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トップ > 刊行物 > びぶろす > 平成19年7月号(電子化37号)

びぶろす-Biblos

平成19年7月号(電子化37号)

  • NATIONAL DIET LIBRARY
  • 発行/国立国会図書館総務部


総務省統計図書館の思い出

鈴木 泰子

1. はじめに

 私は、総務省統計図書館に平成14年4月から平成19年3月まで勤務し、定年退職いたしました。当時の総理府統計局に入局し、その後、統計センター、統計研修所に勤務してきました。業務としては、統計調査の企画・設計、集計、調査結果を統計表として作成する部署で統計調査に関する一連の業務に携わってきました。これらの統計調査が国民の皆様の協力により実施され、その結果がいかに利用されているかを直接感じることができる統計図書館に勤務できましたことは、私の公務員生活の集大成として、とても幸せなことだったと思います。

2. 総務省統計図書館

 総務省には、総務省図書館と総務省統計図書館の二つの図書館があり、総務省統計図書館は、総務省第2庁舎(東京都新宿区)にあります。統計図書館は、総務省統計研修所の一組織の統計図書館として、また国立国会図書館の支部図書館としての役割を担っています。
 統計図書館は、統計に関する唯一の専門図書館であり、内外の統計資料を有しています。 所蔵図書等は、総務省統計局の統計関係資料は基より、他府省庁、都道府県及び民間団体等の刊行した統計書など統計関係資料を数多く所蔵しています。
 また、洋書は国際機関及び世界各国の統計報告書、統計年鑑を主体に所蔵しています。
 なお、特別コレクションとしては、明治初期の統計書、日本帝国統計年鑑等を所蔵しています。都道府県が刊行した統計年鑑も収集しています。
 これらの所蔵の資料は、各府省庁の職員の方や一般の方々にも利用していただけます。
 図書等の所蔵に関しては、所蔵スペースとの兼ね合いがあります。図書館員になるまでは、刊行物の所蔵にはこんなにもスペースが必要なのかとは思ってもいませんでした。
 図書等は次々と刊行されており、新しい図書等は収集したい、しかし、古い資料も保存しておきたいという、図書館としては、限られた所蔵スペースの中で、今後も頭を悩ませていくことでしょう。
 統計図書館で保存している資料にマイクロフィルムがあります。総務省統計局の統計表には、公表方法が報告書(刊行物)に掲載されている表と報告書には掲載されていない表(非掲載表・非収録表)があります。この非掲載表の収録方法もマイクロフィルム(ロール、フィッシュ)から近年にはCD-Rに移行してきています。
 これらマイクロフィルムの保存やCD-R化されたデータにどのように対応していくかが今後の課題でしょうか。

総務省統計図書館閲覧室

(総務省統計図書館閲覧室)

3. 統計図書館統計相談室

 統計相談室の組織は、統計図書館統計相談係として、また、対外的に「統計相談室」と名乗っています。統計相談室にお問合わせいただく質問は多岐に渡っています。また、利用者も一般の方から研究者まで、いろいろな方に利用されています。
 統計相談室では、総務省統計局の調査を主に行っており、他府省等の調査については、分かる範囲でお答えしています。
 私自身も統計調査がこんなにもいろいろあったのかと思うほど沢山あります。
相談者の中には、統計調査は総務省統計局が全て実施していると思われる方もおり、「何故分からないのか。」とお叱りを受ける場合もあります。確かに外国では、統計局が全ての調査を実施している国もありますが、日本では各府省に統計部門があり、また、統計部門以外でも調査を実施しています。
 相談の中には、統計ではないのではと思われる質問もあります。しかし、質問者は、どこに問合わせてよいか分からず、「相談室」の文言から、お問合わせいただいているのではないでしょうか。統計相談には、新聞・ラジオ・テレビの報道にも常に関心を持っていることも必要です。同じような質問が寄せられる場合があり、「何故かな」と思っていますと、「○○で放送していた」とか「○○新聞に載っていた」という統計データの所在の問合わせを受けたりしました。

(1)統計相談の利用者
 どのような方々が利用されているか、二つ三つ挙げてみたいと思います。

ア 老人会で発表します
 時々お問合わせいただいた方がいらっしゃいました。その方は、老人会の皆さんと勉強会を開き、毎回、順番にどなたかが何かを発表することにしており、その方は統計データを利用しているとのことでした。
 質問が「平均寿命」だったり「高齢者の人口で何歳の人が何人」でした。年齢を重ねられた方々の意欲的な姿勢は、私にとても励みになりました。
イ 卒論の資料を集めています
 学生の方が卒論のテーマを決めて資料を集めに来館されます。何度も来館し、こつこつとデータを収集し、その間、いろいろな質問を受け、相談室で答えられない事項は調査担当者に対応して貰ったこともありました。「お蔭様で卒論がまとまりました。」とお礼を言われ、お礼を言ってくださった学生の方にこちらこそ感謝しています。
ウ 夏休みの親子連れ
 夏休みの宿題に統計データを取り上げたいと、小学生とお父さんが来館されました。どうしても統計相談室では、専門的なお答えをしてしまいがちです。
 小学生に合ったテーマとデータを分かりやすく説明できたか、反省することがありました。

(2)統計相談の方法
 統計相談室は、統計相談の方法として、電話・口頭(来館)・メール等でお答えしています。
 私が統計相談室に在職している間でも相談方法が大分変わって来ました。初めの頃は、電話での相談が大半を占めていました。
 ただ、メールによる質問もありましたが、平成16年2月に総務省統計局のホームぺージに「統計データが見つからないときは、お尋ねください。」とメールボックスを設けたことにより、メールでの質問が以前にもまして増えています。
 電話や口頭による相談は、質問者と回答者が質問内容をお互いに確認しながら、回答できます。しかし、メールでの質問の中には、簡単に書かれている場合があります。質問内容により、案内する統計データが異なる場合がありますので、質問者に再度、質問内容を確認させていただくこともありました。

(3)所在案内
 統計データの所在を案内した場合に「そのデータはインターネットで見ることができますか。」と聞かれることがあります。この頃は、インターネットに大分掲載されてきつつありますが、インターネットに掲載されていない場合もあります。「インターネットには掲載はされていませんが、刊行物で調べることができます。」と図書館等を案内するのですが、「インターネットで見たいので。」と言われることもあります。
 近頃、活字離れが進んでいるといわれていますが、統計データに限らず、情報をインターネットで得るようになっているのでしょうか。刊行物に戻れば、「いろいろ調べられる情報を調べない」この傾向を少々残念に思ったものでした。
 インターネットで手掛かりを得て、刊行物に遡って興味を広げていって欲しいと思います。
 インターネットの利用による資料の入手は大変便利になりました。しかし、インターネットに掲載されているデータの利用には、どのサイトを利用するか、また、著作権の問題等もあり、利用者の注意も必要でしょう。

統計相談

(統計相談)

4. おわりに

 図書館には、利用者から求められている情報をいかに的確に提供するかというサービスと気持ちよく利用していただくサービスがあります。図書館在職中に他の図書館の状況を把握させていただき、大学図書館、県立図書館、市立図書館等それぞれの図書館は利用者の要望に沿うような努力、情報の発信地として創意工夫し、運営されていることを見聴きしました。
 私は、今後、図書館の利用者側になります。図書館員として勤める以前とは、違った視点で図書館を利用させていただくつもりです。

(支部総務省統計図書館)
http://www.stat.go.jp/training/toshokan/4.htm

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