びぶろす-Biblos
平成17年1月号(電子化27号)
- NATIONAL DIET LIBRARY
- 発行/国立国会図書館総務部
- ISSN 1344-8412
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- 支部図書館に関する記事一覧

はじめに
『びぶろす』は、昭和25年4月に創刊し、以後行政・司法各部門の支部図書館と専門図書館の連絡情報誌として今日に至っております。より広い範囲への提供を考え、平成10年8月号で冊子体を停止し、10月から国立国会図書館ホームページで公開しています。刊行形態は異なりましたが、今後も当館、支部図書館および専門図書館の折々の状況を掲載して行きます。
*本誌に掲載された記事を全文または長文にわたり抜粋して掲載される場合は、サイトポリシーをご覧いただき、事前にご連絡ください。
目次
- 行政・司法各部門に設置された支部図書館の役割とは
—農林水産省図書館を例にして— - 2004年度SpecialLibrariesAssociation(SLA)年次大会に参加して
- 東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館図書室から
- 平成16年度全国図書館大会について
- 日誌
行政・司法各部門に設置された支部図書館の役割とは —農林水産省図書館を例にして—
篠﨑一彦
1.はじめに
平成15年4月に農林水産省図書館長を拝命し、「図書館素人」ゆえに悪戦苦闘を続けております。そんな中、16年には専門図書館協議会の理事を仰せつかり、広島での総会・全国研究集会に出席したご縁で「びぶろす」への投稿のお話をいただきました。
せっかくの機会でもあり、図書館サービスの実例とそれに関して日頃考えていることなど(あくまでも、私見であることをお断りしておきます)を書き連ねてみたいと思います。

(図書館の看板とともに)
2.農林水産省図書館のプロフィール
本題に入る前に、簡単に当館の紹介をしておきたいと思います。
沿革を遡ると、明治40年、農商務省官房文書課内に「図書室」が設置されたのが業務の始まりです。幾多の組織改編を経て、現在では官房情報課図書資料室が図書館業務を担当しています。その間、昭和23年に支部図書館となり、専門図書館協議会についても、27年の発足時以来の会員です。
蔵書数は約29万冊で、うち農林水産関係のものが6割を占めています。平成10年には、ビデオ、CD-ROMなどを多数揃えた電子・映像情報室を開設しました。また、12年のホームページ開設以降、OPACや省内行政図書のインターネット公開、オンライン・データベースの導入、「図書資料月報web版」の創刊、農林水産省所属図書館のポータルサイト構築など、電子図書館機能の充実にも取り組んでいます。

(参考図書が並ぶ閲覧室)
3.省内利用者へのサービス
当館は、国立国会図書館法第20条に基づく支部図書館として位置づけられており、「行政及び司法の各部門の図書館長は、当該各部門に充分な図書館奉仕を提供しなければならない」(同法第19条)ことから、農林水産省職員に対する業務支援としての図書館サービスが第一義的な役割であると考えています。
このような考え方の下に、閲覧、貸出、複写、レファレンスなどの図書館サービスを行っており、1)開架式の書庫、2)貸出は省内職員のみに限定、3)事務用複写機(無料)の使用可など、省内職員の利便性向上のための工夫をしています。また、利用時間も職員の勤務時間ぎりぎりまでにしているだけでなく、時間外や休日についても、守衛室の協力を得ながら利用の道を開いています。
このほか、所蔵ビデオについては、地方出先機関の職員が出前授業や各種イベントで利用できるよう、郵送貸出も行っています。
4.図書館協力と一般利用者へのサービス
当館は、専門図書館協議会のほか、日本農学図書館協議会の会員にもなっており、日本図書館協会を含めた各種図書館団体が開催するセミナー、見学会などに積極的に参加しています。具体的な図書館協力としては、国立国会図書館・支部図書館及び一部専門図書館との相互貸借、大学図書館や公共図書館まで含めたレファレンス協力などがあげられます。
一般利用者に対しては、閲覧、複写、レファレンスなどの図書館サービスを行っているところですが、1)閲覧室以外は閉架式、2)貸出は不可、3)コイン式複写機(有料)の利用のみとしています。また、書庫整理などを考慮して、利用時間も若干短く設定しています。
このほか、16年4月から書誌活動の一環として、新着図書・雑誌、ホットな農政課題と関連図書資料などを紹介する「図書資料月報web版」をホームページ上に掲載しています。これまでの冊子体(「農林水産図書資料月報」と「農林水産文献解題」)と同様に、公共図書館や大学図書館での選書の参考はもとより、大学の研究室での卒論テーマ探しなどにも活用されているそうです。

(「子供霞が関見学デー」の電子・映像情報室)
5.むすび
北嶋武彦編著「図書館概論」では、専門図書館の定義として、「事業の執行機関としての組織の業務を実施するための支援機関として、それを必要とする部門に設けられる業務部門の一環であり、したがって、組織の構成員に対するサービスを任務とし、それが組織の経費負担によって維持されている」(河島正光氏)、「組織体がその活動を行うのに必要な、外部の記録情報を得るために設置した一部門」(前園主計氏)などを紹介した上で、専門主題分野というより、組織のため図書館という機能に着目すべきとしています。
そのような意味では、当館は農林水産省という組織のための図書館ということになり、先に述べた第一義的な役割がまさにこれに当たります。一方で、「国は食料、農業及び農村に関する情報の提供を通じて、基本理念(食料の安定供給の確保、農業の持続的発展、農村の振興など)に関する国民の理解を深めるよう努めなければならない」(食料・農業・農村基本法第7条)ことや「食育の推進」に国民運動として取り組んでいく必要があることなどを踏まえれば、食料・農林水産業という専門主題分野の図書館として、直接に、あるいは他館経由で一般国民の皆様に情報提供を行っていくという意義も小さくはないものと考えています。
では、省内利用者向けと一般利用者向けの業務配分ウェイトはどうすべきなのでしょうか。いろいろと議論のあるところだと思います。私としては、結果オーライということになってしまうかもしれませんが、15年度の閲覧利用者数(省内2.9万人、一般3千人)の比率が、ほぼ望ましい水準を示唆しているのではないかと考えているところです。
(2004年9現在)
(前 支部農林水産省図書館長)
(現 農林水産省大臣官房統計部消費統計室長)
2004年度Special Libraries Association(SLA)年次大会に参加して
河村祥子
1.はじめに
専門図書館協議会の「若手育成基金」から助成を受けて、2004年度Special Libraries Association(SLA:米国専門図書館協議会)年次大会に参加する機会を得た。大会参加の目的は、「情報専門家」として現在および将来的に必要とされる情報や知識を得て、「情報専門家」としての指針を得ることである。また、ライブラリアンの専門性が日本よりも格段に高いときく米国のライブラリアンの活躍を知りたい、という思いも参加の理由である。
私は司書として仕事をはじめて今年で3年目になる。新聞社の一部門に所属していると、日常では「司書」または「情報専門家」としての役割を意識しながらの仕事はほとんどなく、ルーチンワーク化された業務(業務の多くは過去からの流れのまま)に没頭している状態である。
こうした現状を振り返り、「情報専門家」とは何かをつかみ、今後さらに重要となるであろう情報サービスの提供に必要な情報技術の動向を知ることが目的だった。それらをふまえて大会では、主に報道関連と情報技術の分科会に参加した。
2.2004年度SLA年次大会の概要
本大会は2004年6月5日から10日まで米国テネシー州ナッシュビルのオプリーランドリゾート/コンベンションセンターで開催された。ナッシュビルはMusic city of Americaと呼ばれるカントリー&ウェスタンで有名な南部の都市である。ここに大会期間中にはライブラリアンをはじめ、約3,800人が集まった。大会は分科会と基調講演、有料のイベント(ライブラリー見学や情報技術などの講習会、ナッシュビル観光などのフィールドトリップなど)やオープンルーム(分科会が主催する親睦会)など300種以上のイベントで構成されていた。大会期間中にはINFO-EXPOも開催され、出版社、図書館関連業者やITベンダーの出版物、図書館サービス、e-booksやデータベースサービスなど最新の情報サービスの動向を知る機会がもたらされた。
大会は“Putting Knowledge to Work”を標語に、分科会はさまざまな分野の図書館で実際に行なわれている活動を元にした内容で多くが構成されており、プログラムの内容をみるだけでも興味をひかれるセッションが多くあった。

(会場となったオプリーランドリゾート/コンベンションセンター)

(会議登録のための受付)
3.年次大会、分科会報告
次に本大会で出席した分科会について報告する。
- ■“THE TENNESSEAN"の見学”
- テネシー州で日刊紙を発行しているThe TENNESEAN(1812年 Nashville Whigとして創立。所在地:ナッシュビル)の社内とアーカイブを見学した。アーカイブでは、蔵書約3,000冊、切り抜き記事、写真、発行紙のマイクロフィルム、新聞原紙を所蔵している。切り抜きは、人物、事件別にインデックスがつけられ、保管されている。毎日新聞社(蔵書約70,000冊)に比べると規模は小さいが、保管資料の種類や切抜き記事や写真の保存形態は同様のものだった。

- (切り抜き記事)
- 保管形態で面白いと思ったのは、閲覧用の新聞だ。各ページごとに1年分ずつ綴じられている。たとえば、1冊は1面だけのファイル、他の1冊には、経済面だけという形式。毎日新聞社は新聞原紙を閲覧用に保管するのは、スペースの問題もあり長くても1年としている。マイクロフィルムや新聞縮刷版や紙面イメージデータベースは白黒のため、紙面そのものをカラーで閲覧したいという要望も多くあるので、このアイデアは部分的(1面のみ長期保存するなど)にでもわがセクションでも取り入れることを検討したいと思った。
- アーカイブでは現在は新聞記事の切り抜きは保存していない。新聞記事はすべてインデックスを付与してデータベース化し、掲載写真もキーワードを付与して、データベース化している。発行紙の掲載記事と写真を利用、保存するためのデータ加工を主な業務としており、スタッフの人数も5人と少ない。業務は新聞紙面の再利用のための保存と加工を重点的に担っているようだ。
- ■SLAFellowsReceptionforFirst-timeAttendeesLocation
- 本格的にセッションが始まる前日に、大会主催者から初参加者向けの説明会があった。SLA大会に参加するにあたってのアドバイスであったが、堅苦しいものではなく、参加者の緊張をほぐすようなパーティといったところ。さまざまな図書館から集まった参加者の交流のためのゲームが行われ、初回参加者だけでなく、ベテラン参加者との交流が行なわれた。ゲームは、ライブラリアンとしての経験(ex.ライブラリアンとしての職歴、分類表の作成、ライブラリーの引っ越し、イントラネットの構築経験があるか、など)を参加者同士がお互いに質問しあい、その項目に当てはまる人に名前と連絡先(e-mailアドレス)を教えてもらうというもの。各参加者がここで得た経験豊富なライブラリアンとの職場を越えたネットワークをつくるためのゲームだった。私自身はずっと引きずっていた緊張と不安をこのゲームで減らすことができた。
- ■ArchivingUpdate
- 報道関係の資料保存に関するセッション。
- LosAngelsTimes、NPR(NationalPublicRadio)のアーカイブの現在および将来への取り組みと、NewYorkTimes,USATodayなどの新聞社、Bloombergなどのメディア関連企業へ電子アーカイブサービスを提供しているMerlinOneの事例報告があった。
- LosAngelsTimesのマッカーガー氏は、「情報へのデジタルアクセスの機会が増えれば増えるほど、データ保存へのリスクは高まる。デジタルメディアは今までの媒体の中でも最ももろく、永続性に問題がある。たとえば、デジタルメディアで保存された90年代のデータにアクセスできず読み取りができない、というハード面の問題がすでに発生している。」と述べ、デジタル情報の永久保存の問題点を指摘した。
- 新聞社では発行紙面、ラジオ局では放送内容の録音資料の保存にはCD-ROMなどデジタル媒体を利用している。しかし、デジタル媒体には永続性がないという認識を持ち、ベンダーや情報技術部門と協力してすでにCDやDVDなどのデジタル媒体に保存されたデータについても、媒体変換やデータの移行などを随時実施していくべきだということが強調されていた。
- マッカーガー氏は、新聞の特性として政治・社会・文化・芸術を含む価値をもつため、新聞を永久に保存するということには、文化的資産の保存という意味あいがあるということを述べていた。
- 私は情報専門家として必要なスキルとは、情報の検索技術や利用者が使いやすいように情報を収集、提供していく能力であり、それらをどのように習得していくか、といったレファレンス面のことばかり考えていた。しかし、新聞社に勤務する司書として、将来のための「文化的資産の保存」についても取り組んでいかなければならない立場にあることを、今回のセッションで再認識した。

- (分科会の会場)
- ■MicrofilmDigitization:Areyoureadyforthis?
- マイクロフィルムのデジタル化に関する新聞社のライブラリアンによるパネルディスカッション。

- (分科会の会場)
- 現在の職場で、マイクロフィルムの保管スペースの問題や劣化を目の当たりにしているので、大変興味深いものだった。ここでは新聞紙面のマイクロフィルムのデジタル化の目的、メリットやデジタル化までの準備、その方法についての説明と、デジタル化されたイメージの検索デモがあった。
- 新聞資料の保存は過去からさかのぼると、マイクロフィルム化、デジタル・テキスト化と進み、マイクロフィルム(紙面イメージ)のデジタル化は新聞紙面を保存する手段としての“第三の波”だという。デジタル化に向かった背景には資料(マイクロフィルム)の保管スペースの問題があげられていた。デジタル化の方法は、マイクロフィルムを1面ずつスキャニング、OCR化してインデックスを付与する。保存形式はPDF形式が一般的のようだ。
- 利用者(ここでは編集局内の利用者、教育関係者、その他一般利用者)にもたらされる紙面デジタル化のメリットは(1)インターネットを介してオンラインで閲覧ができる(2)世界中からアクセス可能である(3)利用しやすいことがあげられる。THEOKLAHOMANの場合、ホームページにアーカイブメニューがあり、そこで紙面イメージを有料で提供している。1901年から2001年9月分まではマイクロフィルムをスキャニングしたものをPDF形式で公開している。日本ではまだ記事のオンラインでの提供はテキストが中心で、紙面イメージを提供している場合でもカラーでないことが多い。
- ここでは2001年9月以降の紙面はカラーイメージで提供されておりそれを電子メールで送ったりプリントアウトもできるという。なにより、過去100年分(2,200万ページ!)の紙面がすでにデジタル化され、全文検索できるということに驚いた。
- 以下はTHEOKLAHOMANで公開されている紙面イメージ。

- (THEOKLAHOMANのアーカイブで提供される紙面イメージ)

- (紙面イメージから選択した記事をテキスト表示)
*上記イメージはSLANEWSDIVISIONのSLA年次大会のページから。 - また、提供者側がマイクロフィルムを過去にさかのぼりデジタル化することの最大の価値は、歴史の保存という面もあるが、紙面を再利用すること(売ること)で“収益をあげること”にあることがパネリストにより強調されていた。インターネットの普及が『情報』=『無料』への流れになるという懸念が以前から指摘されているが、その提供情報に差別化をはかりアーカイブが率先してビジネス(お金を稼ぐこと)に積極的に取り組んでいるなかで、『ライブラリー(またはアーカイブ)』=『非営利組織』という感覚はもはや過去のものであると感じた。
- マイクロフィルムのデジタル化には、検索するために必要なテキストやインデックスの付与などに手間がかかり、作業には相当の時間とコストがかかると思われる。しかし、今後は社内だけでなく、インターネットなどを通じて社外にも“より利用されるアーカイブ”の構築を目標に、マイクロフィルムのデジタル化は早急に取り組まなくてはならない事柄であると感じた。
4.おわりに〜大会を通して
今回の年次大会への参加では、想像していた以上に米国の専門図書館および、情報専門家の実務レベルでの専門性や業務レベルをより高めようとする熱意と、活発な活動を目の当たりにした。そして、さまざまな機関に属する情報専門家が、それぞれがもつ高い専門性を共有していくための人的なネットワーク作りと、その専門知識が利用者の利益になるような仕組みづくりを積極的におこなっていこうという姿勢を感じ、その勢いに圧倒された。その一方で、資料保管のスペース問題やライブラリー運営のためのコスト削減問題など国が違っても抱えている問題が共通していることに親近感を覚えた。現在の業務に直結した情報やアイデアを得られたこと、またアメリカの新聞をはじめとする報道メディア関係、米国議会図書館のライブラリアンをはじめ、普段の業務では接することのできない人々の話を聴く機会を得られたことは大きな収穫であった。今大会に参加し、情報専門家には継続的な学習と職場を越えた情報交換をしていくこと、つまり“外からの刺激”が不可欠であることを強く実感した。
なお、大会プログラムとプレゼンテーション資料の一部は、SLAのホームページから手に入る。(URLは別記)
次回のSLA年次大会はカナダ/トロントで2005年6月4日から9日までの予定で開催される。会議については、SLAのホームページで今後情報が更新されていくようだ。
【参考】
- THEOKLAHOMANのアーカイブ
http://www.newsok.com/theoklahoman/archives/ - 2004年度SLA年次大会プログラム
http://www.sla.org/content/Events/conference/2004annual/conferenceevents.htm - プレゼンテーション資料
http://www.sla.org/content/Events/confpresentations/04confpresent.cfm - 2005年度年次大会
http://www.sla.org/toronto2005
(毎日新聞社 東京本社編集局情報調査部)
東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館図書室から
丸山はるか
1.東京都江戸東京博物館図書室の紹介
クリックすると拡大します。
1)江戸東京博物館および図書室について
東京両国にある江戸東京博物館は平成5年3月28日に開館しました。図書室も博物館開館と同時に開室しています。両国国技館隣にそびえる特徴的なそのたてものの最上階に図書室はあります。
東京都歴史文化財団が運営する江戸東京博物館は、その名の通り「江戸と東京の文化と歴史を学ぶ」ための博物館です。約9,000平方メートルの広々とした常設展示室には、江戸ゾーンから東京ゾーンへと時代を追って人々の暮らしや社会のしくみが理解できるよう、様々な工夫を凝らしたアプローチがなされています。年間の利用者は約180万人。学校の授業や見学で訪れる小中学生の利用者もかなりの数に上ります(都内小中学生の常設展入場は無料です)。
そんな博物館にある当室ですが、歴史系博物館図書室としてのサービスの充実度と敷居の低さは抜きん出ているのでは、と自負しております。当室は博物館という性格上、他館で発行された逐次刊行物、展示会図録などの資料を収集しやすい条件が揃っており、そうして収集保存される資料は当室ならではのコレクションになっています。当室は研究や展示に活用されるために収集保存していると同時に、広く一般の方々に利用されることを目的とした博物館内図書室なのです。
2)図書室利用案内
- 【所在地】
- 〒130-0015 東京都墨田区横網1-4-1 7階
- 電話 03-3626-9974(代表)
- 【交通機関】
- JR総武線両国駅西口下車 徒歩3分
- 都営地下鉄大江戸線両国駅下車 A3、A4出口 徒歩1分
- 【URL】
- http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/about/shisetsu/library/
- 【メールマガジン】
- 江戸東京博物館メールマガジン(月1回配信)に図書室だより有
- 【利用制限】
- なし・無料 *マイクロフィルムの閲覧は、中学生未満は保護者付添要
- 【開室時間】
- 火〜日曜日 9:30〜17:30
- 【休室日】
- 月曜日(ただし月曜日が祝日の場合はその翌日・年末年始)
- 【蔵書冊数】
- 約14万冊(開架 約4,000冊、閉架 約13万6,000冊)
- 【逐次刊行物】
- (タイトル数)一般約1,600、地域414、博物館1,585
- 【マイクロフィルム】
- (タイトル数)29 *当館制作のものを含
- 【館外貸出】
- なし
- 【座席数】
- 約40席(照明付机席12席含)
- 【閲覧室】
- 387平方メートル *小中学生向け書架有
- 【書庫等】
- 231平方メートル(書庫は2層式・上部は電動集密)
- 【BDS】
- 導入
- 【閉架資料および複写請求時間】
- 9:30〜11:30、13:00〜16:30
- 【複写】
- 請求式 30円/枚(白黒のみ、A3・A4・B4・B5サイズ有)
- 【検索方法】
- 検索システム(2台) *件名検索なし
- 冊子体目録 *逐次刊行物については「目次コピーファイル」有
3)資料の分類・保存方法
図書室では、江戸東京博物館資料の「図書」の分類に当てはまる資料(明治期以降に出版された洋装本)を扱っています。「図書」の資料は、主に3種類に分けられています。
- 「一般」資料
- 江戸や東京の歴史や文化に関する一般書籍
- *NDC(4桁)分類
- 「地域」資料
- 各都道府県区市町村の自治体発行する資料(区史・町史等含)
- *自治体別のオリジナル分類・NDC(4桁)分類の混合
- 「博物館」資料
- 他の博物館等が発行する図録・研究報告・博物館たより等
- *館別のオリジナル分類
資料保存の特徴として、現状維持を原則としているために脱着可能なPP(ポリプロピレン)製カバーで装着しています。図書資料本体はもちろん、付属物(ブックカバー、帯、箱など)に至っても大切な博物館資料という方針から、バーコードや請求記号シールもPP製カバーの上から貼り付けています。
登録した資料は恒久的な保存を原則とし、廃棄は行っておりません。
当博物館独自に開発した「館内システム」があります。このシステムにより、博物館資料全体(標本資料、図書資料、映像資料)が管理されています。図書室で扱っているのはこの中の図書資料の部分です。
要望の声が大きいWebOPACの公開は、現在検討中です。
4)レファレンス・データベースについて
職員用データベースは、日々のカウンター業務日誌およびレファレンスシートから抜き出して、ファイルメーカーで蓄積しています。それらは館内LANで司書以外の博物館職員も閲覧できるシステムをとっています。
利用者向けデータベースは、平成12年度よりレファレンス回答実績の中から頻出レファレンスを選び出し、ホームページ上に「レファレンス事例集」として公開しています(月1回更新・司書持ち回り、件名索引有・検索機能なし)。
5)図書室の「調べ学習」への取り組み
開館当初より小中学生へのレファレンスも一般向けと同じように行ってきましたが、特にここ2、3年は学習指導要領と連動する形で「調べ学習」関連の利用が増えています。子どもたちの利用増加に伴い、一般公共図書館の利用方法との違いによる戸惑いや他の利用者とのマナー面でのトラブルなど、当室内での問題も増加傾向にありました。また、多くの子どもたちに接するにつれ、目的の情報を効率的に入手することに苦慮している現実を把握できてきました。
それらの対応策として、昨年度より子どもたちに一番近い大人である教員を対象とした夏休み教員向け講座を開催しています。
- 平成13年
- 「夏休み子ども歴史学習相談」開始(夏休み期間)
- ちらし「しらべ学習にやくだつ質問集」作成
- 平成14年
- 小中学生向け書架を充実させる *以前からコーナーとしては有
- HP版「がくしゅうにやくだつしつもんしゅう」など子ども向けページ発信開始
- 平成15年
- 第1回夏休み教員向け講座開催
- 「小中学生向け利用案内」作成
- 平成16年
- 第2回夏休み教員向け講座開催
6)図書室の利用状況
博物館の特別展開催期間、休暇期間、土日祝日が比較的混み合う傾向にあります。
電話レファレンスは一般とマスコミ関係の利用、文書(手紙)レファレンスは近郊・遠方問わず一般から小学生までの利用が主となっています。
- 図書室入室者数
- 約110人/日
- レファレンス件数
- 約10件/日(来室71%、電話28%、文書1%)
- 閉架資料請求件数
- 約17件/日
- 複写請求件数
- 約15件/日
7)図書室の職員について
図書室専任司書は計6名(全員財団非常勤職員)。館内では学芸課資料・図書係に属します。
今年度からは業務改変のため司書が一部学芸員の仕事を任され、学芸員が図書室カウンター業務ローテーションに加わるなど、図書室をめぐる体制に動きが出てきています。
((財)東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館 図書室 司書)
2.夏休み教員向け講座& 第1回「図書室の利用」第2回「図書室で調べ学習!」の開催
楯石もも子
1)実施概要(表1・表2参照)
調べ学習や学校対応の取り組みのひとつとして、また図書室PRも兼ねて教員向けの利用講座開催を検討し始めたのは平成15年はじめ頃のことです。当館都市歴史研究室で主催する平成15年度夏期ミュージアムセミナーの一枠をもらうことができ、第1回教員向け図書室利用講座を開くことが決まりました。利用講座開催に関して特に人員・予算の措置はなく、担当司書2名を中心に業務の合間を縫って準備をすすめました。
広報は、講座開催のチラシ(A4版。色紙に白黒印刷)を当館で年4回発行・配布している『江戸博NEWS』に同封する形で、開催日の約2ヶ月前に学校・博物館等関係機関約5,300ヶ所へ発送しました。第1回講座での手応えや、要望、問い合わせもあり、第2回講座は図書室主催で行うことになりました。チラシによる広報が効果的であったので、同様に関係機関へ配布しましたが、具体的な日程や内容の決定が遅れたことや『江戸博NEWS』発送のタイミングの関係で、発送は講座開催の1ヶ月前となりました。この他、ポスター掲示(第1回のみ。都市歴史研究室作成)と図書室ホームページ等で講座開催の告知を行っています
| 第1回 | 第2回 | |
|---|---|---|
| 日時 | 2003年8月21日(木) 14時〜15時30分 |
2004年7月28日(水) 14時〜15時30分 |
| 会場 | 江戸東京博物館1階会議室 | |
| 受講料 | 500円 | 無料 |
| 対象 | 特に限定していない (内容は小中学校教員向け) 当日受付(先着150名まで) |
|
| 講師 | 江戸東京博物館図書室 司書2名 | |
| 参加者 | 48名 | 28名 |
| 第1回 | 第2回 |
|---|---|
| テキスト1冊(A4 15ページ) | テキスト1冊(A4 15ページ) |
| 『小中学校教職員向 江戸東京博物館活用ガイド』 1冊(A4 32ページ) |
|
| 図書室発行ちらし | |
| ・『子供向け図書室利用案内』 | |
| ・『調べ学習に役立つ質問集』 | |
| ・『マイクロフィルム一覧』 | |
| ・『映像ライブラリー利用案内』 | |
2)講座のポイント
「江戸博の中に誰でも利用できる図書室があることを周知し、効率的に利用してもらう」ことを一番のねらいとし、配布テキストが利用ガイドブックとなるように伝えたい内容を盛り込みました。講座開催にタイミングを合わせて、手描きイラストによる「子供向け図書室利用案内」も作成しています。
展示室で持った疑問の解決、図書室で得た知識を展示で再認識すること、展覧会図録・自治体資料など特色ある資料の活用が博物館図書室ならではの利用方法であると考え、内容を構成しました。プログラム(表3)は第1回、第2回ともほぼ同様ですが、第2回では第1回開催後のアンケート結果を踏まえ、時間配分を多少変更しています。第1回ではスライドによる図書室の利用案内(図書室利用の流れや守ってほしいルールなど)に重点を置いて話しました。例えば、博物館の7階に図書室があることやバッグ類はロッカーへ預けてほしいことからはじまり、閲覧室の書架の配置、閉架図書や複写請求の方法、レファレンスのやりとり・・・といった具合です。
| 第1回 | 時間 | 第2回 | 時間 |
|---|---|---|---|
| 図書室の概要(蔵書傾向・分類他) | 5分 | 図書室の概要・ スライドによる利用案内 (利用方法・サービス・蔵書傾向・分類・守ってほしいこと) |
10分 |
| スライドによる利用案内 (利用方法・サービス・守ってほしいこと) |
35分 | ||
| 調べ学習をすすめるために (テーマのみつけ方・調べ方の基本) |
15分 | 調べ学習をすすめるために (テーマのみつけ方・調べ方の基本) |
10分 |
| 図書や展示資料を紹介しながら。。。 調べ方の流れをみてみよう
|
25分 | 図書や展示資料を紹介しながら。。。 調べ方の流れをみてみよう
|
50分 |
| ホームページ・映像ライブラリーの紹介 | 5分 | ホームページ・映像ライブラリーの紹介 | 3分 |
| 調べ学習実例紹介 | 5分 | ||
| 質疑応答 | 5分 | 質疑応答 | 0分 |
「調べ学習をすすめるために」では、子どもたちの図書室利用を見ていて“図書を使った調べ方の基本を身につけてほしい”と、感じることが多々あることをお伝えし、“テーマみつけチャート(図1)”や“江戸東京の調べ方フローチャート(図2)”を紹介しながら、調べるテーマのみつけ方や目次・索引・見出し・図版などを上手に活用すること、ひとつの情報を鵜呑みにせずに、いくつかの図書に当たって必要な情報の取捨選択をすること、レファレンスサービスでの効率的な質問方法などの提案をしました。
(図1)テーマみつけチャート「江戸のくらし」
(クリックすると拡大します。)
(図2)江戸東京の調べ方フローチャート
(クリックすると拡大します。)
「調べ方の流れをみてみよう」では、実際の図書と展示室の資料とをリンクした調べ方の事例を紹介しています。取り上げたテーマには、子どもたちから寄せられた質問や時節柄を考慮し、なるべく興味を引くものを設定するように工夫ました。
3)講座を終えて
第1回、第2回ともに参加受付が当日先着順だったため、どういった人に参加していただけるのか、果たして参加者が来るのだろうか、という不安がありましたが、開場時間前からちらほらと人が集まりはじめ、ほっと胸をなで下ろしました。参加者の6割以上が教員(小学校・中学校・高校)、そのほか図書館・博物館美術館図書室関係者等の参加がありました。第1回では江戸東京博物館友の会会員の一般利用者、特に普段から図書室を利用されている方の参加も目立ちました。内容を教員向けとしたことへは評価をいただき、調べ学習での博物館図書室利用への関心の高さや教員方も「総合的な学習の時間」での活動を試行錯誤している状況が伺えます。さらに一般利用者にも「図書室利用講座」に対する要望があることがわかりました。講座受講で図書室をより身近に感じていただけたようです。「児童・生徒向けの講座」や「閲覧室内で実際に図書を手にとって行う演習形式の講座」、「より具体的なテーマ」を希望する声や「もっと江戸博らしさを出してほしい」といった公共・学校図書館との違いを求める意見もありました。同様の内容でも参加者により反応がまちまちで、伝えることの難しさや話し方の工夫が必要であることを実感しています。内容、開催日の設定、受付方法など検討課題は多々あり、いただいた意見とともに今後の利用講座開催に活かしていきたいと思います。また、アンケートに寄せられた意見には、講座に関することだけでなく、図書室に対しての細かな要望や励ましなどもあり、日頃の業務の参考、励みとなっています。
4)おわりに
学校や児童・生徒対応をどうしていくか、ひとつの試みとしての利用講座でしたが、開催してみることではじめて実感できたことも多くありました。何よりも図書室のPR面では大きな効果があり、多くの人に図書室の存在を知ってもらうよい機会となりました。教員だけでなく、一般利用者、特に図書館関係者、博物館・美術館図書室関係者からは多くの反応を頂き、情報交換のきっかけとなったこともこれからの図書室運営の糧となることと思います。
今回の利用講座は当室司書全員による日頃のレファレンス等業務の積み重ねの上に開催することができました。残念ながら、講座開催以降の子どもたちの図書室利用に大きな変化は見られないのですが、継続していくことの必要を感じています。今後の図書室利用講座については未定ですが、日々の業務や今回の反省・課題をもとに工夫しながら、博物館図書室としての特色を生かした形で展開していきたいと考えています。
((財)東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館 図書室 司書)
平成16年度全国図書館大会について
宮木健太郎
平成16年10月27日から10月29日の3日間、香川県において全国の都道府県市町村の図書館、大学関係図書館、その他図書館関係者を迎え第90回全国図書館大会が行われた。
当該県の開催は今回が初めてとなるとのこと。
出席した全体会の紹介とともに、出席した第6専門分科会の様子を抜粋して紹介する。
- 全体会・基調報告 日本図書館協会理事長 竹内 悊氏
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図書館界における現状の変化
国、地方レベルで見れば図書資料の購入予算が削減される傾向にある。
日本全体に占める図書の購入にかける金額は全体で年間約1兆2,300億円あるという。
一方、同予算がその中で占める割合はわずか1.5パーセントに過ぎないという貧弱な予算の現状を示している。
このような現状の中において、従来縦割的な組織であった各図書館間で相互に情報共有を行い、お互い不足する資料を補完しあう等の大きな意味での図書館像が形成される契機ともなっている。 - 図書館の人材問題
情報技術の発展により、インターネット等の検索が一般の市民でも容易となり、資料検索が主な役割であった現行図書館員の価値が減少している。
これからは、利用者の求めるニーズを特定分野、新規分野、過去の記録等の情報に対し利用者以上の知識と経験、センスを備えていく必要がある。 - 今後の図書館について
個々の図書館の特性に応じ記録された情報を積極的に共有するための方策を考え、その環境を整備し提供する役割を担っていくことが必要である。
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図書館界における現状の変化
- 記念講演「さぬきうどんブームの仕掛けとメディアの役割」 四国学院大学教授 田尾 和俊氏
- さぬきうどんブームの全国的な広がり、観光客の変化
もともと若者向けのタウン情報誌の編集長であった同氏は他県のうどん店にはない特徴的な様態を見せるさぬきうどん屋の実態について着目し、読者に紹介したところ瞬く間に四国内で人気となり、その人気が雑誌、新聞テレビなど通じて全国的に波及した。
その結果として従来は中高年が食べるものとのイメージがあったうどんを若者も含めた全体の年齢層にも広がり、また、ここ数年の観光客の統計を分析した結果、香川にうどんを食べることを目的とした観光者が増えつつあるのではないかとの推測も述べている。 - 実効性のある情報発信とは
読者を利用者に置き換えても同様のことが言える。つまり、利用者に対し行動・変化をもたらす要素とは「自分の身に置き換え果たしてこの情報に対して行動を起こすだろうか」という問いをもち、「誰に対しどのように行動してもらうか」という点を明確に定義することが精度の高い実効性のある情報発信の基本ということ。
特に専門家は実際に情報を得るものの立場を考えずに情報発信する傾向がみられるため、この観点は常に意識していくことが重要とのことであった。
- さぬきうどんブームの全国的な広がり、観光客の変化
- 第6分科会 専門図書館分科会 専門図書館の人材育成
「アサヒビールにおけるインフォプロ育成」 アサヒビール(株)R&D本部技術情報室 佐藤 和代氏
アサヒビールでは商品研究開発を行う技術者向けの情報提供を目的として情報調査室というアサヒビールグループ唯一のライブラリー組織が存在している。
昨今では技術部門以外からの調査依頼も多く内容も広範に渡ってきており、こうした状況に対応できる人材育成の必要性が高まってきており、このことから当社では新人育成、中堅社員育成、派遣社員に対する人材育成策を計画的に実施している。- アサヒビール・技術情報室の概要について
- 主に技術者向けの情報提供が目的
- 蔵書約10,000冊、約350タイトル
- ネットワーク端末を10席設置している外、ビデオ、DVDがある
- 社員がインターネットからソフトのインストールが制約なく可能(職員個人のものにはインストールに制限がありできないとのこと)
- 有料ネットワークからのデータ利用も認めている。
- 新入育成方策について
入社から2年以内という短期間で図書館運営できるスタッフを育成することを目的として、図書館の基本業務、管理業務(予算の獲得など)、運営(レファレンス)を3期に分け段階的に学習させていくという方式をとっている。
具体的には、図書館のカウンターに立って貸出業務等をやらせる、実際にビールを製造している現場で実習等を通じて現場感覚を学ばせる、予算獲得に必要な社内稟議をさせて社内の意志決定に必要な要素を学ばせる、また、各々に自己課題を設定し実際に解決に至った経過を発表させる等の取り組みを行っている。 - 中堅社員の人材育成について
従来中堅社員を人材育成するという観点で語られたことはほとんど事例がなく、業務の中で実践し学んでいくということが主体であった。
このような状況の中、中堅社員の人材育成を目的として経団連の出向ライブラリアン制度を利用し、経団連レファレンスライブラリーに1年間、週約1〜2日程度の出向を実施した。
実体験として、技術者向けの情報提供が中心だった業務に比べ依頼者、依頼内容の多さ、情報の要求に対する多さ、短期間に対応を求められることなど、従来経験したことのないことが多々あったという。
この出向については出向している間の仕事上のフォローも含め社内の理解が非常に大切であったことも述べていた。
1年間出向した結果、次のような成果がもたらされたということであった。- 効率的な運営方法を発見し、その経験を自分の組織に吸収し業務を改善できたこと。
- 広範な情報の要求に対応するため、さらに高いレベルでの自学努力が必要とされ、より高いレベルの学習意欲が高まると同時に結果として自己の図書館員としての資質の向上につながったと意識できたとのこと。
- 派遣社員の人材育成
従来の図書館のルーチンワークはいまや派遣社員が中核となっており、派遣社員の労働の質如何が図書館サービスを提供する基本ともなっている。
その為には派遣職員の図書館業務に対する意欲の維持・向上を常に持たせていくことが不可欠である。
このことを踏まえ、以下の方策を実施し、図書館業務の質の向上に努めている。- 業務の流れを常に見直し、業務上障害となっているものを改善していくこと。
- 社外のセミナーに参加させ知見を広め、知る意欲、調べる意欲を醸成してもらうこと。
- 業務に対する達成感をもたせる為、定期的に業務についてのプレゼンをさせること。
- アサヒビール・技術情報室の概要について
おわりに
全体の印象として、情報技術の発達に伴って起こる環境変化、より肥大化・広範化する情報に対応していくための人材育成の必要性、短期就労者の問題等に対し各方面の方々が危機意識を持って一生懸命努力されていると感じた。
このような問題は図書館界に限らず多方面の業種で起こっている環境変化であり、図書館も当然社会の中に身を置く組織である以上、この環境変化に対応すべく個々人が図書館のあり方を考える必要があると私自身感じた。
(経済産業省図書館)
日誌(平成16年10月〜平成16年12月)
| 10月1日 | 支部図書館長異動 農林水産省図書館長 北村公二(前 篠﨑一彦) |
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| 10月25日 | 平成16年度第1回兼任司書会議 |
| 11月1日 | 平成16年度第2回中央館・支部図書館協議会幹事会 |
| 11月2日 | 平成16年度行政・司法各部門支部図書館職員司書業務研修 「特別講義:電通本社情報センター及び吉田秀雄記念事業財団アド・ミュージアム東京広告図書館の見学」 |
| 11月5日 | 平成16年度行政・司法各部門支部図書館職員司書業務研修 「交流会」「雑誌記事索引について」 |
| 11月8日 | 平成16年度第2回中央館・支部図書館協議会 |
| 11月9日 | 平成16年度行政・司法各部門支部図書館職員司書業務研修 「新聞資料について」「図書館における著作権」 |
| 11月16日 | 平成16年度行政・司法各部門支部図書館職員司書業務研修 「レファレンス入門 人文分野」「電子資料室について」 |
| 11月19日 | 平成16年度行政・司法各部門支部図書館職員司書業務研修 「国会レファレンス」「懇談会」 |
| 12月1日 | 平成16年度国立国会図書館長と行政・司法各部門支部図書館長との懇談会 |
| 12月13日 | 特別研修「国立国会図書館における和図書の受入業務及び整理業務の概要説明と見学」 19館22名 |
| 12月15日 | 国立国会図書館人事異動 副館長・総務部長事務取扱 安江明夫(前副館長 大滝則忠) |
| 1月1日 | 国立国会図書館人事異動 総務部長 生原至剛(前 安江明夫) 総務部副部長・支部図書館課長事務取 戸澤幾子 |
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