずに蔵書の検索もできます。
実際に支部図書館に訪れることで、図書館の雰囲気などを知ることができ、図書館の職員の方々と顔を合わせて話もできて、とても有意義な時間を過ごすことができました。
またこのような機会がありましたら、是非参加させていただきたいと思います。
最高裁判所
http://www.courts.go.jp/saikosai/
最高裁判所図書館
http://www.courts.go.jp/saikosai/tosyokan/index.html
(国立国会図書館総務部支部図書館・協力課)
