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トップ > 刊行物 > びぶろす > 平成13年4月号(電子化12号)

びぶろす-Biblos

平成13年4月号(電子化12号)

  • NATIONAL DIET LIBRARY
  • 発行/国立国会図書館総務部


はじめに

『びぶろす』は、昭和25年4月に創刊し、以後行政・司法各部門の支部図書館と専門図書館の連絡情報誌として今日に至っております。より広い範囲への提供を考え、平成10年8月号で冊子体を停止し、10月から国立国会図書館ホームページで公開しています。刊行形態は異なりましたが、今後も当館、支部図書館および専門図書館の折々の状況を掲載して行きます。

本誌に掲載された記事を全文または長文にわたり抜粋して掲載される場合は、サイトポリシーをご覧いただき、事前にご連絡ください。

目次

  1. 支部図書館の再編成
  2. 行政・司法各部門支部図書館職員の研修について
  3. 会計検査院図書館に40年勤務して
  4. 専門図書館協議会全国研究集会のお知らせ
  5. 日誌(平成12年12月〜平成13年2月)

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支部図書館の再編成−省庁再編に伴う支部図書館の再編成と支部金融庁図書館の発足−

平成13年1月6日の中央省庁等再編に伴い、各省庁に置かれた国立国会図書館支部図書館も再編成されました。また、平成13年4月1日には、新しい支部図書館として、支部金融庁図書館が発足しました。これにより、支部図書館の数は支部最高裁判所図書館を含め、34館から27館になりました。

霞が関地区の支部図書館

(クリックすると拡大できます。)

各支部図書館は、支部図書館制度の下で、国立国会図書館を中央館とした図書館ネットワークとして機能しています。各図書館で所蔵していない資料は、国立国会図書館中央館および支部図書館相互間の相互貸借により利用することができますし、その所属する機関が刊行した資料の相互交換や寄贈も中央館を中心として活発に行われています。国立国会図書館中央館は、各種会議の開催や支部図書館職員の研修を行うとともに、「国会図書館支部庁費」とよばれる支部図書館予算の要求の取りまとめ等の事務を行っています。また、“中央館・支部図書館ネットワークシステム”を運用し、中央館の書誌情報データベースや事務情報などを提供しています。

今回の省庁再編にあたって中央館は、各省庁の組織令に支部図書館の規定を設けることや、国会図書館支部庁費の予算要求、支部図書館の専任職員の確保等について、再編後の支部図書館を所管することとなる各省庁に理解を求めるための働きかけを行いました。一方、再編の対象となった支部図書館では、この一年、資料と閲覧室の移転作業や、重複資料の整理、図書館情報システムの移行作業などに追われてきました。新しい施設に古い書架のサイズが合わなかったり、数ヶ月単位で仮移転をしたり、担当者の苦労話もつきません。新年度になった現在も、一部の支部図書館では、新庁舎への移転作業や目録データベースの統合作業などが続いています。

50年以上の歴史を持つ支部図書館制度にとっても、大激震であった省庁再編ですが、新設の図書館も加えた新しい体制で、時代に即応したよりよい図書館サービスを目指したいと考えています。

(文責:大塚奈奈絵(元 支部図書館課課長補佐)

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行政・司法各部門支部図書館職員の研修について

春4月、「桜」「新生活」「語学テキストLesson 1」といったイメージが浮かびます。支部図書館職員を対象とする研修は、例年9月に行われる「司書業務研修」を中心に、データベース検索から専門図書館見学まで、図書館に要求される基本的な内容と、現在の社会の動きを考えた、より実戦的な内容とを組み合わせて1年間の計画を立てます。

平成12年度は、平成13年4月の情報公開法施行を視野に入れ、その先行事例として東京都都民情報ルーム及び山形県行政情報センターを見学しました。同時に図書館が行政分野でどういう役割を担えるか?という可能性を考え、東京都立中央図書館東京室の行政支援サービスの実際について講演をしていただきました。また、今日図書館職員にとって最も重要なテーマの一つである「著作権」については、「特別研修」として研鑽の機会を持ちました。

インターネット上に各種の情報を提供する支部図書館が増えています。そのため、何をどういった形で発信して行くかという展望と技術が求められて来ています。こうした流れを受けて、年度末には「ホームページの作成」という実習を伴うカリキュラムを組みました。1年間の研修を振り返ると、改めて図書館をとりまく環境の変化を考えさせられます。

平成13年度研修の概要が決まりました。テーマは引き続き「情報公開法」と「ネットワークの利用」とします。時代の流れが速まって行く中、今何が必要なのか?1〜2年後に何が必要になって来るのか?限られた時間数の研修に何を盛り込んで行くか、春4月は担当者が思い迷う季節でもあります。

参考までに専門図書館協議会全国研究集会、全国図書館大会の日程も組み入れてあります。

平成13年度(平成13年4月〜平成14年3月)
研修
4月 20日、24日 データベースのオンライン検索講習会(国立国会図書館Web-OPAC)
27日 新規配属職員に対する説明会
5月 11日 データベースのオンライン検索講習会(雑誌記事索引)
14日15日 データベースのオンライン検索講習会(国会会議録)
6月 12日 特別研修「図書館におけるインターネットリソースの活用について」
13日から15日 専門図書館協議会総会・全国研究集会(札幌市)
7月   データベースのオンライン検索講習会(予定)
  各地区図書館等調査研究連絡会
9月   司書業務研修(8月第5週から10月第1週まで 11日間)
10月 第2週
(予定)
各地区図書館等調査研究(滋賀県)
  • 滋賀県琵琶湖研究所 ・滋賀県議会図書室
  • 滋賀県立図書館 ・琵琶湖博物館図書室
  24日から26日 全国図書館大会(岐阜市)
11月   特別研修「国立公文書館」(見学)
14年2月   特別研修(未定)

文責:支部図書館課 森山りや子

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会計検査院図書館に40年勤務して

国立国会図書館支部会計検査院図書館
長谷川佐千子

1.支部会計検査院図書館について

会計検査院図書館は、明治22年5月会計検査院法が制定され、翌23年6月官房庶務科記録掛において書籍を保存することから始まった。以後数次にわたり担当部課の変更をみたが、新憲法下の会計検査院の発足に伴い事務総長官房文書課所属となった。昭和23年8月国立国会図書館の支部となったが、翌24年9月事務分掌及び分課規則の改正により調査課に所属することになり、現在に至っている。

その間、昭和10年霞ヶ関新庁舎に、同18年には文部省庁舎に移転したが、昭和35年9月再び霞ヶ関庁舎に復帰した。霞ヶ関庁舎では書庫棟に入ることになり、事務室も閲覧室も天井が低く、24年後の昭和59年に書庫棟を出て調査課と一緒になれることが決まった時は、図書館員みんなで喜び合った。

活動状況

会計検査院は、国の財政に関わるすべてを対象として検査を行っている。このような広範かつ複雑な業務の遂行に資するために、幅広い資料の収集と提供が望まれている。資料の収集はあらゆる分野に及んでいるが、その中でも社会科学(財政、経済、法律、会計)、技術(建設、土木)、産業等の図書、専門誌等に重点が置かれている。しかし、範囲の広さに収集が追いつかず、国会図書館を始め、各支部図書館には常々お世話になっている。特に国会図書館が納本制度によって収集した資料は、当館にとってはありがたく、利用させてもらって助かっている。

事務室で
事務室で

会計検査院図書館は、図書館長が物品(図書)管理官として院内の図書及び資料を管理している。そのため図書館の職員は、資料の購入に関して会計的な伝票処理等を図書館用、院内各課用をともに行っている。また、コンピュータによるデータ受入処理も同様である。これについても図書館と各課分があり、処理後各課に配付(供用)する。この業務が本来の図書館業務と半々位の手間がかかり、結構人手のいる業務であるが、一元管理として長い間行ってきた実績は評価されている。

2.会計検査院図書館の電子化

昭和63年1月に業務の機械化に着手し雑誌目次管理を手始めに、閲覧管理、雑誌管理、図書管理、雑誌目次管理、登録処理と完成させてきた。さらに、平成 10年に院内LANを使って各自のパソコンから検索ができるweb検索機能を構築した。平成12年度には懸案であった蔵書点検システムを導入した。

予算の関係もあり、資料の中からデータ入力するものを選んで入力したため、平成6年度に遡及入力の予算が認められた時、未入力資料を網羅できず、後々かえって手間がかかる事態となった。最初から全部の資料を計画的に入力して行くことが重要である。

3.廃棄図書について

図書館の運営で常に気を配っていなければならないことの一つに、書庫の収容能力の問題がある。当館は以前、庁舎の外にある倉庫を保管場所として確保できたが、この10年の間に状況は一変し、現在ある書庫棟の書架のみとなった。そうなると年々増える資料を永久に保管できる場所はもはやどこにもない。平成3 年度から11年度の間に処分した図書は約19,000冊近い。そのうち11,000余冊が国会図書館を通して沖縄県立図書館に送られている。

雑誌は保存年を決めて、毎年期限が切れたものを廃棄処分しているが、図書についてははっきりした基準を決めていない。私は日常業務の傍らこの問題に悩まされ続けてきたが、良い考えを提案せずに退職することになり思い残す材料となった。もっとも、何年かのうちには電子図書館に変わって書庫の収容能力のことで悩むことがなくなる時代が目の前にきているのかもしれません。

4.研修・出張

国会図書館主催の調査研究には40年の間に7回参加させてもらった。初めて参加したのが、採用されて14年目で大阪、京都だった。他の支部図書館の方々と4日間行動を共にして親睦を深めることができた。その時一緒だった何人かとはその後も親交が続いている。また、その機会に訪問した天理図書館は、100万冊を超える蔵書を持ち、内容においても貴重な文献類が多かった。今でも印象に残っているのが雑誌の書庫で、昭和のはじめに創刊された雑誌が何種類もそろって並んでいて、その書架がとてもきれいに整理されていることに圧倒された。調査して回った先のちょっとした何気ないことがヒントになり、業務の役に立った。新聞の整理の仕方もその一つで、出張後の報告で当館も新聞の整理をこのようにしたいと提案したところ、即認められ実現して今に至っている。手間が掛からない方法だったからである。

会計検査院図書館の前で

(会計検査院図書館の前で)

専門図書館の全国研究集会はいつもお互いに切磋琢磨する場で刺激を受けた。こちらから返すものが何もなく、恥ずかしい思いをすることもあったが、必ず参考になり大いに勉強させていただいた。特にリファレンスセッションは2年続けて参加したが、いい刺激を受けてとても勉強になった。全国図書館大会は普段つきあいのない分野の図書館の人たちの意見を聞いて目を開かされた。様々な機器の展示があり、懇切丁寧な説明を受け、新しいものに抵抗なく触れる機会となった。

最後に

私は昭和34年8月に会計検査院に採用になった。この当時は図書館業務があまり認められていなかったため、最初の庶務的な業務の係から希望して、しばらく後にようやく図書館に移ることができた。それから司書の講習に通い司書補になり、さらに講習に通って司書の資格を得た。国家公務員である限り司書の資格は生きないが、講習で勉強したことで図書館の実務に自信を持って向かうことができるようになった。その後も国会図書館の研修や様々な機会を利用して学ぶことができた。しかし今になって思うと図書館の仕事は奥行きが深く、やればやるほど勉強が足りないことに思い至る。今頃悔やんでも仕方がないことだが、これから思いっきり勉強し直して、本来の図書館の仕事をやってみたいと思うこのごろである。

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専門図書館協議会全国研究集会のお知らせ
平成13年度専門図書館協議会全国研究集会
総合テーマ
「IP元年−21世紀型インフォメーション・プロフェッショナル」
開催期日
平成13年6月14日(木)〜15日(金)
開催会場
札幌プリンスホテル
〒060-8615 札幌市中央区南2条西11
Tel:011-241-1111
問い合わせ先
専門図書館協議会事務局
〒100-8924 千代田区永田町1-10-1 国立国会図書館内
Tel:03(3581)1364(直通)/Fax:03(5532)8831
詳しくは

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日誌(平成12年12月から平成13年2月)
平成12年12月から平成13年2月
12月15日
支部図書館長異動
通商産業省図書館長
田中伸男(前 谷川浩也)
1月6日 中央省庁等再編により支部図書館再編
 
支部図書館長異動
内閣府図書館長
長澤孝三
総務省図書館長
塚田為康
総務省統計図書館長
西野忠明
日本学術会議図書館長
飯島信也(前 武川恵子)
郵政事業庁図書館長
山口眞登美
法務図書館長
太田茂(前 重永克司)
財務省図書館長
前澤敏
文部科学省図書館長
丸山剛司
厚生労働省図書館長
菅原英夫
経済産業省図書館長
澤昭裕
国土交通省図書館長
春成誠
環境省図書館長
南川秀樹
1月26日
支部図書館長異動
警察庁図書館長
池田克彦(前 片桐裕)
2月16日 平成12年度第2回中央館・支部図書館ネットワーク検討会
  • 国立国会図書館中央館・支部図書館電子化推進第二次基本計画(案)について 10館10名参加
2月19日 独立行政法人となる支部図書館・分館との懇談会
6館7名参加
2月20日 特別研修「ホームページの作成」(国立国会図書館支部農林水産省図書館農林水産技術会議事務局筑波事務所分館職員 林賢紀講師)13館15名参加
2月22日 平成12年度第1回兼任司書会議
  • 国立国会図書館中央館・支部図書館電子化第二次基本計画(案)について
  • 行政・司法各部門に対するサービス基本計画(案)について
2月26日 第14回資料保存フォーラム
  • 図書館・文書館の環境管理-IPM(総合害虫防除計画)を中心に-(東京国立文化財研究所保存科学部主任研究官 木川りか講師)8館11名参加

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